松本 航 院長の独自取材記事
松本歯科医院
(堺市西区/鳳駅)
最終更新日:2021/10/12

鳳駅から徒歩約1分の場所にある「松本歯科医院」。「しっかりとした問診と説明」「安心安全な歯科治療」「丁寧な接遇」をモットーに、院長の松本航(わたる)先生が歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科という幅広い診療を提供している。問診と説明を20~30分の時間をかけて行い、患者の希望を聞いた上で治療方針を決定するなど、めざしているのは患者にとって不安のない快適な歯科診療だ。そのため、痛みの少ない麻酔注射や徹底した滅菌・消毒システムの導入などさまざまな取り組みに力を入れている。「患者さんが明るい表情で帰れるように、丁寧に向き合いたい」という松本院長。父親でもあることから、子どもへの対応も親目線になるようだ。松本院長に、同院の特徴や今後の展望などについて話を聞いた。
(取材日2019年4月11日)
丁寧な問診と説明を大切に、徹底した滅菌消毒を実現
2年前に開業されていますが、開業への思いをお聞かせください。

学生の頃から、いつかは開業したいと思っていました。ですから歯科についての学びはすべて、自分が開院した時をイメージしながら吸収してきたつもりです。歯科医師となって大学の附属病院で働きながら、他の歯科クリニックでもアルバイトをして研鑽を積み、自分でも十分にできるようになったと思っていた時に、私の歯科医師人生を変えた恩師に出会いました。松井歯科の松井院長です。松井先生には「医療水準のクオリティーだけではなく、ホスピタリティーを含めて、患者さんに評価されるところまでが大事」ということを教えていただきました。対医療、対人間、対患者に対する先生の考え方に、大きな影響を受けました。そして、その松井先生が実践されているようなクリニックをもっと広げたいと思い、当院の開業を決意しました。
こちらのクリニックならではの特徴を教えてください。
まずは、しっかりとした問診と丁寧な説明を行うこと。これを重視しています。患者さんの不安や不満を少しでも少なくするために、「事前の説明」を最も大切な医療サービスの一つと考えています。個室になっているコンサルテーションルームで、患者さんと20~30分ほどお話をしますが、その中で当院の治療方針をお伝えし、エックス線写真を見ながら患者さんの状態、原因などを説明します。そして必ず患者さんのご希望やご要望をお聞きした上で、現在の口腔内の状況を踏まえながら、治療方針を決めていきます。「どんなことをされるかわからない」「どれくらい時間・費用がかかるかわからない」といった不安をなくしてから治療に入っていきますので、安心していただきたいですね。私としては、患者さんが当院に来た時よりも、当院を出て行く時の顔の表情が、少しでも明るくなるように、患者さんに向き合っていきたいと思っています。
院内の中央にある、ガラス張りの滅菌室が印象的ですね。

安心・安全な歯科治療を提供するための「滅菌・消毒の徹底」も、当院の理念の一つです。自分がどういう医療サービスを受けたいかを考えたとき、この滅菌・消毒については、避けては通れないポイントでした。設備面では世界的にも厳しいといわれるヨーロッパ基準でクラスB規格の滅菌機器を導入し、衛生管理の徹底にこだわりながら治療を提供しています。その滅菌作業を患者さんに見ていただけるように、クリニックの中央にガラス張りにした滅菌室を設置しました。
患者にとって快適なクリニックをめざしたい
痛みの少ない麻酔注射を実践されていると聞きました。

はい。麻酔注射の痛みを軽減するために、非常に細い針を使って、麻酔液を温めてから、ゆっくり注射しています。麻酔液が冷えていたり、急いで麻酔液を入れたりすると、痛く感じられるからです。そして麻酔が効くまで、10分かけてゆっくり行っています。私は「急いで注射してもゆっくり注射しても同じ」とは思いません。患者さんにとっての快適さを追求した細かい作業も、私はホスピタリティーだと考えています。小さなお子さんに「注射、痛くなかった」と喜ばれると、やはりうれしいです。
笑気麻酔システムは、どのようなときに使用していますか。
主に、治療に恐怖心があって号泣しているお子さんや、痛みに不安がある患者さんです。笑気ガスを鼻から吸引することで、痛みを和らげ、リラックスして治療を受けていただくことができると考えています。怖くて泣いていたお子さんが、笑気麻酔を使って無事に治療を終えると、自信がつくのか、次の治療は笑気麻酔なしでもできるようになることがありますね。
歯科衛生士さんを「担当制」にしている理由を教えてください。
患者さんから 「自分のことをわかってくれている歯科衛生士のいるクリニック」として親しまれるように、当院では1人の患者さんに同じ歯科衛生士がつく、担当制にしています。一人ひとりの患者さんの状態を把握できることから、きめ細かな処置を提供することができますし、患者さんの立場から見れば、自分の口腔内をわかってくれる歯科衛生士が担当してくれることで、雑談などをしながら、安心して処置を受けていただけるのではないかと考えています。
スタッフの皆さんは、とても丁寧な方ばかりですね。

うちのスタッフは、皆さん優秀な方ばかりです。当院の3つ目の理念として「丁寧な接遇で患者さんをお迎えすること」を掲げていますが、開院時には接遇研修を実施し、私とスタッフみんなで勉強しました。常に「患者さんをおもてなしする」という気持ちで、心を込めてお出迎えできるように心がけています。こうしたホスピタリティーについては、今でも2ヵ月に1度、接遇を指導する方に来ていただいて勉強会を開いています。このとき、みんなで問題を出し合って、どのように善処するかも話し合っています。患者さんにとって気持ちの良い環境で治療できるように、スタッフ一同で取り組んでいます。
口腔内トラブルの原因を、患者と一緒に追究したい
開業して、うれしかったエピソードはありますか。

患者さんに「こんなふうにしっかり説明してくれた先生は初めてだ」「こんなに丁寧な麻酔は初めてです」と言われたときは、当院のコンセプトを患者さんに喜んでいただくことができたと感じられて、やはりうれしかったです。需要と供給がフィットしたことを実感できました。
お忙しいと思いますが、休日はどのようにして過ごされていますか。
子どもが4歳と2歳でまだ小さいので、一緒に休日を過ごすことが楽しみになっています。私が家族サービスをしているつもりが、逆に私が家族にサービスを受けているような感じなのですが、子どもにとても癒やされています。子どもはかわいいです。抱っこしていると筋トレにもなるようで、すっかりムキムキになりました。また日曜日には、歯学関係の勉強会に参加したりして、知識と技術の研鑽に努めています。自分自身の人生のテーマは「成長」です。開業医になった今も、医師として成長していきたいですし、そのための勉強はまったく苦に感じません。
今後の展望をお聞かせください。
今はまだ体制が整っていませんが、訪問歯科診療を行っていきたいと思っています。訪問歯科診療は大学にいた時に少し携わり、「これは大事だ」と心から感じました。また、私が恩師に育てていただいたように、私も自分と同じコンセプトを持った後進を育てていけたらいいなと考えています。そして、若いファミリー層が多くなっているこの鳳エリアで、歯科のかかりつけ医として、妊婦さんのおなかにいる時からお亡くなりになるまで末永く、皆さんの口腔内の健康に寄り添っていきたいと思っています。特に自分がインプラントを入れた患者さんは、亡くなるまで診たいという思いがあります。インプラントは入れて終わりではなく、入れて噛ませていくことが目的ですので、生涯を通じて噛むことを維持していけるように、歯科医師として関わっていきたいですね。
最後に読者へメッセージをお願いします。

口腔内の困り事には原因があります。それを私たちと一緒に、きちんと治してみませんか。当院では、虫歯や歯周病などの一般歯科の診療をはじめ、小児歯科、インプラント治療、矯正、子どもの矯正なども行っています。もし、何度も同じ症状を繰り返していたり、「うちでは治療は無理です」と言われた方、「もう治らない」と思っている方がいましたら、ぜひ相談にいらしていただきたいですね。一緒に原因を追究して、治していきましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とは一歯矯正/5万円、小児矯正/49万円、インプラント治療/手術料(1部位):5万円、インプラント体:25万円