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河合 秀訓 院長の独自取材記事

K'sファミリー歯科

(野田市/川間駅)

最終更新日:2019/08/28

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2018年2月開業の「K'sファミリー歯科」は、川間駅近くのショッピングモール内にある。院長の河合秀訓先生は自ら医療法人を立ち上げ、現在2ヵ所のクリニックを運営している。同院は院長自身が、今まで歯科医院に受診してきた際の「嫌だった」という経験をもとにして設備の選定や診療方針が決められている。河合院長には歯科医師になったきっかけやクリニックの特徴、診療方針、今後の展望などについて話を聞いた。
(取材日2019年4月2日)

CAD/CAM冠システムを用いて短期で仮歯を製作

初めに、先生が歯科医師になったきっかけについて教えてください。

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実は獣医師をめざしていた時期もあったのですが、医療系の専門学校に行った時に「歯医者という道も面白そうだ」と考えるようになったんです。僕は以前から歯科医院が嫌いだったんですけどね(笑)。僕が小さい頃に歯科医院に通っていた時の話なんですが、まず麻酔が痛いというのと歯を削っている時の「キーン」という高い音が嫌いで、行きたくなかったんです。だからこそ、自分が歯科医師になるなら、そのあたりを何とかしたいなと考えるようになりました。

もともと開業を考えられていたのでしょうか?

初めから自分でクリニックをやろうと考えていました。僕は、歯科医師って基本的に勤務医で終わることはなく、最終的には開業することが着地点だと思っているんです。当院を開業する前にも、医療法人を立ち上げて徳島県でクリニックを開業しました。そこが軌道に乗ってきたので、妻の実家の近くであるこの地域にも新しく開業することにしました。法人としていますが、経営中心になるのではなく、僕自身、診療もしっかりやっていきます。現場に立って患者さんに接していないと、経営もだめになってしまうと思うんです。

クリニックの特徴について教えてください。

一番大きな特徴は、CAD/CAM冠システムを導入している点です。これは3次元で撮影した口腔内のデータをもとに、仮歯や義歯、かぶせ物を機械で製作していくシステムです。今までは診察室で型採りをして、歯科技工士に仮歯を作ってもらい、何日もかけて製作して完成、という流れでした。しかしこのシステムを導入したことで、最短で当日でも仮歯を入れることができるようになりました。カメラで口腔内を撮影するため型採りも不要なんですよ。そのため外部の歯科技工士へ作業をお願いすることなく、すべての工程が当院内で完結しますので、お忙しい患者さんに何度も当院へ足を運んでもらうような治療期間がかからずに済むので、喜んでいただけるのではないでしょうか。

このシステムを導入したことに対する周囲の反応は?

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もちろん患者さんの中には「機械で歯を作るの?」と不安に感じる人もいます。そのような場合もまずは機械で作った仮歯を試してもらって、そのまま機械で歯を作るか技工士にお願いするかを選んでもらっています。ただ、ほとんどの患者さんには機械で作ったもので満足いただいていますね。また、このシステムを導入するクリニックも、最近増えてきています。このシステム自体新しいものですが、どんどん性能が上がってきていて、ここ数年で本当に良くなってきていると思います。

「嫌だった」経験をもとにした設備選定と診療方針

そのほか、設備でこだわった点はありますか?

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歯を削る機械では「キーン」とした音が少ないものにこだわりました。僕はこの音が嫌いだったんですよ。その音が少ないものを探して導入しましたが、性能的にも変わらないと思いますよ。それから麻酔の注射は痛みが少なくなるように、細心の注意を払っています。ただ、これは機械というよりは「打ち方」が一番大事なんです。これも僕自身が痛みに苦しんだ経験がありますので、麻酔の打ち方の講習に参加して痛みを抑えた打ち方を学びました。機械の音も麻酔の注射も、僕が嫌だったという経験がもとになっているんですよ。僕が嫌だったということはおそらく他の患者さんも嫌だと思うので、自分が気づいた点だけでも何とかしたいなと思っています。

院内では予防と治療で診察台を分けていると伺いました。なぜそのような設計にしているのでしょうか?

機能的には変わらないんですが、患者さんの気持ちの区切りという意味合いが大きいですね。僕が以前勤めていたクリニックでは「治療をするための棟」と「予防と検診しかしない棟」と分けられていたんですよ。患者さんは、やはり歯科医院に対して「怖い」とか「痛い」とかいったイメージを持っていると思います。しかし、治療と予防、検診を分けることで患者さんは「今日は治療しないから痛くない」と安心できるのでは。さすがに建物の棟で分けるわけにはいきませんが、そういう使い分けをしたくて診察台の用途を分けることにしたんです。

患者が抱く不安や恐怖を取り除くために、どんな工夫をしていますか?

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一番大切なのは説明だと思っています。十分な説明をして、患者さんに納得いただいてから治療に入るということですね。その説明も一度ではなく何回も行います。患者さんに治療の過程をお見せすることも重要です。例えば虫歯を治療する時はまず治療前の写真を撮り、少し削った状態でも撮り、削りきった状態や詰め物が完了した状態も写真に残します。治療後にそれらをお見せして「今日はこんな感じで治療が進みました」と確認していただいたお帰りいただく。やはり「虫歯です」と言われただけで歯を削られても、僕自身がそれをやられたら「本当にちゃんと治療してくれたのかな」と不安になると思います。ですので、しっかり写真して見ていただくことで、その不安が軽減できるのではと考えています。

診察室内にキッズスペースを配置

子どもの治療ではどのようなことを意識していますか?

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まずは歯科医院や診察室そのものに慣れていただくことですね。たいていの場合、すぐに治療を始めることは難しいので、最初はあえて僕ではなくて歯科衛生士だけで担当してもらうこともあります。機械を見てもらって「ここから風が出るんだよ」とか「こうやってお水を吸い込むんだよ」などと機械に慣れるためにトレーニングを何回か繰り返して、大丈夫そうであれば治療を始めます。また、親御さんの治療をする場合でも、診察室内にキッズスペースがあるので、お互いが視野に入っている状態なので安心できるかと思います。

キッズスペースが診察内にあるのは珍しいですね。

よくあるのは待合室にキッズスペースがあるパターン。ですが、診察時になるとお母さんは建物の奥のほうへ入っていってしまう。そうするとお母さん的にはお子さんがどう過ごしているのか不安になりますし、お子さんもお母さんが見えないので不安になってしまう。その不安を解消するためにはどうすればいいかと考えたときに、診察室の中にキッズスペースを設けることを思いつきました。このような設計だとお母さんが治療を受けているときにお子さんが歩み寄ってしまうこともありますが、常に近くにいるという環境であれば安心してもらえますよね。その点を意識して作りました。

先生がめざす歯科医師像はどのようなものでしょうか?

開業医なので幅広い分野に対応できることが大事なのですが、「広く浅く」ではなく少しでも「広く深く」対応できるような歯科医師をめざしています。本当にラッキーなことに、歯科医師になってから各分野の優秀な先生たちに巡り会えましたので、その先生たちの専門分野を知って一歩でも近づきたいと思っています。今までの勤務先では「詰め物に秀でた先生」や、外科や小児、義歯やインプラント治療など、専門にしている先生方のもとで勉強してきました。ですので、スペシャリストのところまでは到達するのは当然とても難しいのですが、そういうところをめざしていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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「歯が痛いから歯医者に行く」という患者さんが多いですね。手遅れになって歯を失うことになる前、歯をなくさないために通っていただけたらと思います。「予防のために定期的にチェックする」ということを患者さんに習慣化してもらうのは難しいですが、それには日々の丁寧な説明が大切。お子さんにも大人にも、ブラッシングや歯の病気についてしっかり説明しています。虫歯はある程度、歯を残した治療ができるかも知れませんが、歯周病は顎の骨が溶けていく病気なので歯を抜く処置しかできない場合も多いんです。患者さんに対してしっかり説明を行っていくことで、予防につながっていければいいですね。

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