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中本 紀道 院長の独自取材記事

なかもと歯科・矯正歯科

(松江市/東松江駅)

最終更新日:2022/02/04

中本紀道院長 なかもと歯科・矯正歯科 main

松江市竹矢町の国道9号沿いにある「なかもと歯科・矯正歯科」。院長の中本紀道先生は矯正歯科の厚い経験に加え、日本口腔外科学会口腔外科専門医として大学病院で口腔内から顎、顔まで口周りのさまざまな症例の治療に長年携わってきた人物だ。そうした経験を生かして、全身の健康管理を踏まえた歯科治療を心がけながら、顎関節症やインプラントの治療、小児から成人の歯科矯正など、患者の口腔内の悩みに対応して幅広い診療を行っている。そんな中本先生が特に力を入れているのが、小児の予防歯科や矯正歯科だ。「早い段階から歯並びを整え、患者さんの健全な成長のサポートと歯と全身の健康維持に長く寄り添っていきたい」と穏やかな口調で語る中本先生に、診療にかける思いについて話を聞いた。

(取材日2021年12月13日)

口腔周辺に関するあらゆる知識・経験を生かした治療

先生が矯正歯科を専門的に学ばれたきっかけを教えてください。

中本紀道院長 なかもと歯科・矯正歯科1

自分自身の歯並びにコンプレックスを持っていたことが、矯正歯科に興味を持ったきっかけです。実は私も、歯科医師になってから矯正治療を受けたんですよ。そして、大学院で歯科矯正学を学んだあと、師事していた先生からのアドバイスもあり、大学病院に勤務しながら、矯正のほかに顎口腔機能や口腔外科と段階を踏んでそれぞれの知識を身につけていきました。顎口腔機能とは、文字どおり顎と口腔の機能のこと。顎や口は、栄養・水分・酸素を取る、意思を伝えるなどの生きる上で重要な機能を有しています。顎口腔機能に関わる治療は、口腔外科と矯正歯科の歯科医師がチームを組んで治療を行うのですが、その両方を学んで習得することで、患者さんにより質の高い医療を提供できるのではないかとその時思ったんです。

大学病院の勤務ではなく、クリニック開業の道を選ばれたのはなぜですか?

はい。私は大学病院で勤務した約20年間の間、主に大学病院の歯科でさまざまな症例の治療に携わってきました。そうして習得してきた専門的知識や技術を地域の皆さんに提供できないかと考え、2018年に松江で「なかもと歯科・矯正歯科」を開業しました。長年研鑽してきた口腔外科の領域はもちろんですが、矯正治療については私自身も経験があるからこそ、患者さんが抱いている矯正への不安感やマイナスイメージがよくわかるのではと感じています。診察ではそれを生かして、患者さんの立場に立った説明やアドバイスができるように常に心がけています。

これまでの経験は、今の診療にどのように生かされているのでしょうか。

中本紀道院長 なかもと歯科・矯正歯科2

口腔外科の研鑽を積むため、埼玉医科大学の麻酔科や救急部で学ばせていただいたことが、非常にいい経験になりました。やはり、患者さんの全身的な状態を常に考えながら歯科治療を行う重要性が学べたことが大きいですね。歯科治療では、時に患者さんの体に大きな影響を与える薬剤を使うこともありますが、そのリスクを学ぶ上で救急部での対処法などが非常に参考になりました。また、歯科だけでなく医学部の先生方に交じって全身医学への知識が深められたことで、歯と体全体の密接な関わりを実感的に学べたことも現在の診療スタイルに生かされていますね。

健全な成長を促すため早期からの矯正と予防歯科を推進

子どものうちから矯正をするメリットは何でしょうか。

中本紀道院長 なかもと歯科・矯正歯科3

やわらかい食べ物が多くなったことで「噛む」という行為が減少した現代の食生活により、顎が十分に発達せずに歯並びが悪くなる子どもが増えています。歯並びを整えてしっかりと噛むことができれば、食べ物の消化・吸収を促し、脳機能の活性化にもつながります。矯正によって心身の発育の過程で口の中全体の機能を高めていくことは、子どもの健全な成長を促す上で非常に重要なことなんですよ。小児の早い段階から矯正すれば、大人になってからの矯正に比べて抜歯などのリスクも少なくなるはずです。また、お子さんの顎の成長をコントロールするために、拡大を促すような装置などのご用意もしています。歯の状態やご希望に合わせて適した矯正プランをご提案させていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。

歯科矯正による予防歯科に力を入れていると聞きました。

矯正は審美的なメリットが注目されがちですが、健康維持という面でも非常に大きなメリットがあります。例えば、歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病といった疾患の予防につながることが期待されます。また、当院では、小児・成人どちらも、透明素材のマウスピース型装置を使った矯正をメインに行っています。透明なので目立たないことや、装着時の痛みが少ないこと、簡単に取り外して丸ごと洗浄できるなど、患者さんの負担が少なくなることが大きな特徴です。口内環境を衛生的に保ちやすいため、虫歯や歯肉炎などの予防にもつながりますね。患者さんの口腔内の健康を守り、将来にわたってサポートさせていただくためにも、早期からの矯正や予防歯科には今後も力を入れて取り組んでいきたいと考えています。

診察の際に心がけていることはありますか?

中本紀道院長 なかもと歯科・矯正歯科4

患者さんに歯の状態や治療内容を丁寧に説明し、患者さんと相談しながら治療に関わるすべてを共有することで、同じゴールを一緒にめざせるよう心がけています。特に小児矯正の場合は、親御さんの協力が必要不可欠であり、お子さんの矯正に対して共通認識を持つことが非常に重要です。矯正に対する疑問や不安をできるだけ払拭していただけるように、親御さんとしっかりとコミュニケーションをとることを意識しています。また、矯正はしたいけどハードルが高いと不安に感じている方でも、3Dシミュレーションにより矯正後の歯の動きがどうなるかを具体的に確認しながら、矯正について納得いただいた上で進めていきますのでご安心ください。

一人ひとりの悩みに対応し、質の高い医療を提供したい

診療設備にもこだわられているようですね。

中本紀道院長 なかもと歯科・矯正歯科5

患者さんの負担を減らすためにも、的確な診断・精度の高い治療を行うための設備は積極的に導入し、幅広い診療を当院で一貫して行える体制を整えています。例えば、歯科用CTを使うことで、従来のエックス線撮影では見ることのできなかった部分や骨の状態などが立体的かつ精密に確認できるので、より精度にこだわった診断を行うことが可能です。また、矯正時に欠かせない歯の型採りは、口腔内スキャナーを使うことで患者さんの負担を軽減しつつ、精密なデータを使った矯正プランづくりに役立てています。インプラント治療や親知らずの抜歯手術などに必要な設備も準備しています。こういった設備に加えて、自分自身の知識・経験を日々向上させていくことで、患者さん一人ひとりのお悩みに対して質の高い医療を提供していきたいと考えています。

小児矯正・予防に注力される中で、お子さまが通いやすい工夫などはされているのでしょうか。

幅広い年齢層の患者さんが来院されるため、敷地内はすべてバリアフリー設計となっています。現在は感染症対策のため撤去していますが、おもちゃや本を設置したキッズスペースも用意するなど、小さなお子さま連れの患者さんに配慮した対応も心がけています。また、診療中はお子さまが「歯医者は怖い」という印象を抱かないような対応や治療を心がけています。歯医者に行きたくないと、痛いことを隠してしまうこともありますからね。お子さまの虫歯予防では、フッ素や、あらかじめ歯の溝を歯科用樹脂で埋めるシーラントという処置もしています。親御さんが安心できるように丁寧にご説明し、年齢や状態に合わせた適切な処置を心がけています。お子さまの歯の磨き方をレクチャーするなど、ご家庭でのケアについてもサポートさせていただきますよ。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

中本紀道院長 なかもと歯科・矯正歯科6

矯正歯科と口腔外科を組み合わせることで、歯や口腔内の健康から体全体の健康を関連づけた「全身を視野に入れた」診療を提供できるのが当院の強みです。一般的な歯科治療から、顎関節症などの専門的な治療にも対応しているので、患者さんの口内全体の健康を当院が一貫してサポートいたします。子どもの頃から歯や口腔内のことをきっかけに、「自分の健康は自分で守る」意識を習慣づけることで、治療にかかる費用や負担、時間を減らすことができるのはもちろん、ひいては口だけでなく体全体の健康維持にもつながると考えています。当院では、普段からの受診や定期検診、予防歯科はもちろん、家でできるケア方法の指導なども行っていますので、お口のことでお悩みのことがあれば、何でもお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/マウスピース型装置:594,000円~、拡大装置:300,000円~
インプラント治療/340,000円~(1本)

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