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中畑 征史 副院長の独自取材記事

糖尿病・甲状腺 上西内科

(小牧市/小牧口駅)

最終更新日:2021/10/12

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小牧市にある「糖尿病・甲状腺 上西内科」は開業以来、風邪などを診る一般内科はもとより、クリニック名にもある糖尿病や甲状腺疾患などの内分泌系疾患の専門的な検査・治療を提供してきた。そんな同院に、2020年4月に加わったのが、中畑征史副院長だ。感染症や呼吸器に関する診療で研鑽を積み、同院でも呼吸器内科全般の診療に対応。上西栄太院長のサポートのもと、糖尿病や甲状腺疾患の治療の専門的なノウハウも磨き上げているという。「それぞれの専門性や得意分野を生かし、医療の間口を広げつつ、専門的な医療を提供していきたい」と中畑副院長。取材では、患者に対する姿勢なども交えながら、医療にかける思いを聞いた。

(取材日2021年4月19日)

呼吸器と内分泌の専門家同士が協力しあい診療を行う

中畑先生のご専門は呼吸器内科だそうですね。

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呼吸器内科と、あと感染症内科を専門としてきました。呼吸器内科でいえば、勤務医時代には気管支鏡を用いた喘息治療など、専門的な手技の必要な治療をはじめ、さまざまな病態の治療に携わってきました。感染症において特に熱心に取り組んでいたのが、HIV感染症の治療です。病院研修を受け、その後勤務医として働いた安城更生病院はHIV感染症患者の治療に対応する病院で、医師としてのキャリアがスタートして間もなくから、呼吸器だけでなく感染症でも研鑽を積むことができる環境にあったんです。その後に勤めた名古屋医療センターも、HIV感染症治療に力を注ぐ病院で、上司の尽力もあり、呼吸器と感染症それぞれを専門とできるよう、研鑽を積む日々を送ることができました。

どのような経緯から、副院長就任に至ったのですか?

上西先生とは、安城更生病院での研修が始まってすぐの頃からのお付き合いなんです。私が研修医として初めに所属したのが脳外科で、上西先生は内分泌内科に籍をおいていました。この2つの科は同じ病棟にあって顔を合わせる頻度も多く、上西先生のお人柄もあって、早いうちから先輩・後輩の関係で親しくさせていただきました。お互い別々の道に進んでからも交流が続いていて、ある時私が今後の医師としての方向性を上西先生に相談することがあって。病院での診療にやりがいを感じる一方、専門性を高めていくより、広くさまざまな病態を診るほうにも関心が高まっていて、自分の身の振り方をどうするべきか、上西先生の意見を仰ぎたいと思ったんです。すると先生から、「うちで一緒に診療をやらないか」とのお誘いが。それをありがたくお受けして、今に至るといったわけです。

呼吸器と内分泌となると、領域としてもまったく異なる印象です。

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患者さんにとっては、そう感じるでしょうね。でも、糖尿病や喘息は、10人に1人がかかるともいわれる、比較的ポピュラーな病気です。どちらにもかかっているという人は珍しくありません。それなら、一緒のクリニックで一度に治療できるほうが、患者さんにとって負担が少なくなると思います。せっかく異なる専門の医師が同じクリニックで診療を行うからには、お互いの専門分野をうまくコラボさせていきたいですし、診療を通じてコラボしやすい点は意外と多いのだなと感じているところです。例えば糖尿病と睡眠時無呼吸症候群。共通するのが、肥満傾向にある人のリスクが高い点です。加えて、睡眠時無呼吸症候群により睡眠の量や質が低下すると、インスリンの効きが悪くなりやすいとの指摘もあります。それぞれの病気を単体で捉えるのではなく、関係する部分にも着目して治療方針を検討できるのも、専門性の異なる医師が2人いるクリニックの強みだと思います。

モットーは患者が主体的に治療に臨めるよう支えること

呼吸器に関する検査の体制や、力を入れて取り組んでいる診療をご紹介ください。

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エックス線画像検査や、喘息の診断に役立つ呼気NO濃度測定検査、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査などに応じています。中でも特徴的なのが、睡眠時無呼吸症候群のより詳しい検査として、自宅で行える簡易型ポリソムノグラフィ検査を提供している点ですね。検査キットを患者さんにお渡しして、ご自宅にて睡眠時の脳波や呼吸、心拍状態、酸素飽和度などを測定していただきます。ポリソムノグラフィ検査は専門医療機関に入院して行うのが一般的ですが、患者さんにとってなかなか負担が大きいもの。「入院するまでもないのでは」と検査に二の足を踏む人もいらっしゃいます。そういった方にも、気軽に簡便に検査を受けてもらいたいとの思いで、導入に踏み切りました。保険適用となりますので、関心のある方はご相談いただきたいですね。

治療を進めるにあたってどんなことを心がけていますか?

まずは、患者さんがどうありたいかを聞き取ることを大事にしています。医学的に正しい治療方針であっても、患者さんの思いとずれてしまう、といったことは珍しくありません。患者さんは必ずしも「正しい治療」を求めているわけではないんです。例えば睡眠時無呼吸症候群や糖尿病にかかっていて、肥満傾向にあるとなると減量するのが第一、といえます。けれどそこでやみくもに「瘦せなさい」といって、それが実現できるかといえば、そうでないですよね。大事なのは、減量するメリットを正しく伝えることであり、患者さんに合った方法を提案して、自ら「やってみよう」「これならできそう」と思えるようにアシストすること。そのためにも、話しやすい雰囲気づくりは心がけていますね。特別なことではなく、礼節を保ち、誠意を持ってお伝えする。これに尽きると思っています。

呼吸器疾患と内分泌疾患、それぞれで専門的な診療が必要な場合にはどのように対応されているのでしょうか?

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併診といって、1回の受診で私と上西先生それぞれの診療を受けていただけるような体制を取っています。例えば糖尿病の患者さんであれば、先に血液検査を受けて結果が出るのを待つ間に、私の診察を受けていただき、検査結果が出たら上西先生の診療を受けていただく、といった流れですね。複数のクリニックを受診する手間も省けるので、患者さんにとってメリットがあるのではないかと思います。といっても、1回の診療時間もなるべく簡潔にしたいのが患者さんの心情ですよね。治療経過を見て、主治医をどちらかに集約していきますし、診療全体に関する相談も気軽にしていただけたらと思います。

信頼する医師との連携を強みに、医療を切り拓く

喘息など、治療期間が長くなりやすい病気は、途中で治療から離脱してしまう人も少なくないと聞きます。

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そうですね、ある日を境に治療をやめてしまう人も、少なからずいらっしゃいます。治療を離脱してしまう理由は人それぞれで、誰にも責めることはできません。大事なのは、患者さんが「また治療を受けたい」と思い立った時、そのお気持ちに寄り添う姿勢だと思います。一度離脱してしまった患者さんに対しては、どうしてまた治療に臨もうと思ったのか、きちんとお聞きするのを徹底しています。そこに、患者さんの思いがありますから。もしも、一度治療から離れてしまったけれど再開したいと思っているのであれば、一度相談にいらしていただけるとうれしいです。

そもそも、中畑先生が医師を志されたきっかけは何だったのですか?

「わからないから、ちゃんと知りたい」と思ったから、とでも言いましょうか。もともとは別の進路を考えていて、医大に進むと決めたのは高校3年生の秋。大学受験が間近に迫るタイミングで、医療に興味を持つ出来事があり、病気そのものや病気を治すことについて深く知りたいと思い、医療の道に進むのを決めました。子どもの頃から、「わからない」をそのままにできない性分なんですよね。通っていた中学校では「わからないことは、まず自分で調べる」といった方針が徹底されていたんです。そんな環境で育ったのもあり、「自分の道は自分で切り開く」といったのが、身についたのでしょうね。それは今でも変わっていないような気がします。

今後の展望を教えてください。

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副院長に就任して1年が経過し、以前と比べたら糖尿病や甲状腺疾患の知識や治療経験がぐんと増しました。手前味噌ではありますが、呼吸器と感染症という2つの専門を持ち、さらに糖尿病や甲状腺疾患といったサブスペシャリティを持っているのは医師としての強みだと思います。上西先生にはより高度な治療に特化していただき、私はさまざまな疾患を広く、こまやかに診ていくのを担い、間口は広く、専門性は深く、そんな医療を実現してきたいです。

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