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河合 秀訓 院長の独自取材記事

K'sファミリー歯科

(野田市/川間駅)

最終更新日:2025/09/03

河合秀訓院長 K'sファミリー歯科 main

2018年2月、「K'sファミリー歯科」は、川間駅近くのショッピングモール内にて開業した。院長の河合秀訓先生は、自ら医療法人を立ち上げ、現在2ヵ所のクリニックを運営している。同院は河合院長自身が、今まで歯科医院を受診してきた際の「嫌だった」という経験をもとにして、設備の選定や診療方針が決められている。今回は河合院長に、歯科医師になったきっかけや同院の特徴、診療方針、今後の展望などについて尋ねた。

(取材日2025年6月25日)

CAD/CAMシステムを用いた補綴治療

歯科医師をめざした理由や、開業のきっかけを教えてください。

河合秀訓院長 K'sファミリー歯科1

実は獣医師をめざしていた時期もあったのですが、医療系の専門学校に行った時に「歯科医師という道も面白そうだ」と考えるようになったんです。子どもの頃は、歯科医院が苦手だったんですよね。まず麻酔が痛かったのと、歯を削っている時の「キーン」という高い音が嫌でした。だからこそ、自分が歯科医師になるなら、そういった不快な部分を少しでも改善したいと考えるようになったんです。自分でクリニックを持ちたいという思いは、歯科医師になった頃からずっとありました。大学卒業後は複数の歯科医院で勤務して経験を積み、まずは徳島県で医療法人を立ち上げてクリニックを開業しました。そちらが軌道に乗ってきたタイミングで、妻の実家に近いこの地域にも新たに同院を開業することにしました。

こちらのクリニックの特徴について教えてください。

一番の特徴は、CAD/CAMシステムを導入している点です。これは3次元で撮影した口腔内のデータをもとに、仮歯や義歯、かぶせ物を機械で作製していくためのシステムです。以前は、診察室で型採りをして歯科技工士に依頼し、何日もかけて仮歯を作製・完成させるという流れでした。それが、このシステムを導入したことで、最短で当日中に仮歯を入れることも可能になりました。カメラで口腔内を撮影するため、従来のような型採りは不要です。すべての工程を院内で完結できるため、外部の歯科技工士に依頼する必要もありません。お忙しい患者さんにとっては、来院回数を減らせるという点でも治療を受けやすいのではないかと思います。最近は、機器を新しく入れ替えたので、より先進的な治療ができる環境が整ったと感じています。

CAD/CAMシステムを用いた治療について、もう少し詳しく教えてください。

河合秀訓院長 K'sファミリー歯科2

このシステムは、保険診療からいわゆる審美面に配慮した治療まで、幅広く対応できるのが特長です。例えば、保険診療で白いかぶせ物を希望される方には、セラミックと歯科用レジンを混合した保険適用の素材を用いた治療が可能です。一方、より審美性を重視される方には、セラミック100%の素材を使用した自由診療をご提案することもあります。インプラント治療に使うかぶせ物も、このシステムを使って僕自身が設計し、作製しています。

カウンセリングスペースを増設し、より丁寧な説明を

インプラント治療にも、さらに力を入れるようになったそうですね。

河合秀訓院長 K'sファミリー歯科3

もともと当院ではインプラント治療にも対応していましたが、信頼できるインプラント治療専門の歯科医師を招いて、手術をお願いできる体制が整ったことで、より本格的に取り組めるようになりました。術前の検査や診断は僕が行っており、CT撮影や診断データを整えた上で、連携しながら治療方針を決定します。インプラント治療は、あくまで治療の選択肢の一つとして考えています。いくつかの治療法を提案し、最終的に患者さんが納得する方法で対応しています。ただ、最近はご相談が非常に増えており、現在は手術まで1年ほどお待ちいただくケースも出てきました。その前の検査やカウンセリングは段階的に進めていけますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。

カウンセリングスペースを増設されたそうですね。

そうなんです。インプラント治療へのご相談が増えてきたこともあり、より丁寧に話ができる環境を整えたいと考えて、カウンセリング専用のスペースを新たに設けました。もともと5台あった診療台のうち1台を外し、代わりにソファーを置いて、落ち着いて話せる空間にしています。モニターも設置しており、画像を見ながら治療内容を説明しています。もちろん、インプラント治療の患者さんに限らず、他の自由診療をご希望の方や、保険診療であっても丁寧な説明が必要な難症例のケースにも活用しています。こうしたスタイルは、歯科医院に勤務していた時代に経験して印象に残っていたもので、開業当初からいつか取り入れたいと考えていました。今回、ようやく形にすることができました。

治療と予防とで診察台を分けているとのことですが、なぜそのような設計にしているのでしょうか?

河合秀訓院長 K'sファミリー歯科4

機能的には変わらないんですが、患者さんの気持ちの区切りという意味合いが大きいですね。僕が以前勤めていたクリニックでは「治療をするための棟」と「予防・検診のみの棟」とに分けられていたんですよ。患者さんは、やはり歯科医院に対して「怖い」「痛い」といったイメージを持っていると思います。しかし、治療と予防・検診を区別することで、患者さんは「今日は治療しないから」と安心できるのではないでしょうか。さすがに建物で分けるわけにはいきませんが、そういう使い分けをしたくて、診察台の用途を分けました。

患者の不安や痛みに配慮した診療をめざして

診療において大切にしていることを教えてください。

河合秀訓院長 K'sファミリー歯科5

歯科医院に対する不安や恐怖をできるだけ感じずに治療を受けていただくことを大切にしています。そのために意識しているのは「極力痛みを抑えること」と「十分な説明を行うこと」です。例えば、麻酔の打ち方一つをとっても、痛みを最小限にするための工夫を重ねていますし、削る音を抑えた機器も導入しています。治療の説明については一度きりではなく何度も行い、治療前・治療中・治療後の写真を撮影し、患者さんと一緒に確認するようにしています。「虫歯です」と言われただけで歯を削られても、僕自身がそれをやられたら「本当にちゃんと治療してくれたのかな?」と不安になると思うからです。だからこそ、「今どのような治療を受けているのか」をご自身でも把握していただき、納得した上で治療を進めることが、不安の軽減につながると考えています。

子どもの治療ではどのようなことを意識していますか?

まずは歯科医院や診察室そのものに慣れていただくことですね。大抵の場合、すぐに治療を始めることは難しいので、最初はあえて僕ではなくて歯科衛生士だけで担当してもらうこともあります。機械を見てもらって「ここから風が出るんだよ」とか「こうやってお水を吸い込むんだよ」など、機械に慣れるためにトレーニングを何回か繰り返し、大丈夫そうであれば治療を始めます。また、子ども連れの方の治療をする場合でも、診察室内にキッズスペースがあり、親子がお互い視界に入っている状態なので安心できるかと思います。

先生がめざす歯科医師像はどのようなものでしょうか?

河合秀訓院長 K'sファミリー歯科6

開業医なので幅広い分野に対応できることが大事なのですが、「広く浅く」ではなく、少しでも「広く深く」対応できるような歯科医師をめざしています。本当にラッキーなことに、歯科医師になってから各分野の優秀な先生たちに巡り会えましたので、その先生たちの専門分野を知って、一歩でも近づきたいと思っています。今までの勤務先では、外科や小児歯科、詰め物、義歯やインプラント治療など、それぞれを専門にしている先生方のもとで勉強してきました。スペシャリストの域まで到達するのは当然とても難しいのですが、そういうところをめざしていきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

「歯が痛いから歯科医院に行く」という患者さんが多いですね。手遅れになって歯を失うことになる前、歯をなくさないために通っていただけたらと思います。「予防のために定期的にチェックする」ということを患者さんに習慣化してもらうのは難しいですが、それには日々の丁寧な説明が大切です。お子さんにも大人にも、ブラッシングや歯の病気についてしっかり説明しています。虫歯はある程度、歯を残すための治療ができるかもしれませんが、歯周病は顎の骨が溶けていく病気なので、歯を抜く処置しかできない場合も多いんです。患者さんに対してしっかり説明を行っていくことで、予防につながっていければ良いですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/20万円~、セラミックインレー/6万円~、セラミッククラウン/9万円~

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