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橋本 佳子 院長の独自取材記事

グッドライフクリニック

(横浜市都筑区/センター北駅)

最終更新日:2025/04/11

橋本佳子院長 グッドライフクリニック main

病気のせいで人生が楽しめないと考えるより、今できることを楽しみ、より良い人生をめざして治療に取り組んでほしい。そうした橋本佳子(よしこ)院長の思いから名づけられた「グッドライフクリニック」は、糖尿病をはじめさまざまな病気に対し、症状が出た背景などにも目を配り、患者の心に寄り添った診療をめざしている。「将来なりたい自分を思い描き、糖尿病治療はそれを実現する手段と捉えることも大切」と橋本院長。橋本院長のほか、多様なバックグラウンドと専門性を持つ医師も在籍する同院の診療体制、糖尿病治療に対する思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2024年5月18日/情報更新日2025年4月9日)

さまざまな医師が協力して糖尿病などを診療

こちらの診療体制について教えてください。

橋本佳子院長 グッドライフクリニック1

糖尿病・内分泌代謝を長く専門にしてきた私に加え、現在3人の非常勤の医師が診療しています。例えば、金曜日の午前・午後、月2回の土曜日午前は、糖尿病と腎臓の両分野が専門の経験豊富な女性の先生が担当されています。糖尿病の合併症である腎障害が進行した場合、その状態に合わせた糖尿病の薬を適切に選べるかどうかで、糖尿病のコントロールだけでなく腎臓の寿命にも大きく影響してきます。その意味で、どちらの分野にも精通された先生はとても頼もしい存在なんです。腎障害が進行した際には人工透析も考えられますが、患者さまの負担も大きい治療法ですからなるべくなら避けたいところ。糖尿病をきちんとコントロールしながら、腎障害も悪化させにくい診療を行う体制が整ってきたと感じています。

ほかにはどんな先生に診ていただけるのですか?

月曜日は午前と午後で診療する先生が変わり、どちらも女性で糖尿病を専門にされていますが、バックボーンやこれまでのキャリアはそれぞれ異なります。どの先生も非常に真面目で誠実に診療されますし、専門分野だけでなく幅広く診ていただけます。そのほかの診療日は私が担当していますが、院内で情報を共有していますから、受診の際はどの先生を選んでも構いません。ときには違う先生から症状や治療の話を聞くことで、ご自身も病気について新たな捉え方ができるのではないでしょうか。

先生ご自身はどのような思いで診療されていますか?

橋本佳子院長 グッドライフクリニック2

患者さまの中には医師の説明をあまり覚えておられず、飲んでいる薬ごとの働きをよくご存じないことも多いようです。病気や治療に関する知識を整理して、その方が納得できるようにお伝えし、最終的にはご自身が自らの主治医として「ちょっと膵臓に負担をかけているから、ここで少し休めていこう」など日常の過ごし方を調整できるようになっていただければと思っています。そうやって患者さまご自身で調整した1ヵ月の結果を一緒に振り返るのが医師の役割。ご本人は単なる雑談と思われることでも、その生き方を知る手がかりになったり、ちょっとした行動パターンの中に楽に生きられるヒントがあったりするもの。うまくスイッチが入ると良い方向へいくことも考えられます。

「わかっていてもできない」を変えることが大切

どのような方の受診が多いのでしょうか?

橋本佳子院長 グッドライフクリニック3

一般的な内科の病気も診ていますが、糖尿病をはじめとした生活習慣病の方が多くみえています。また、血糖値が高めの糖尿病予備軍と検査で指摘され、「糖尿病内科」を探して遠方から来院されることもよくあります。病気が初期の段階なら、お薬は使わず、食事や運動など普段の生活を少し気をつけていただくだけで済む場合がほとんど。一方で、治療を続けているが良くならないからという方もいらっしゃいます。糖尿病に合併しやすい睡眠時無呼吸症候群の検査やCPAP療法も行っていますので、日中も眠気が続くような方はご相談ください。治療がうまくいかず放置してしまったという方も、ぜひ当院にいらしてください。今からできる最善の方法を探しましょう。

治療を中断する人は多いと聞きました。続けるにはどうしたらいいですか?

治療の最大の難関といえるのが「頭でわかっていても実行できない」という点なんです。どんな食事がいいのかわかっているけど、しばらくしたらおなかが空いてまた食べてしまう。運動しなくてはと思いつつ、何かしら理由をつけてやめてしまう。そうしたことを繰り返し、医師からも指摘を受けることが続くと、患者さまは治療自体が嫌になって通院も中断してしまうことに。治療を続けるためには、そうした「やれといわれたから仕方なくやる」という押しつけ感から、「将来の自分はこうありたいから」と目標のために治療するといったようにマインドを変えることが重要です。当院では、希望される方に予約制で有料のカウンセリングの機会を設け、その方が大切にしていること、これから自分がどうなっていきたいかなどを明確にし、人生の目標をかなえるお手伝いをしています。糖尿病のコントロールや体と心のケアは夢をかなえる手段の一つに過ぎないのです。

定期的な受診では血糖値の変動を見るのですか?

橋本佳子院長 グッドライフクリニック4

食事や運動などの生活習慣の改善、お薬を飲んでいる方はその結果などをもとに、血糖値の動きを見ていきます。ただ、血糖値はさまざまな要素で上下しますから、例えば、悪くても気にしすぎる必要はありませんし、良くなったからと取り組みをやめるのももったいない話です。いつも100点の必要はなく、前回は40点、今回は50点とご自分なりに取り組んで、少しずつ改善を図っていければ大丈夫です。また、血糖値はストレスによっても上昇することが知られています。ほとんどの方は仕事やご家族を含めた人間関係などで自分の役割が決められ、それに合わせた生き方を選択されています。しかし「自分にとってこのやり方だと生きづらいな」と感じたときは、「ほかにもっと良い方法があるかもしれない」と客観的に見直して方向転換する勇気を持っていただけたらと思います。

より良い人生を送ってもらうための拠点に

開業されたきっかけを教えていただけますか?

橋本佳子院長 グッドライフクリニック5

開業医だった父の影響もありますが、多くのすてきな患者さまに出会えたことが理由です。人生の大先輩が大学を出たばかりの私を頼りにしてくださり、それが本当にありがたかったんですね。糖尿病は食事や生活習慣なども関わりがありますから、一人ひとりに自分が何をして差し上げられるか? それを通して未来にどんな喜びが得られるか? 糖尿病の治療だけに執着するのではなく、その方の人生の充実へとつなげていく感覚で診療しています。ただ、そのためにはもっと相手のことをよく知り、患者さまにもご自身の生き方について考えていただく必要があると感じ、カウンセリングを学ぼうと考えて上京しました。糖尿病の治療は長期にわたりますから、異動なども考えられる勤務医ではなく、同じ患者さまを長く診ていけるよう開業したのです。

そうした人生の充実という考えが医院名にもつながるのですね。

糖尿病自体は自覚症状がないこともありますが、治療に向き合うのを先延ばしにすると、合併症が進行してさまざまな臓器に障害が発生しやすくなる場合もあります。だからといって「今さら頑張ってももう遅い」と治療を諦めたり、「なぜ病気になったのか」と自分を責めたりしても、ご自身の中に大きな葛藤を抱えることになります。それより病気は自分の人生の一部といったん受け入れて、「今はこんな状況だけど、何年後はこういった状態になるんだ」と楽しい目標を設定し、その目標に向かっていくことが大切だと考えています。病気だから不幸という思い込みから離れて、病気があっても幸せに生きられることを実感していただきたいですね。私自身もまだ成長途上ですが、一人でも多くの患者さまがより良い人生を歩まれるようお手伝いしたいと思っています。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

橋本佳子院長 グッドライフクリニック6

糖尿病やその予備群と診断されると食事をはじめ生活で制限されることが増え、人生が楽しめなくなる不幸な病気と感じるかもしれません。そうすると、治療も積極的に取り組みたいとは思えないでしょう。ただ、「将来はこうなりたい」とご自身で立てた目標を実現しようという思いがあれば、そうした人生への見方は大きく変わります。糖尿病に限らず、更年期による症状などさまざまな病気について、患者さまが自ら向き合って自ら判断していけるのが理想。当院でもそうした理想の実現に向けてお手伝いします。

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