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佐々木 卓也 院長の独自取材記事

新川駅前みんなの耳鼻咽喉科

(札幌市北区/新川駅)

最終更新日:2021/10/12

佐々木卓也院長 新川駅前みんなの耳鼻咽喉科 main

新川駅から徒歩2分という交通至便な立地にある「新川駅前みんなの耳鼻咽喉科」。この地域で幼少期から学生時代までを過ごした佐々木卓也先生が、「自分を育ててくれた故郷に恩返しをしたい」という思いから2018年に開業したクリニックだ。開業の4ヵ月後には北海道胆振東部地震によるブラックアウトを、そして今年に入ってからは新型コロナウイルス感染拡大というこれまで経験したことのない事態を経験している佐々木院長だが、さまざまな状況の中でも前向きに明るい笑顔で診療を行う姿に励まされている患者も多い。「帰るときには、安心して笑顔になれるみんなのクリニック」をモットーに、患者の不安に寄り添う佐々木院長。診療に対する思いや今後の展望など、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2020年9月30日)

生まれ育った地元に医療貢献で恩返しをしていきたい

先生が医師を志したきっかけは何ですか?

佐々木卓也院長 新川駅前みんなの耳鼻咽喉科1

私はもともと人とコミュニケーションをとることが好きで、学校の先生など人と関わる仕事をしたいと考えていたのですが、尊敬しているいとこが医師をめざして旭川医科大学に入ると聞いて、自分も同じ道に進んでみようと思ったのが最初のきっかけだと思います。その中で耳鼻咽喉科に進んだのは、耳鼻咽喉科というのは当院の名前でもある「みんなの耳鼻咽喉科」のように、赤ちゃんから高齢の方まで、その年代に応じた疾患というものがあるんです。私は欲張りなところがあって、耳、鼻、喉と限られた部分だけの診療ではありますが、すべての世代の手助けになれる診療科であるというところに魅力を感じて、耳鼻咽喉科の医師になることを決めました。

開業にあたってこの地を選んだのはどうしてですか?

ここは私が生まれ育った地元なんです。本当に小さな頃からここで過ごしていたので、細い枝道まで詳しく知っているんですよ。そのような地域で開業することができるというのは、本当にうれしいことですね。実際、幼なじみなども受診してくれていて、ありがたいなと思います。最初は気づかずに来院して、「あれ? もしかして」というような感じで再会したこともありました(笑)。ちょうどこの地域は耳鼻咽喉科のクリニックが少ない地域でもあったので、ここに住んでいる方々にとっても私が開業することでお役に立てるのではないかと思いました。

患者層についてもお聞かせください。

佐々木卓也院長 新川駅前みんなの耳鼻咽喉科2

幅広い年代の患者さんが来院しています。最も多いのはこの地域の方ですが、ホームページを見て来院される方も多く、新川周辺だけでなく石狩管内や胆振管内、空知管内からの来院してくださる方もいます。患者さんは皆さんとても協力的な方が多く、当院からのお願い事などをホームページに掲載したり、院内に掲示したりすることがあるのですが、きちんとそのとおりにしてくださいます。例えば、今は新型コロナウイルスの感染防止のために、来院の際にはマスクの着用をお願いしているのですが、それも最初の頃から皆さんきちんと協力してくださっていました。

一方的な治療ではなく患者とともに治療を進めていく

クリニックの設備面などでこだわったことはありますか?

佐々木卓也院長 新川駅前みんなの耳鼻咽喉科3

当院は新川駅から徒歩2分とアクセスの良い場所にあるのですが、この地域は移動手段が車という方が多いという特徴があります。そのため、クリニックを開業する際にはまず、車がとめやすい広々とした駐車場であることにこだわりました。あとは、患者さんが診察や検査をしてから会計をして帰るまで、患者さん同士がぶつかり合うことなく、最短ルートでできるように、患者さん目線で動線を考えて院内をつくっています。

診療の際に先生が大切にしていることは何ですか?

クリニックに来院される方は皆さん、痛みやつらい症状など不安を抱えている方が多いのですが、「帰るときには安心して笑顔になれるように」という思いを大切にしてスローガンに掲げています。実際に診療では「見て治す」ということを意識していて、診察室にはモニターを多数設置し、患者さんにも一緒に見てもらうようにしています。通常は医師だけが患者さんの状態を見て、「大丈夫ですよ、次は何週間後に来てくださいね」という流れになるのが一般的ですが、そうではなくて患者さん自身も自分の状態を見て理解をし、ともに治療を進めていくということが大切だと思います。

小児の診療で気をつけていることはありますか?

佐々木卓也院長 新川駅前みんなの耳鼻咽喉科4

勤務医時代から「泣かせない、耳鼻科を好きになってもらう」という診療を心がけてきました。私はお子さんの診療こそ信頼感というのが必要だと思っていて、「このおじさんは痛いことをしない人だ」とわかってくれたら、お子さんも一生懸命頑張って治療を受けてくれます。ですからお子さんの信頼が得られるような接し方を普段から大切にしています。今は新型コロナウイルスの感染予防ということで中止しているのですが、以前は院内にカプセルトイを置いていて、診療が終わったお子さんが楽しんでいました。お子さんができるだけリラックスして楽しく通えるような院内の雰囲気づくりにも気を配っています。

小さな不安に寄り添う「みんなの」クリニックをめざす

患者さんの主訴ではどのようなものが多いですか?

佐々木卓也院長 新川駅前みんなの耳鼻咽喉科5

季節性のアレルギーから花粉症など、さまざまな症状の患者さんが来院されています。近頃は、やはり新型コロナウイルス感染症の影響で強いストレスから来るめまいの症状を訴える患者さんも増えているように感じます。

先生が健康のために行っていることはありますか?

健康を維持するためには、やはり適度な運動が大切だと思います。私自身もなるべく運動するようにとは思っているのですが、最近は新型コロナウイルスの影響でなかなか外に出られなくて太ってきたなと感じています(笑)。耳鼻科的な健康方法としては、耳鼻科にはめまいの症状で来院される患者さんも多いのですが、めまいの患者さんには積極的な水分摂取をお勧めしています。めまいと水分を摂取することには関係があって、しっかり水分を取って利尿をすることで、耳のむくみを取り除いて詰まった感じを和らげていくことが期待できるんですよ。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

佐々木卓也院長 新川駅前みんなの耳鼻咽喉科6

勤務医時代には副鼻腔炎など鼻の手術を得意として、経験を積んできました。今後はそうした専門性も生かして地域の医療に貢献していきたいと思っています。耳・鼻・喉の症状というのは感覚的な部分が多く、患者さんご自身でもなかなかうまく症状を説明できない部分だと思いますが、どんな些細なことでも不安なことは、まず相談していただければと思います。今は新型コロナウイルスを心配して通院することが心配な方も多いのですが、当院では待合室が密にならないように、予約システムやSNSでの順番のお知らせなどを行ったり、感染対策もしっかりと行っていますので、安心してご来院いただければと思います。

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