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岡 勇輝 院長の独自取材記事

クレア歯科クリニック

(和歌山市/紀ノ川駅)

最終更新日:2021/10/12

岡勇輝院長 クレア歯科クリニック main

南海本線・紀ノ川駅より徒歩約13分。通り沿いに立つ真っ白な建物が「クレア歯科クリニック」だ。院内は、天井が高く広々としていて、大きな窓からは明るい光が差し込んでいる。岡勇輝院長は、大学卒業後、フリーランスの歯科医師として愛知、大阪、岐阜などの歯科医院にて勤務。虫歯治療のほか、インプラント治療やマウスピース型装置を使った矯正、歯周病、顎関節症、入れ歯の治療など多岐にわたり経験を積んできた。その後地元和歌山で開業。院名の「クレア」とは「create=創造」から派生した言葉で、歯科医療を通して、人々の豊かな人生を創造したいとの思いが込められている。そんな熱い思いを抱く岡院長に、同院のシステムの特徴や治療でのこだわりについて話を聞いた。

(取材日2021年6月3日)

同院独自のデジタルカルテと入念なカウンセリング

初診時に、患者さんはタブレット型端末を使って問診票に入力すると聞きました。

岡勇輝院長 クレア歯科クリニック1

当院では、紙の問診票からタブレット型端末に入力していただく形に変えました。データを蓄積したり集計したりする際、管理がしやすいというのが一番のメリットです。患者さんがどういう主訴で来院されたのか、どういう状態なのかなど、データ化していれば院内のみんなで患者さんの情報を共有できるほか、患者さんが当院を選ばれた理由やどこから来られているかなど、全体を集計することで見えてくるものもあります。ご高齢の方や目の不自由な方など、電子機器の取り扱いが難しい方には、スタッフが代わって入力することも行っています。デジタルの時代はどんどん進化していっているので、その流れを取り入れ活用していくことが大事だと思います。

治療前にカウンセリングルームで、ヒアリングされるとか。

患者さんは、治療の椅子に座り、歯科医師を前にすると、緊張して症状や要望など言いづらくなることもあると思います。そういった状況にならないように、当院では治療の椅子に座る前に、別室のカウンセリングルームで先にお話を伺っています。問診票の入力内容をもとに、痛みはどういう感じでいつから続いているのかなど、より掘り下げた細かい話を聞かせていただきます。ここで話を伺うのは、女性のスタッフです。私たち歯科医師が対面するよりもプレッシャーを感じにくいのか、患者さんも思っていることをはっきりと伝えやすいみたいですね。診断を行うのに、ここでどれだけたくさんの情報が得られるかが、とても重要になってきます。

エックス線写真、口腔内写真、歯茎検査後に、先生とのカウンセリングという流れですね。

岡勇輝院長 クレア歯科クリニック2

患者さんの口の中の状態を把握するのに、まずはエックス線写真を撮影し、それから口腔内写真を正面からと噛み合わせの状態と撮影します。口の中で何が起きているのか、ここで見逃さないためにも、さまざまな角度から写真を撮るのですが、実際に口の中をのぞいて見るより、平面の写真で見るほうがわかりやすいと私は思っています。またこのタイミングで、歯周病の歯茎の検査も行います。歯と歯茎の間には溝があるのですが、その溝の深さを測るというベーシックな方法です。目的は検査ではなく、お一人お一人の心の声を聴くことが重要です。検査することで、現在のお口の中を知ることが一番の近道であり、伝わらない不安を解消される手助けになります。撮影後、必ずヒアリングの内容と合わせて診断を行います。そこに至った原因と今後どう予想されるかなどを説明し、診療方針について話をして治療に入ります。

めざすのは痛みのない治療。予防にも重点を置く

痛みを軽減する麻酔について、徹底して研究されているそうですね。

岡勇輝院長 クレア歯科クリニック3

過去、患者さんに麻酔の注射を打つ時、患者さんの体の筋肉がちょっと緊張するのを見てきました。私自身、痛いのが苦手なんです。基本、自分がされたくないことは患者さんにしたくないという思いから、麻酔注射の痛みを極力軽減するよう、勤務医時代から勉強してきました。まず、注射の針を刺す部分に、塗り薬の表面麻酔をします。注入する麻酔液は、歯茎に入ってくるのを感じないよう体温と同じ温度にします。あとは注射の針を刺すときのテクニックですね。麻酔液を注入する時の圧力を一定にすることが大事です。そのために当院では、電動の麻酔器も導入しています。麻酔をした患者さんから、「あれ、もう麻酔したの?」と感じていただけるような処置を心がけています。

予防についての取り組みをお聞かせください。

歯を失う理由の1番目は歯周病、2番目は虫歯です。どちらも、歯の磨き残しによってできる歯垢(プラーク)が原因です。歯垢の中には歯周病菌や虫歯菌がいて、歯周病菌は歯茎の中の骨を溶かし、虫歯菌は歯そのものを溶かしていきます。歯周病が進行すると歯がぐらついてきますが、その状態で来院されたとしても、もうすでに骨が溶けた状態になっているので、最終的には抜歯することになるんです。そうならないためには、歯垢をためないよう、歯磨きで口の中の環境をしっかり整えることが必要です。当院で歯茎の検査をしていますが、検査して、磨き残しが多い患者さんには歯磨きの指導をさせてもらいます。予防においては、まずはちゃんと歯磨きできることが第一です。

歯を失ってしまった人にはどういった対応を?

岡勇輝院長 クレア歯科クリニック4

もちろん、歯はできるだけ残すほうがいいです。そのために、予防が大事になります。しかし、歯を残すことだけがすべてとも思ってはいないんです。歯は何のためにあるかを考えるとき、ごはんをしっかり食べて健康に生きることにあると思うんです。そう考えると、歯がぐらぐらして食べるためにちゃんと機能しないのであれば、もしかしたら抜いたほうがいい場合もあると思うんですね。感覚的に歯を失うのを拒む方がいらっしゃいますが、ぐらつく歯ではごはんをちゃんと食べられず、健康を害する可能性もあります。なので、歯をなくした患者さんには、インプラントや入れ歯など、食べることができるような選択肢をいくつか用意してご提案しています。

健康な歯で食べることの幸せを支えたい

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

岡勇輝院長 クレア歯科クリニック5

一番のきっかけは歯科医師の父親でしょうか。祖父も歯科医師をしていました。父親に歯科医師になるように言われたことは一切ありませんでしたが、そういう家で育って、その世界を身近に知っていたことが理由の一つにはあるかもしれません。今歯科医師の仕事に就いてみて、患者さんが喜ばれる姿を見る時など、私も幸せな気持ちになれて、すごくいい仕事だなとやりがいを感じています。父親と同じ仕事をしていることで悩みを相談できたり、価値観を共有できたり、同じような喜びを分かち合えたりできることも良かったと思います。

新型コロナウイルス感染症が流行して何か変化はありますか?

歯科医院はもともと、細菌がたくさんいる口の中を扱うところなので、コロナ禍以前から感染症対策は徹底しています。歯周病も虫歯も原因は歯垢の中の細菌ですから。除菌や滅菌など日常から徹底していたところに、さらに気をつけているので、歯科医院は社会の中で見ても圧倒的に清潔な場所だと思います。また、歯周病がある人や、口の中の細菌の数が多い人は、病気になりやすいというデータもあります。新型コロナウイルスに関しては、まだ日が浅いので今のエビデンスでは、歯周病や虫歯との関係はわかりませんが、口腔内の環境をしっかり整えることが、結果、体全体の健康にもつながっていくことは確かです。皆さんが毎日行うセルフケアと、歯科医院で行う定期的なメンテナンスの両方が大切だと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

岡勇輝院長 クレア歯科クリニック6

口はごはんを食べる時に食べ物が一番最初に入ってくる場所です。歯を使って食べ物をしっかり咀嚼して飲み込むことができないと、食べられる物が限られてきたり、好きなものやおいしいものを自由に食べたりできなくなります。そして、栄養にも偏りができ、体の健康にも影響が出てきます。当院では「ごはんをおいしく食べ続けるために」という思いのもと、歯はできるだけ残す、もし残せなかったらそれに代わるものをしっかりと治療で補うことに尽力したいと考えています。そうやって私たちが関わっていくことで、皆さんの食べることの幸せをつくっていきたい。そんな意味を込めて、「創造する」というcreateから派生した「クレア」という名前を院名につけました。食べることを通して感じる幸せを皆さんに実感してもらえるよう、これからも自分が理想とする歯科医療を追求していきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正 91万3000円 / インプラント44万円 
2項目すべて(税込)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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