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清水 恵子 院長の独自取材記事

プライムツリーこどもクリニック

(日進市/赤池駅)

最終更新日:2019/08/28

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2018年8月、赤池駅に近いショッピングモールの1階に「プライムツリーこどもクリニック」がオープンした。シンプルなデザインを基調とする院内では、カラフルな玩具と絵本が置かれたキッズスペースや、ベビーベッドも置かれた授乳室、抱っこした状態で乳幼児に点滴できるリクライニング式ベッドを備えた処置室などに、小児科のクリニックらしいこまやかな心配りが感じられる。外科で研鑽を積んだ経験があり、自らも一児の母である清水恵子院長に、医師をめざしたきっかけから今後の展望まで、幅広く話を聞いた。
(取材日2018年9月5日)

子どもの意思を尊重した診療スタイル

まず、小児科医をめざした経緯をお聞かせください。

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母が病院勤務の助産師をしていたため、病院に遊びに行ったり、母が遅くなるときは仮眠室で昼寝をして一緒に帰ったりと、小さい頃から病院自体が身近な存在でした。そこの産婦人科の先生がすごく優しい人だったこともあり、自分もこんな仕事がしたいなあと考えるようになりました。子どもも好きだったので、学生時代から小児科医になりたいと思っていましたが、大学を卒業後、病気を直接治せる外科医になりたいと思いが変わり、外科の医師としてキャリアをスタートさせました。でも医師になってから、ずっと外科でやっていけるだろうかと悩んだ結果、やはり最初にめざした小児科医になろうと考え直し、改めて研修を受け、小児科の医師として再スタートをしたんです。

こちらで開業した経緯を教えていただけますか?

小児科にもいろいろな分野がありますが、私にはアレルギーの診療が向いていると思い、病院でもアレルギー科に従事していました。アレルギーは、症状が軽いうちに治療を始めるほど、症状をコントロールしやすいので、できるだけ早い時点で治療に関わっていきたいと考えています。そのために、ほかの症状で診察しているときも、お子さんの肌が健康な状態かどうかを、何気なくチェックするようにしていました。そういった細やかな診療は、大きな病院よりも地域に密接したクリニックのほうが向いていると思い、数年前から「いずれは開業したい」と考えていました。そこで偶然「この地域で小児科を始めませんか?」という話があり、すぐにでもやってみたいという気持ちになったので開業することにしました。

診察にあたって心がけていることなどはありますか?

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小さいお子さんでもなるべく本人から話を聞くように心がけています。また、お母さんが血液検査などを望んだ場合でも、本人が嫌がっていて緊急を要さないと考えられる場合には、無理に検査しません。怖い思いをさせることで、次に具合が悪くなったときに駄々をこねたりして、受診するタイミングを逃したりするのは避けたいですしね。反対に検査が必要だと判断すればすぐに検査をすることもあります。また、親御さんが肺炎を心配しているようなときは「咳は出ているけど胸の音は心配ないですね」などと、まず不安を払拭できるような説明の仕方を心がけています。処方する薬も、風邪ならいつも同じというようなことにせずに、抗生剤も必要なければあまり使わないようにしています。私にも5歳の女の子がいるんですが、出産後は自分の体験も踏まえた上で、接し方も含め、より自信を持って診療できるようになりましたね。

外科医としての経験と母親としての経験が自分の強み

どのような症状なら受診すべきか、親御さんにとって指針にできるようなことはありますか?

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例えば「熱はないけど何か様子が変」とか「元気だけど微熱が続いている」など、お母さんが「何かがおかしい」と感じたとき、または「どうしようかな?」と迷ったときは、連れてきてほしいと思います。お母さんの勘ってやっぱり鋭いんですよ。また、たいしたことはなくても、一度受診していれば次回同じような症状が出たときの参考にもできます。加えて、私が心がけているのは受診した次の日が休日になるとき「このような症状なら休日診療所に行ってください」「このくらいなら休み明けにまた来てくれれば大丈夫です」と、できるだけ具体的にアドバイスするようにしています。それは何か病状に変化があったときに親御さんが慌てることのないよう判断するための指針にしてほしいと思うからです。私の場合は外科での診療経験が、危険な症状かどうかを判断したりちょっとした外科的な処置が必要なときに役に立っています。これは自分の強みだと思いますね。

毎週水曜日の午後に予約制でアレルギーの相談を受けているんですね。

アレルギー治療の経過をフォローしたり、検査の予定を決めたりするための時間枠をつくりました。アレルギーは長期管理が必要ですから、例えば喘息の患者さんでも発作が起きたときだけ来ていただければいいというわけではなく、お薬を飲みながら1ヵ月間どうだったかという経過の観察が必要なんです。また、小児科の性質上、感染症の患者さんが多いので、うつる心配がないようにしたかったという思いもあります。まだ開院したばかりで人数は少ないんですが、これからニーズが増えれば、別の曜日に枠を増やすことも考えています。ただ、その時間でなければいけないというわけではないので、本人や親御さんが気にしないというのなら、通常の診療時間に来ていただいても構いません。

今までの経験を通して、心に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

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勤務医時代に携わった、湿疹のひどい赤ちゃんの治療のことは、今でもよく覚えています。その子のお母さんもアトピー性皮膚炎だったのですが、治療を進めていこうとする中で、お母さんがステロイドに対して抵抗感を持たれていることがわかって……。そこで、お母さんを含めたご家族皆さんに対して、ステロイドの有用性や治療の安全性を丁寧に説明したのです。その結果、「短期間なら」と納得され、入院で治療することになりました。その後、弟の治療の経過を見た、同じくアトピー性皮膚炎だったその子のお兄ちゃんも治療を希望されたので、同じく入院で治療することになったんです。また、お母さんもご自身の治療に意欲的になられたので、信頼するドクターを紹介しました。そのときは「一生懸命やれば思いが伝わるんだな」と感じて、すごくうれしかったですね。

子どもの健康をトータルに捉え、一緒に考えていきたい

今後の展望についてお聞かせください。

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見逃してはいけない症状にはしっかりと対処するようにしながら、そうでない場合はなるべく少ない薬で症状の緩和をめざしていくような治療をしていきたいですね。必要以上に強い薬を使わないためすぐに咳が止まらないようなこともあると思いますが、特に心配ない状態なら「咳は出てもいいんだよ」ということを、少しずつでもお母さんたちに理解していただけるようにしていきたいと思っています。まだ開院したばかりなので、そういった考えが受け入れられているかどうかはわかりませんが、これからお互いの信頼関係を作っていきながら、少しずつこちらからもいろいろと提示していこうと思っています。

治療にあたって親御さんからの強い要望を感じることも多いと思いますが。

やはり「軽い症状でもすぐ止めてほしい」と考えている親御さんが多いようです。それに対して通院しながら様子を見るという方針を理解していただくには、やはり信頼していただくことが不可欠ですから、まずそういった関係を築いていきたいと思います。現在も診察時にお母さんの表情を見て、何か言いたそうにしていたら「気になることはありますか?」などと、こちらから問いかけるようにしています。そういったやり取りを通じて、不安を解消し最後は納得してすっきりした気持ちで帰っていただけるといいなと思っています。

それでは最後に読者に向けたメッセージをお願いします。

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受診するきっかけになった症状以外にも、お子さんの体について気になることがあるというお母さんがいらっしゃるように感じます。こちらからもそういったことがないかどうか聞くようにしていますが、普段気にしていることがあったら、何でも話していただきたいと思っています。そういったところから、お子さんの健康をトータル的に捉え、一緒に考えていくためのスタートにできるといいなと思います。また、ここは商業施設の中のクリニックなので、たまたま遊びに来ていて具合が悪くなったとか、ケガをしちゃったというケースもあると思います。外科的な処置も、軽いものなら対応できますので、もしそういったことがあったら、気兼ねなくいらしてほしいですね。

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