乳歯のむし歯ケアから取り組む予防や
訪問診療まで幅広く対応
せんじゅ歯科・こども歯科
(北九州市小倉南区/守恒駅)
最終更新日:2021/12/03


- 保険診療
- 自由診療
歯科の治療と言っても、その内容は多岐にわたる。「この症状はいったいどこのクリニックに相談すればいいのだろう?」と悩む患者も多い。守恒駅より徒歩4分の場所にある「せんじゅ歯科・こども歯科」では小児歯科や矯正歯科、歯周病治療などに加え、訪問診療といった院外での治療にも対応している。その根幹にあるのは、院長である千手成寿先生の「地域患者の声に応えたい」という思いだ。「医療機関である以上『診れません』という返答はしたくないんです。そのためにも外来・訪問診療を問わずしっかりとした治療とそれを行うスタッフ、そして患者さんのニーズに耳を傾ける姿勢が必要なんだと考えています」と明るく、力強く語る千手院長に、同院の治療スタンス、中でも家族ぐるみで通うメリットなどについて話を聞いた。
(取材日2021年8月4日)
目次
小児歯科から訪問診療まで幅広く対応。患者のニーズを適切に拾い上げながら、地域を歯科治療で支えていく
- Q乳歯の段階から治療・予防を行うメリットは何でしょう?
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A
▲歯医者嫌いにならないよう、子どもの一生を考えた治療をめざす
虫歯などの治療はもちろんですが、まず歯科へのお子さんの恐怖心を減らすという目的もあると当院では考えています。いざ治療が必要だという段階になっても歯科に恐怖心があれば、治療に時間がかかってしまうことも。それに歯科の治療は1回ですんなり終わることは少ないのです。治療を頑張ったお子さんには治療後におもちゃを渡すなど工夫をし、親御さんにも「おもちゃをもらえるから頑張ろうか」とお声がけしていただくようにしています。虫歯など治療の必要がないうちに歯科に行くことも含め、お子さんに歯科の雰囲気に慣れてもらうこと、つまり歯科治療への心理的なハードルを下げることが、その後の通院へつながる重要な部分なのです。
- Q親子で同じ歯科に通うメリットは何でしょうか?
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A
▲親子でメンテナンスや治療に通う患者も多い
あまり歯科治療に縁がなかった方でも、30代後半から40代になると何かしら症状が出てくることは多いのです。特に授乳中のお母さんは生活リズムが不規則になるため、夜間にお菓子などを食べることが原因で虫歯になることもあります。親御さんとしても「自分が歯の治療で苦労した分、子どもはそういう思いをしてほしくない」と考え、治療に連れてくる方もおられます。またご家族、特にきょうだいだと食べ物の種類や食べ方が似てきますから、それに伴って同じように虫歯になることも多く見られます。一緒に暮らしているからこそ発生する症状を未然に防ぐという意味でも、親子やご兄弟、ご家族皆さんで通院することは非常に大切です。
- Q噛み合わせに関する相談もあるのでしょうか?
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A
▲患者に安心してもらえるよう治療前の説明の時間も大切にしている
そうですね。歯ぎしりが原因で歯がすり減り、虫歯と同じように熱いものや冷たいものがしみるなどの症状が出るケースもあります。患者さんはこれを虫歯の症状だと考えがちですが、噛み合わせや歯周病が原因になっていることもあるのです。大事なのは「なぜ痛みが出るのか」の原因をきちんと精査すること。でなければ的はずれな治療になり、せっかく治療したのに症状が改善されないということにもなりかねません。当院で導入している歯ぎしりや食いしばり用のマウスピースは保険適用です。今ある歯を長く守っていくためにも、マウスピースはかなり有用です。ちょっとした違和感があるなどでも構いませんので、ぜひ気軽に相談してください。
- Q訪問診療にも対応していると伺いました。
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A
▲地域の人々の歯の健康にずっと寄り添いたいと語る千手院長
お子さん、その親御さん、さらにおじいさん、おばあさん世代までと家族そろって来院してくださることも多いのですが、「足が悪くなって通院がしづらい」という声も聞かれるようになりました。そういう方にも引き続き当院での治療を受けていただきたいと考え、訪問診療を始めました。新たに訪問診療に対応した他のクリニックを探すとなると、患者さんやそのご家族に負担がかかります。診療の形は違えど当院での治療を継続できるとなればカルテも引き継げますし、患者さんのストレスも大きく軽減できるはずです。お子さんから高齢の方まで地域の患者さんを幅広く診ていくというのが当院の考え。訪問診療もその一環なのです。
- Qスタッフの増員は、それらに対応していくためでもあるとか。
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A
▲スタッフ全員が患者の立場になって考え丁寧な対応を心がけている
はい。去年に比べ、スタッフの数は倍近くに増えました。通常の外来診療もやりながら訪問診療を行うとなるとマンパワーが必要ですから。やはり医療機関として、つらい思いをしている患者さんがいるのに「診れません」とは言いたくないんです。患者さんのお悩みに対応するのが私たちの役目。特に訪問診療の対象となる高齢の方は、遠慮してギリギリまで我慢をされることも多いです。切羽詰まった状況で対応していくことを考えると、緊急外来的な枠をしっかりと確保することも大事だと考えました。また訪問診療の場合は介護保険の申請が必要になりますから、そういった事務的な説明なども対応しています。わからない点はどんどん聞いてほしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を使った矯正/成人70万円~ 小児5万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。