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北村 秀綱 理事長の独自取材記事

北村内科クリニック

(加古川市/浜の宮駅)

最終更新日:2025/01/16

北村秀綱理事長 北村内科クリニック main

加古川市にある「北村内科クリニック」。ヨーロッパ調の外観が美しく、院内は白とブラウンを基調としたシックで落ち着いたデザインで、訪れる患者に安心感を与えてくれる。理事長で院長を務めるのは循環器内科・呼吸器内科を専門とする北村秀綱先生。外来診療・手術・研究とあらゆる面から医療にアプローチし、救急診療や透析治療などにも携わった豊富な経験と専門性の高い知識を持つ医師。同クリニックでは、的確な診断から適切な治療へと導くよう努め、患者にとって負担の少ない治療をめざしている。「患者さんに正直でいたい」と話すとおり、なんでもざっくばらんに包み隠さず話してくれそうな、笑顔が印象的な北村院長にたっぷり話を聞いた。

(取材日2024年11月30日)

徹底した検査体制で、根本原因を追究する

こちらのクリニックの特徴をお聞かせください。

北村秀綱理事長 北村内科クリニック1

当クリニックは内科・循環器内科・呼吸器内科・アレルギー科を掲げ、私の専門である心臓疾患や呼吸器疾患を中心に、生活習慣病、アレルギー疾患の診療、エイジングケアの相談にも応じています。これまでの豊富な経験と専門的な知識を生かし、しっかりと問診と検査を行うことで、エビデンスに基づいた適切な治療に結びつけることができると考えており、そのためにさまざまな先進検査機器をそろえていることが、当クリニックの特徴の一つです。一般的な血液検査や尿検査からエックス線撮影、心電図・心エコー・頸動脈エコー・下肢動脈エコーなどの超音波診断装置、呼吸器の専門的な検査である一酸化窒素呼気分析装置やモストグラフ(総合呼吸抵抗測定装置)など特殊な検査機器に至るまで、充実した検査環境を整えています。

これまでのご経歴についても教えてください。

神戸大学および大学院博士課程を経て兵庫県立姫路循環器センターや大学病院では救急医療にも関わる中で、不整脈についてはカテーテルアブレーション、心臓ペースメーカー手術など20年以上にわたり膨大な症例実績を残してきました。同時に、研修医時代から研究と臨床を重ね数々の研究発表歴があり、海外で論文を発表してきました。加古川市のたずみ病院での勤務医時代には多岐にわたる病気の診断の経験も積みました。糖尿病や高血圧性疾患、脂質異常症などの生活習慣病の診療をはじめ人工透析部門の立ち上げにも関わりました。専門の心臓ペースメーカー手術などの循環器の手術だけでなく、当時脳外科である院長のもと脳外科手術のアシストを担当させてもらう等、大学病院だけではできない多様な経験をさせてもらい医師としての幅を広げてもらえたと感謝しています。当クリニックに来られる方のあらゆる病気の診断に今までの経験が生かせていると思います。

診療のモットーは何でしょう?

北村秀綱理事長 北村内科クリニック2

「正確な診断と適切な治療」をモットーに診療しています。例えば「動悸がする」といった場合、一番に心臓の病気を疑いますよね。でも、原因が不整脈の場合もあれば、更年期症状やアレルギー疾患でも動悸を引き起こすことはあります。まずはどういった時に動悸がするのか、いつからするのか、逆にどういった時にはしないのかなど問診で詳しく聞き取ります。その症状に対してそれぞれに必要な検査を行います。検査結果から原因を絞り込んでいくことで、正確な診断をめざします。よく問題視されるのが「薬の出しすぎ」ですが、根本原因が確定していれば起こらないでしょう。対症療法的なその場しのぎの対応ではなく「確かな診断」が重要となります。当クリニックでは、患者さんの隠れた病気を見逃さず、正しく病気を特定するという診療姿勢で取り組むために先に申し上げた検査機器での検査体制を敷いているのです。

患者には人として誠実に真摯に向き合う

検査が充実していることは、ほかにもメリットがあるそうですね。

北村秀綱理事長 北村内科クリニック3

一つには、患者さんにとって治療方針がわかりやすくなることが挙げられます。動悸がしているのに「心臓の病気ではなくアレルギーですよ」と言っても、ピンとこない方もいると思います。ですから、数値で出る検査結果が重要であり、患者さんにも、検査を通してご自身の今の病気の原因を正しく理解していただきます。患者さんにとって一番不安なのは、命に関わる病気かどうかということだと思います。その不安を解消するためにも、さまざまな検査体制を整えています。精査や緊急手術、入院が必要な場合は地域の基幹病院とも連携を取り合っています。大学時代から付き合いのある各専門分野のプロフェッショナルの先生方ともつながりがあるのは、とても心強いです。

エイジングケアに関する相談にも応じているそうですね。

未病・予防医療の観点から「健康的に美しく」をモットーに体の中から免疫力にアプローチするケアなども提案しています。体の中から元気になればおのずと肌にも表れますし、見た目も若く見えることが望めます。肌の調子が良くなると、心も明るくなるという方は少なくありません。心身ともに調子が良くなることは素晴らしいことだと思います。「年だから」と諦める前に、いくつになってもケアし続けることで健康的に美しく、見た目年齢は若くいられるはずと、私自身も実践していますよ。ぜひ、気軽に相談してください。

診療ではどんなことを大切にされていますか?

北村秀綱理事長 北村内科クリニック4

小さなお子さんから高齢の方まで、一人ひとりの患者さんの症状を聞きながら根本原因がどこにあるのか目星をつけていきます。そして、その目星を確かにしていくための検査を徹底的に行うことを大切にしています。患者さんの自覚症状を聞いただけで病気を特定するのは危険ですし、その場しのぎのお薬を出すことは不十分と考えます。経験に基づく問診だけでも、科学的に基づく検査だけでも不十分。この2つを両立させて初めて本質を見つけることができます。目の前の患者さんの病気を確実に治しきることが医師としての最大の使命、目標として、日々の診療に取り組んでいます。

ITシステムを導入し、効率的な診察の実現を

クリニック内のスマート化も進めておられるのですね。

北村秀綱理事長 北村内科クリニック5

当クリニックには循環器、呼吸器など命に関わる基礎疾患を持った患者さんが多数来られますから、コロナ禍が落ち着いた現在も引き続き徹底して感染症対策には力を入れています。感染症対策は同時に効率化の追求でもあります。当クリニックでは、患者さんにとって最適な医療体制を実現するために「クラウド型の電子カルテシステム」を導入しました。医師、受付スタッフ、看護師、臨床検査技師などすべてのスタッフが、自分の持ち場において、リアルタイムで患者さんの情報を共有できるので、スタッフとのより円滑な連携が可能に。患者さん側も、ウェブ予約によって待ち時間が大幅に短縮され、会計時は自動精算機やキャッシュレス決済などを統合するサービスでより便利になりました。

ところで、先生はどうして医師になったのですか?

三重県で医師家系に生まれた影響もあったかと思います。「人の命を救える活動がしたい」と自然と医師の道を志しました。実家は祖父の代から産婦人科の医院であり、実家を継ぐことを家族や親戚から期待されていたのですが、期待されていた産婦人科に進むことなく、選択したのは循環器の分野でした。神戸大学卒業後も神戸大学第一内科に残る決断をしました。循環器の中心である心臓は命を救うための医療に直結する臓器であり、その分野での医療を専門として、自分の道を自分自身で決断し究めていきたい気持ちが勝っていたと思います。実家を継ぐ選択はできなかったのですが、北村家の長く続いた医師としての精神は、開業した加古川の地でしっかりと引き継ぎ全うしていきたいと思っています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

北村秀綱理事長 北村内科クリニック6

開院以来「選ばれるクリニックをめざす」をモットーに日々進んでまいりました。ありがたいことに、あらゆる世代の多くの患者さんが毎日来院されます。さまざまな不調に苦しむ患者さんの病気の根本原因を診断し、的確な診断を心がけています。医師一人体制のため完全予約制としておりますが、電話でもインターネットでも簡単に診察予約を取っていただけます。皆さんの貴重な時間を割いてお越しいただくので、待ち時間を少なく受診いただけるようご協力をお願いしています。患者さんにとっていつまでも身近に質の高い医療を提供し続けるクリニックでありたいので、私自身も日々自分を律し、向上心を忘れず進化する医療においても妥協することなく勉強を重ねる毎日です。患者さんに「来て良かった」と言っていただけるように、スタッフ一同ホスピタリティーの気持ちを忘れず努力研鑽を積み重ねていきたいと思います。

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