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野口 真康 院長の独自取材記事

ゲーテメンズクリニック八重洲院

(中央区/東京駅)

最終更新日:2022/10/24

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東京駅八重洲南口から徒歩約2分のビルの4階で、男性の性感染症の悩みに寄り添う診療に取り組んでいるのが「ゲーテメンズクリニック八重洲院」だ。清潔で落ち着いた雰囲気の院内が印象的な同院。野口真康院長は、これまでの豊富な臨床経験を生かしながら、クラミジアや淋病、梅毒などをはじめとする性感染症を診療すると同時に、患者が必要な時に安心して受診できるよう、プライバシーに配慮することを大切にしていると言う。「患者さんから、『ありがとう』『助かったよ』と言ってもらえるような診療を続けていきたいですね」と話す野口院長に、同院の取り組みについて詳しく話を聞いた。

(取材日2022年10月13日)

プライバシーに配慮した男性の性感染症クリニック

クリニックのコンセプトを教えていただけますか?

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当院は、男性を対象にクラミジアや淋病、尖圭(せんけい)コンジローマ、梅毒など性感染症の診療を中心に行っているクリニックです。コンセプトとして、まずは患者さんのプライバシーに配慮することを大切にしていて、そのため自由診療にしています。保険診療を受けると健康保険組合にわかりますし、自宅に医療費の通知が届くなど、いつどこのクリニックにかかったのかが、会社や家族に知られてしまう可能性が高くなります。自由診療であればそういうことがありませんし、当院では匿名で診察を受けることも可能です。また、一般的なクリニックは受付や看護師などに女性スタッフが働いていることが多いですが、こういう病気に関しては、それが病院にかかりにくくなる理由の一つになるだろうということで、当院はスタッフも全員が男性です。加えて、大みそかと元日以外は土日や祝日も診療していますし、ED治療薬の処方にも対応しています。

なぜこの場所にクリニックを構えたのですか?

まず、交通の便が非常に良いことが一つあります。そして、東京駅の丸の内側が表だとすると、こちらは裏側になります。そのような場所で、雑踏の中で群衆に紛れるといいますか、そういう環境のほうが患者さんは、あまり周りを気にせずに受診することができると思います。ですから、いわゆる雑居ビルの中にクリニックを構えていますし、表に目立つ看板なども出していません。実際に、地元で性感染症を診るクリニックに出入りしているのを見られると、何か噂になってしまうのではないかということを心配して、新幹線などを利用して遠方から来られる方もいらっしゃいます。

どのような患者さんが訪れていますか?

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年齢層は、もちろんピークの層がありますけれど、10代から80代までの方がいらっしゃっています。インターネットで見つけて来たという方が多く、問診票についているアンケートでは、やはり秘匿性が高いということから、当院を選んでいる患者さんが多いようです。病気で実際に多いのは、梅毒と淋病です。一時期話題になったHIVについては、感染力が非常に弱い病気ですが、それでも年に何人かはいらっしゃいます。投薬などで治療ができる場合は当院で対応していますが、HIV治療など当院では難しいケースでは、大学病院などに紹介をしています。

性感染症は、専門の医師に診察してもらうことが大切

診療における特徴はありますか?

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保険診療の場合は、基本的に症状に対する検査、治療だけしかできません。しかし、例えば尿道から膿が出ていると訴える患者さんも、もしかしたら梅毒も持っているかもしれません。ですから、当院では患者さんによく説明をして、風俗店に行かれたというようなことであれば、訴えとは違う検査も受けるよう勧めています。また、梅毒には無症状のものもありますし、1〜4期まで段階があって、時期により最初に出た症状がいったん引っ込みます。それで治ったと思い込んでいる人もいますので、見逃さないことが重要です。最初の来院時に、ありとあらゆる検査をしておけば1回の通院で終わります。逆に、薬を飲んだけど治らないということで、再度検査に来てもらうのも患者さんは大変ですから、なるべくスムーズに、早く治療が終わるような提案を常々するようにしています。一部の検査は、当日中に結果がわかります。

皮膚科や泌尿器科ではなく、性感染症が専門の先生に診てもらうのも大切ですね?

はい。当院は、性感染症を専門で診療していますし、私もこれまでに、だいたいの性感染症の診療は経験してきていると自負しています。それに、教科書には梅毒ならこうなります。淋病ではこうなりますという写真は載っていますが、それは梅毒なら梅毒だけ。淋病なら淋病だけで、しかも典型的な例しか載っていないのです。しかし、先ほども少し話しましたが、2つ以上の性感染症が併発していることは決して少なくなく、その診断はそれこそ経験がものをいうところがあります。また、極端な例では、患部を診ることもせず、ステロイド剤を処方していることもあるようです。いつまでたっても良くならない、かえって悪化するリスクもある処方を避け、適切な治療を受けるためにも、性感染症の疑いがあるときは専門の医師の診察を受けることが大切です。

患者さんに伝えたいことはありますか?

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性感染症は、病気をしっかりと治すのと同時に、パートナー間でのピンポン感染などでそれ以上広げないことが重要です。そういった観点で、心配があれば自覚症状がなくても人にうつす前に検査を受けに来ていただきたい。これは、あくまで任意ですが、男性としては本来、お付き合いしている女性が変わったりとか、結婚していても風俗店に行ったりということがあれば、自分が性感染症を持っていないことを確認するためにも、エチケットとして検査を受けることをお勧めしたいですね。そして、もし検査で陽性だったら、意を決して奥さんなり、彼女なりに伝えて、しっかり治療を受けてもらうことが重要です。また、性交渉をするときは、必ず避妊具を使用すること。それでも毛じらみなどはうつりますから、風俗店の利用や不特定多数との性交渉はできるだけ避けることが一番です。

ありがとう、助かったと言われるよう診療を続けたい

診療時に心がけていることはありますか?

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患者さんを診察するときは、なるべくポーカーフェイスで、必要なければ顔を見ないように、わざと横を向いているようにしています。外を歩いていて、この顔はこの前に見たなとなるのは、お互いにあまり良くないと思いますからね。それと、院内感染の防止にも努めています。最近は新型コロナウイルス感染症の流行がありましたが、性感染症に関しても接触感染がありますし、かなり感染力が強い病気もあります。ですから、患者さんが診察室やカウンセリングルームを使用するたびに、スタッフが必ず消毒をするようにしています。また、スタッフから、患者さんに性感染症の説明や、風俗店などに行った時には、こういうところに気をつけたほうが良いなど、アフターフォローも含めて話ができるようにしています。

先生は、医師になってからどのような道を歩んできたのですか?

私はずっと、社会と医学の接点を追究してきました。ですから、大学を卒業後のすぐは法医学をしていましたし、その後は、その知識を活用して、生命保険会社の査定員をしてきたんです。監察医や保険の査定員も、日本では社会的地位はそんなに高くありませんが、アメリカでは非常に尊敬される仕事で、やってみたかった。特に大学生の頃は、そう考えていたんです。ある時期に、性感染症も社会と強く関係していると思ったことから、2017年にこの場所に開院して、2021年には名称を現在のものに変更しました。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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性感染症自体は、この先もまだ存在し続けるだろうと考えています。私が学生の頃には、梅毒や淋病はもう過去の病気といわれていましたけれど、インバウンドの問題などもあるのでしょうか、特に梅毒はここ数年、患者数が激増しています。この傾向は、完全に鎖国でもしない限り続くと考えられますので、引き続き性感染症の診療に取り組んでいきたいですね。また、最近オンライン診療も始めました。性感染症でオンライン診療をしているところは多くありませんが、地方の人などで、受診するところがなくて困っていることもあると思いますので、全国の人たちに対応していきたいと考えています。そして、性感染症の診療を通じて、患者さんから、「ありがとう」「助かったよ」と言っていただけるよう、今後も続けていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・クラミジア/検査:8800円、治療:1万1000円~
・淋病/検査:8800円、治療:1万1000円~
・梅毒/検査:8800円、治療:1万1000円~
・尖圭コンジローマ/検査:1万7600円・治療:2万2000円~
・HIV/検査8800円
・ED治療薬/380円~

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