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菅野 美貴子 院長の独自取材記事

高円寺北眼科クリニック

(杉並区/高円寺駅)

最終更新日:2020/06/09

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2018年4月に開院した「高円寺北眼科クリニック」。オフホワイトを基調とした診療室には、白内障手術時の眼内レンズの度数を決める光眼軸測定器、黄斑部の形状や視神経の状態を診るOCT眼底カメラなど、専門的な治療に適応する医療機器が並ぶ。院長の菅野美貴子先生は、27年間にわたり大学病院や総合病院で研鑽を積んだベテランドクター。白内障手術をはじめ多数の執刀経験をもち「患者の話を丁寧に聞くこと」をモットーに一般的な眼疾患の診療はもちろん、日帰りによる白内障手術や眼瞼下垂の手術に対応している。穏やかな笑顔、優しい口調で患者の緊張を和らげてくれる菅野院長に、開院までの経緯や診療の特徴などについて聞いた。
(取材日2018年10月15日/情報更新日2020年6月4日)

豊富な経験を生かし一人ひとりに寄り添う診療をめざす

開院までの経緯を教えてください。

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大学卒業後、大学病院、総合病院などで、27年間眼科診療に携わってきました。地域のクリニックなどからの紹介状を携えていらっしゃる患者さんを手術する機会が多く、これまでに多くの白内障手術、眼瞼手術、網膜硝子体手術を行ってきました。大きな病院での勤務にやりがいを感じていましたが、地域にお住まいの患者さんたちと関係を密にしながら長いスパンで診療していきたいという気持ちも強く、クリニックの立ち上げに踏み切りました。高円寺の地に決めたのは、以前に勤務していた病院からアクセスしやすく、通い続けてくださる患者さんにとっての利便性が良いことなどが理由です。そして駅から近いこの物件と出会い、開院に至りました。

患者さんはどのような方が多いですか?

小さいお子さんから高齢の方まで、地域にお住まいの幅広い年齢層の方がいらっしゃいます。年代によってお悩みもさまざまで、お子さんは結膜炎や眼鏡の処方、会社員の方だとパソコンによる目の疲れやドライアイに関する相談が多いです。ご高齢の患者さんの中には、白内障や緑内障を心配されている方や、手術を受けるかどうか迷って当院に足を運ぶ方もいらっしゃいますね。開院から1年ほどがたち、地域の方はもちろん、白内障や眼瞼下垂の手術、黄斑浮腫に対する抗VEGF抗体硝子体注射など、専門的な治療を求める患者さんも増えている印象です。

診療時に心がけていらっしゃることは何ですか?

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地域の方に気軽にいらしていただける、アットホームな診療をめざしています。その上で大切にしているのが、患者さんとじっくりお話しすること。「目がごろごろする」「目の中に異物感がある」など、同じ表現でも症状が起こる時間帯や季節などによっても治療方法や処方薬は異なります。時に、患者さんのお話を聞き過ぎて次の患者さんをお待たせしてしまうこともあるのですが(笑)、十分にコミュニケーションを取りながら一人ひとりに合う診療を提供していきたいと思っています。また当院は小児眼科も標榜しており、近くに保育園があるためお子さんの来院でにぎわうことも。私やスタッフもお子さんから元気をもらえますので、気になる症状などあれば気軽に足を運んでいただきたいです。子どもにとって医療機関は「怖い場所」かもしれませんが、明るいスタッフばかりですので少しでも緊張が和らぐようなお手伝いができればと思います。

培った技術と医療機器を駆使した手術が強み

手術経験が豊富でいらっしゃるのですね。

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もともと手術に興味があって眼科に入局したのですが、その後、千葉県の総合病院に勤務し重篤な眼科疾患に加え交通事故による目の外傷や網膜剥離など、緊急を要する疾患などを担当することも多く、たくさんの手術を経験させていただきました。当時は病院の寮に住んでおりましたので、昼夜を問わずの診療で毎日合宿のような状態でした。忙しい毎日でしたが、上司や同僚と手術や医療についていろいろ話しながら研鑽を積むことができました。その後、東京厚生年金病院(現・JCHO東京新宿メディカルセンター)に勤務し、白内障や網膜剥離の治療が専門の先生のもとで多くの経験を積みました。上司や同僚にも恵まれ、子育てと両立しながら働き続けることができ、当時お世話になった方々にはたいへん感謝しております。

医療機器も充実していますね。

白内障手術時の眼内レンズの度数を決める光眼軸測定器、黄斑部の形状や視神経の状態を診るOCT眼底カメラをはじめ、病院勤務時代に使用した機器はほとんどそろっています。OCT眼底カメラは、ものを見るのに重要な黄斑部の形状や視神経の状態を診るのと同時に、眼底カメラも内蔵しているため同じ場所で眼底写真も撮影できます。高齢の患者さんにとってちょっとした移動も大変なので、楽な気持ちで検査を受けていただけると思います。当院では白内障などの日帰り手術を行っていて、手術室の機器の中では特に顕微鏡にこだわり、何ヵ月もかけていろいろな顕微鏡を試し、自分にとって一番良いと思うものを選びました。

貴院の白内障手術の特徴を教えてください。

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無理に手術をお勧めするのではなく、重症度や全身の疾患の状態、ご家庭の環境などを十分確認した上で手術を提案し検討していただいています。手術に際し不安に思われる方は多いです。なるべく不安が軽くなるように、その方にあった方法を検討し対処しております。当院では多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術も行っており、患者さんにさまざまなご提案をさせていただくことができます。手術費用は眼内レンズの種類によって異なります。保険診療での単焦点眼内レンズを含め、手術費に関する相談などにもしっかりと対応しています。手術のモットーは「丁寧さ」。手術前の麻酔は、点眼麻酔のみのケースが多いですが、中には途中で痛がってしまう患者さんも。状況に応じて白目の横に麻酔薬をしみこませる「テノン嚢下麻酔」を施すこともあります。

白内障手術において、レンズの選定も重要かと思います。

そうですね。手術で用いるレンズはさまざまな種類があり、これまでのライフスタイルや手術後に希望する見え方などにより、どれを採用するかが異なってきます。例えば多焦点眼内レンズは、近距離と遠距離それぞれで焦点が合うのが特徴ですが、だからといってその方にとって「完璧な見え方」がかなうと断言できるわけではないのです。治療に際して誤解がないように、どのような特徴があるのかしっかりとご説明して、何度も対話や確認を重ねて採用するレンズを決めていきます。

目のことはもちろん、他の症状のことも相談してほしい

医師をめざしたきっかけと、なぜ眼科を選んだのかを教えてください。

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子どもの頃は父が勤務していた病院の社宅に住んでいて、周りに医療関係の方が多いという環境もあり、自然と医師をめざすようになりました。眼科を選んだのは、大学の実習の時に眼科の手術の様子を見て、その奥深さに感動したことがきっかけです。目は五感の一つであり、ほとんどの情報を得ることができる大切な器官で、手術できる神秘的な組織であると思ったのです。目の手術は両手を使って行うことが多いのですが、もともと左利きだったからか、両手をスムーズに使えるのは新たな発見でした(笑)。手術や治療により患者さんに喜んでいただけるのが、一番うれしいです。

今後の展望をお聞かせください。

まずは今来ていただいている患者さんの治療にしっかりと向き合って取り組んでいきたいです。将来的には、白内障手術や眼瞼下垂の手術以外の手術にも対応したいと考えています。当院で日帰りで手術を行える疾患が増えれば、患者さんにとってより利便性が上がると思いますから。

読者へのメッセージをお願いします。

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目のことはもちろん、目以外のことについても地域の方に気軽に相談していただけるような、アットホームな診療を末永く提供していきたいと思っています。目の疾患は、自覚してからだと手遅れになることも少なくありません。昔から目が悪かったり、目のトラブルが起こりやすかったりすれば、眼科を受診した際に検査で予兆を見つけることもできますが、目が良い方はちょっと違和感があっても「大丈夫」と見過ごしがちです。軽症のうちに来院いただいたほうが経過が良いことが多いので、健診などは定期的にお受けいただければと思います。特に40代以上の方は、何かのきっかけで眼科に足を運んだ時に眼底を診てもらうことで、重篤な疾患の早期発見ができる可能性がありますので、不具合があればもちろんのこと、目の健康について気にかけていただきたいです。

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