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粒来 拓 院長の独自取材記事

よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック

(横浜市港北区/綱島駅)

最終更新日:2025/01/17

粒来拓院長 よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック main

東急東横線の綱島駅から歩いて10分ほどのショッピングモール2階にある、「よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック」。本院のよしかた産婦人科と連携した妊婦健診と、粒来拓院長の専門である女性医学に関連した診療をメインとしている。「産婦人科は、なんとなくハードルが高いと感じている方が多いと思いますが、産婦人科こそ女性の身近にあるべきだと考えています」と、粒来院長。妊娠出産はもちろん、ライフステージに合わせた女性特有の悩みをサポートしたいと考えており、買い物などのついでに気軽に来院してほしいという。包み込むような優しい笑顔が印象的な粒来院長に、医師をめざしたきっかけや日々の診療で心がけていることなど、医療にかける思いを聞いた。

(取材日2021年12月22日)

産院と連携した健診から女性特有の悩みまで幅広く対応

クリニックの特徴を教えてください。

粒来拓院長 よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック1

本院であるよしかた産婦人科と綿密な連携を取っていることと、私の専門である女性医学に関する女性特有の病気や困り事をサポートすること。その2つが当院の大きな特徴です。地域に根差したクリニックをめざし、通いやすいことを目的として商業施設の一角で開業しております。また、女性医師も在籍していますので、お気軽にご相談いただきたいと思っています。

女性医学というのは、どのような女性の病気と関わるのでしょうか。

女性医学はそれぞれのライフステージで起こり得る女性特有の病気に対し、予防から早期発見、健康のサポートまでをめざします。主に行うのは月経痛や月経前症候群などの月経管理、更年期に伴う症状の治療などです。女性は良くも悪くもホルモンによりさまざまなことが起こります。ホルモンによって守られてもいるし、悩むこともあります。そうした時に婦人科で専門的な診療を受ければ、より安心できるはずです。また、地域医療の窓口となり専門の医療機関へつなげることも大事な役割。近隣の高次医療機関への紹介はもちろん、分娩施設である本院との連携、また子宮頸部異形成、いわゆる前がん病変であれば同法人の田園調布オリーブレディースクリニックと連携し精査と治療に対応できます。もちろん必要に応じて各施設との連携も可能です。妊娠や出産、女性特有のがんに対する不安、思春期の生理不順や更年期の悩みなど、なんでも気軽にご相談いただきたいですね。

入院施設がある産婦人科と密接に連携しているのは心強いですね。

粒来拓院長 よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック2

よしかた産婦人科でお産をする方のみに限定しているのですが、ここでは妊婦健診も32週まで行うことができます。カルテも共有していますので、夜間や休日でも急な症状やご不安に本院で対応可能です。当院で妊婦健診を行い、いざ出産となればそのまま入院施設のある本院にシームレスにおつなぎできるのは、妊婦さんにもご家族の方にとっても安心だと思います。また、自然分娩や母乳育児を大切にしており、綱島をはじめ近隣の妊婦さんの安全な出産を法人全体でサポートできるように努めています。

骨粗しょう症の診療もしていただけるそうですね。

骨粗しょう症というと、整形外科を思い浮かべる方も多いかと思いますが、実は骨量と女性ホルモンは密接な関係があります。女性は、閉経を迎えると女性ホルモンが減少し、骨量も減少していきます。また、骨粗しょう症は高齢女性の病気だという印象があるかもしれませんが、それも少し違います。例えば、10代20代で過激なダイエットによる体重減少性無月経は、骨が弱くなる原因の一つです。また若くして生理が止まり閉経してしまう人もいますし、出産後に骨粗しょう症になる人もいます。女性は10代に十分な骨量を獲得し、20代で維持、更年期から老年期に骨量減少を抑える、つまり、若い世代から骨の健康を管理する長期的な視点が必要なのです。ですから、私が専門とする女性医学の観点から、日々の生活指導やホルモン補充など骨粗しょう症にならないための診療を行っています。

初診制限をしつつ、患者一人ひとりにきめ細かな対応を

近年、初診制限をされたと伺いました。

粒来拓院長 よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック3

困ったらすぐに気軽に相談・受診できる「町医者」でありたいという思いから、開院当初は完全予約制とはせず、いつでも初診・再診を受けつけておりました。しかし、おかげさまで多くの患者さんとご縁をいただく中、お待ちいただく時間が大幅に増えてしまったのです。一時は外来として健全とは言えない状況でしたので、苦渋の決断でしたが、やむなく初診制限を始めました。

改めて、現在の初診での受診方法について教えてください。

婦人科については一部例外があるものの初診予約制としており、産科はいつでも初診を受けつけています。また、よしかた産婦人科の系列病院の診察券をお持ちの方や、他院で受け取られた当院宛の紹介状をお持ちの方、子宮がん検診やワクチンなどの横浜市保健事業の委託機関としてのご相談はその限りではありません。その他、アフターピルや月経調整といったご相談は緊急性の観点からいつでも受けつけるようにしています。詳しくは当院のホームページに記載しています。

再診で通院している患者さんにはどのように対応されていますか?

粒来拓院長 よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック4

初診の受けつけは制限していますが、ご縁があって当院へかかりつけとなられた患者さんには、お一人お一人きちんと向き合い、お悩みの症状に寄り添いたいと考えております。また、気になる症状や不測の事態の際には、いつでも相談できる存在でありたいですね。ピルや漢方の処方をはじめ、決定した方針の中で治療を行う再診の患者さんに対しては、外来またはウェブで定期通院の予約をすることが可能です。予約優先で診察をしており、お待たせするかもしれませんが、適宜予約外でも再診を受けつけております。

患者の気持ちに寄り添い、気軽に相談できる婦人科に

そもそも先生が医師を志したのは、なぜですか。

粒来拓院長 よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック5

私が3歳の時に母が大病を患って、祖父母のもとに預けられていたことがあるんです。いよいよ命に関わる状況になって呼び戻され、無菌室のカーテン越しに母と面会しました。それが最後になると伝えられていたのですが、そこから奇跡的に回復したんです。それは担当医の皆さんはもちろん、母も頑張った結果だと思うのですが、「お医者さんってすごいんだよ!」と、3歳から母に刷り込まれ続けていて(笑)。私にとって、医師はヒーローだったんです。小学校の文集には「大人になったら、お医者さんになりたい」と書いてあるくらいですから、自分も誰かを救える仕事をしたいと、医学の道に進んだのは、それが大きなきっかけだったと思いますね。

毎日の診療で心がけていることを教えてください。

患者さんの気持ちに寄り添うことですね。これには、父の闘病生活での経験が影響しています。私が大学5年生の時に父は病気で亡くなりました。医師になろうと大学に通っていた時期に、家族の視点でも父の闘病生活を見ていました。ですから、患者さんが信頼でき、安心して体を任せることができる医師になりたいと強く思ったのです。患者さんはクリニックに来るまでにさんざん悩まれています。それで受診して医師から話を聞いても、次の外来までまた悩まれるでしょう。その悩みに私たちが関われるのは、一瞬でしかありません。けれどそのときに、「この先生に話して、ちょっと気持ちが楽になった」と思ってもらいたい。常に患者さんに寄り添う医師でありたいと思って医療に向き合っています。

最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

粒来拓院長 よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック6

待合室には限りがありますし、お待たせすることも否めません。ただ、受付後は商業施設の店内でお買いものをしながら過ごすことも可能です。赤ちゃんの誕生は誰にとっても大切な出来事ですし、皆がその瞬間を待っています。妊婦健診を受けに来られる患者さんにとって「家族みんなで一緒に通える医院」でありたいですね。初診制限、また、再診についても予約枠に限りがあり、受診をご検討の皆さんにはご迷惑をおかけしております。しかし、ご縁があって当院かかりつけとなった患者さんには、お一人お一人きちんと向き合って、お悩みの症状に寄り添いたいと思っております。お待たせしてしまうのは本当に申し訳ないのですがご理解いただけましたら幸いです。

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