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梅澤 裕美 院長の独自取材記事

ひろみ皮フ科クリニック

(世田谷区/経堂駅)

最終更新日:2023/12/06

梅澤裕美院長 ひろみ皮フ科クリニック main

小田急線経堂駅から徒歩3分、昔ながらの商店街がある本町通りに立つ「ひろみ皮フ科クリニック」。院長の梅澤裕美先生が開業したのは2018年だが、この地域で長年にわたり地域医療に貢献してきた皮膚科のクリニックを継承してのことだった。玄関前には患者の自転車がならび、旧クリニックをかかりつけ医としていた近隣住民のほか、最近ではインターネットで検索して訪れる遠方からの患者も増えている。一般的な皮膚科治療はもちろん、誰もが利用しやすい美容皮膚科に力を入れているのも特色の一つ。保険診療で来院した患者の、一緒にしみも取ってほしいというニーズが想像以上に多く、自然と治療の幅が広がっていったとのことだ。皮膚だけではなく爪や髪の悩みにも対応する梅澤先生に、診療方針など詳しく話を聞いた。

(取材日2023年4月18日)

町の皮膚科の医師としてジェネラルな診療の提供を

まず、医師を志したきっかけなどを教えてください。

梅澤裕美院長 ひろみ皮フ科クリニック1

小学生の文集にすでに「医師になりたい」と、書いていました。当時、天才外科医が主人公の医療ドラマが人気で、子ども心に抱いた憧れがスタートだったかもしれません。「総合的な診療ができるホームドクター」が夢だっので、佐賀大学卒業後は虎の門病院ですべての内科を回るプログラムに参加しました。その中で内科に入院している患者さんを皮膚科に紹介する機会が度々あったんです。皮膚科の先生方は高い専門性を持ちながら、内科以外ともいろいろと連携し、手術もします。その姿に「幅広い治療をしたい」という理想は、皮膚科でもかなえられるのではないかと考えるようになりました。皮膚科は見た目で診断がつきやすく、治療のプロセスもわかりやすい、そんな点にも惹かれましたね。

東京大学医学部附属病院などを経て、なぜこちらに開業されたんですか。

以前この地域には長年にわたり近隣住民に親しまれてきた「皮フ科新妻医院」がありました。継承者をお探しだった院長の新妻先生より、クリニックをお任せいただけることになったんです。院名も変えましたし、ロゴマークもアメリカの有名な画家の絵をイメージした虹とイルカに改めましたが、それでも変わらずに通い続けてくださる新妻先生時代からの患者さんも少なくないのはありがたいですね。昨年5月には全面改装をして、奥にもう一つ診察室を増やし、主に自費診療を提供する際に使用しています。明るく清潔でアットホームな雰囲気になるよう工夫しました。

診療で大事にしていることをお聞かせください。

梅澤裕美院長 ひろみ皮フ科クリニック2

誰に対しても丁寧な言葉遣いを心がけることでしょうか。例えば、年下の患者さんだとしてもこちらが年長者だからとなれなれしくしては、かえって喋りにくいですよね。どのような患者さんでも、対等な立場で何でも相談していただけるよう問いかけ、しっかりとお話を伺うようにしています。耳が遠い高齢の方とは筆談をします。予防接種を思い出すのか来院される際に泣いてしまうお子さんもいますが、そういった場合も優しく声をかけ、治療に臨めたら「偉かったね」と褒めるようにします。私は子どもも大好きなので、もし泣いていた子が帰り際に笑顔で手を振ってくれたら、こちらもほほ笑んでしまいますね。

患者のニーズに応えるために美容皮膚科の分野を充実

どのような患者さんが多いのでしょうか。

梅澤裕美院長 ひろみ皮フ科クリニック3

1ヵ月の赤ちゃんから99歳の方まで、年齢は幅広く、お悩みは多種多様です。形成外科やアレルギー科も標榜しているので、縫合が必要なけがの方、花粉症などの方も結構いらっしゃいます。小児皮膚科では水いぼやアトピー性皮膚炎、一般皮膚科では粉瘤や専門性が高い治療が求められる乾癬の方などがいらっしゃいますね。特に粉瘤は「女医」で検索して遠方から来られる女性もいます。粉瘤はデリケートゾーンにできることもありますから、手術は同性のほうが気兼ねがないでしょう。当院で積極的に提供しているのは、くりぬき法という極力傷痕が目立ちにくい手術です。お痛みが強いなどの炎症症状がある場合は可能な限り当日手術で対応しているので、お忙しい方も相談していただければと思います。

美容皮膚科での自費診療にも注力していると伺いました。

開業当初からIPL光治療には対応していましたが、次第にピコレーザーを用いた治療も始めました。きっかけは、保険診療で来て「しみや肝斑も一緒に診てほしい」という患者さんが、とても多かったからです。レーザー治療はアフターケアも大事なので、化粧品に関するご相談にも対応できます。ピコレーザーを用いた治療は30代から80代まで、さまざまな患者さんが希望され、中には男性もいます。自費診療の値段は「自分ならこの金額でやりたいと思うだろうか?」という観点を忘れず、できるだけ抑えるようにしています。より多くの人に体験してほしいですしね。

皮膚だけではなく爪、髪の困り事も相談できるそうですね。

梅澤裕美院長 ひろみ皮フ科クリニック4

巻き爪に対しては保険適用のフェノール法に対応しています。また、円形脱毛症への保険診療のほか、男性型脱毛症に対する自費診療も実施しています。男性型脱毛症には数多くの市販薬もありますが、採血などもしながら慎重に進めていくクリニックでの治療を、ぜひ検討していただければと思います。

コンビニに立ち寄るように気楽に通えるクリニックに

今後の展望についてお聞かせください。

梅澤裕美院長 ひろみ皮フ科クリニック5

実は、ピコレーザー治療器を導入するにあたっては、太田母斑などのあざの保険治療も可能な機器を選択しています。これまで、あざは他院を紹介するしかありませんでしたが、やはり、せっかく頼ってきてくださった方はできるだけ自分で治療したかったんです。これからも、患者さんのさまざまなニーズに応えつつ、院内で可能な治療の幅をどんどん広げていきたいですね。ただ、どうしても高度医療が必要なケースもあります。そのような場合は、関東中央病院、東京大学医学部附属病院、聖マリアンナ医科大学病院、虎の門病院などを紹介できますのでご安心ください。これらの病院で診ていただいた後、当院で経過観察することもできます。また、日々、新薬もどんどん出ているので勉強も欠かせません。最近はオンラインセミナーも増えているので、積極的に活用していきたいですね。

忙しい毎日をお過ごしですがリフレッシュ法などはありますか。

庭で植物を育てることでしょうか。冬の間にチューリップなどの球根を植えて、春に花が咲いた時はうれしいですね。夏はトマトなどの野菜を収穫するのも楽しみです。イングリッシュ・ローズのカタログを眺めているだけでも心癒やされますね。また、毎日の愛犬との散歩もリフレッシュできるひと時です。小豆柴のメスを飼っているのですが、2歳半になりました。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

梅澤裕美院長 ひろみ皮フ科クリニック6

スタッフ全員が女性で明るくテキパキと対応しているので、スムーズに治療が受けられると思います。お子さんが泣いてしまった時なども、優しいスタッフがすぐにフォローしますのでご安心ください。特に、しみでお困りならば、ぜひ一度見せていただければと思います。患者さんが気にしているのは一番大きなしみとは限りません。まず、どこが気になっているのかをじっくりと伺い、満足していただける治療を何よりも大事にしています。目標は「通いたい」と、言ってもらえるようなクリニックです。どんな小さなことでも、まずはご相談ください。病院と気構えずにコンビニに寄るくらいの感じで、気楽に足を運んでいただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

男性型脱毛症(AGA)治療薬/6050円、ピコスポット(しみケア)1回/1万3200円、 IPL光治療/1万9800円、帯状疱疹ワクチン/8800円、ヒアルロン酸注射/5万5000円、ボツリヌス毒素製剤注射/2万2000円

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