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中村 真弓 院長、中村 大 副院長の独自取材記事

なかむら歯科クリニック

(京都市上京区/今出川駅)

最終更新日:2022/02/08

中村真弓院長、中村大副院長 なかむら歯科クリニック main

2017年に開業した「なかむら歯科クリニック」。同院は、中村真弓院長と中村大副院長の夫婦が「歯のことだけではなく、一人ひとりの生活にも寄り添える歯科医院にしたい」という想いのもと、地域に根差した診療を行っている。診療ではコミュニケーションを何よりも大切にして、家族のようにアットホームな雰囲気づくりを重視。また、子育てをしている視点を生かしてキッズスペースを完備するほか、ベビーカーのまま診察室に入られるような広々とした設計に。地域の人や、子育て世代が通いやすい場所にするため、スタッフらとともに臨機応変な対応をしている2人の先生に、診療に対する想いを語ってもらった。

(取材日2020年2月18日)

子育ての視点を生かし、「泣いてもいいよ」の診療を

クリニックのコンセプトを教えてください。

中村真弓院長、中村大副院長 なかむら歯科クリニック1

【真弓院長】歯科医院と聞くと、楽しい場所を連想される方はほとんどいないと思います。開業時に私たちがめざしたいと思ったのは、「なかむら歯科クリニックに行くと落ち着く」とか、「ここに来ると元気が出るな」と患者さんに思ってもらえるようなクリニックづくりをすること。診療では治療に関する内容だけでなく、地域のイベントやお子さんの運動会、受験の話題など、いろいろなお話をしています。クリニックで診療する歯科医師というよりは、「この地域にずっと住んでいるおばあちゃん」のような存在でありたいと思っています。また、地域に根差すということは、一人ひとりの生活に寄り添うことだと考えているので、患者さんの状況に合わせた説明やアドバイスをさせていただいています。

なぜそのようにされているのでしょうか?

【真弓院長】生活の疲れは口腔内にも現れるといわれています。子育て中のお母さんの場合だと、お子さんと一緒に寝落ちすることもあると思うんです。そのため、定期的に通院していても、日々の磨き残しがあることも。しかし、私にも子どもがいてその状況を経験しているので、夜の歯磨きができないことにふれるのではなく、まずは「わかります、子育てって大変ですよね」とお声がけするようにしています。ほかにも、虫歯を繰り返す学生さんには、どのような生活をしているかを細かくヒアリング。そうすると、お菓子を食べながら勉強しているとわかることもあるので、目の前の患者さんとじっくり向き合い、改善する方法を一緒に考えることを大切にしています。治療以外のコミュニケーションがきっかけで、治療に良い影響を与えることもあるのです。

ほかにも取り組まれていることがあればお聞かせください。

中村真弓院長、中村大副院長 なかむら歯科クリニック2

【真弓院長】子育てをしているお母さんは、クリニックの受診をためらう傾向があります。子育て中も気軽に利用していただけるクリニックにしたいと思い、キッズスペースを設けて、お母さんの診察中はスタッフがお子さんと一緒に過ごすこともあります。まだおもちゃで遊べない乳児の場合は抱っこひもをつけるなど、臨機応変に対応しています。さらに、半個室の診察室は、ベビーカーのまま入ることができる広さを設けたほか、壁にもこだわりました。音を吸収する素材を使い、声が響きにくいので、お子さんには「泣いてもいいよ」と伝えています。泣き方を聞くとお子さんが何を訴えているかがわかりますし、口腔内をしっかり診ることができますからね。お子さんの性格やご家庭の状況によって適切な治療は違いますから、一人ひとりにベストな方法を一緒に見つけていきたいと考えています。

あらゆる悩みや不安を解消できる場所をめざす

先生方の診療スタンスを教えてください。

中村真弓院長、中村大副院長 なかむら歯科クリニック3

【大副院長】患者さん全員に「気になることはすべて院内で解決しましょう」とお伝えするようにしています。不安や気になることをそのままにして帰ってしまうと、次回の受診までもやもやした気持ちが続いてしまうので、それらはすべて診療中に解消したいと考えています。そのために、当院の初診は1時間、2回目以降の診察は45分と、時間にゆとりを持った診察枠を設けています。不安の解消以外にも、やり残しのない丁寧な診療を行うためには、どうしても十分な時間が必要になりますから、患者さんとしっかりとコミュニケーションを取って進めていけたらと思います。

開業までのご経験は、現在の診療にどのように生きていますか?

【真弓院長】初めて勤務したのが規模の大きな歯科医院で、年齢もキャリアも多様なスタッフとお仕事をする機会に恵まれました。診療は歯科医師だけでなく、スタッフみんなでつくり上げていくものだということを勉強させてもらいました。また、悪くなった部分を治療することに加えて、生活習慣や食事から見直す姿勢も勤務医の頃に学んだことです。良好な口内環境を保つには、例えばお子さんなら、おやつの習慣や食べ物に関するアドバイスも私たちの仕事だと考えるようになりました。
【大副院長】京都と三重の歯科医院に勤務していたとき、小児歯科と矯正歯科、それぞれを得意とする先生から学ぶ機会がありました。お子さんを怖がらせないよう痛みに配慮しながら治療することや、患者さんの背景を大切にするということ、そして技術的なことなど、多くのことを教えていただきました。当時の経験は、現在の診療にとても役立っています。

院長は地域活動にも注力されていると伺いました。

中村真弓院長、中村大副院長 なかむら歯科クリニック4

【真弓院長】親子の集いの場にボランティアで参加して、歯磨きの仕方やおやつの与え方といったちょっとした相談に応えています。最初は地域の皆さんと交流を持ちたくて参加したのですが、私が勉強してきた知識を歯科医院の中に閉じ込めてしまうのは寂しいので、役に立てるなら……と発信しようと思ったのです。子どもはあっという間に成長してしまいますから、常に小さなお子さんやお母さんとふれあって、リアルタイムで悩んでいらっしゃることを聞けることは、私自身にとってもありがたいことです。そこで知り合った方が受診してくださると私が担当しますが、お近くの歯科医院に継続して通えることがその方にとっての一番だと思うので、「こういう相談をしてみるといいですよ」とアドバイスすることが多いです。

子どもの成長を見守り、長く付き合える存在に

やりがいを感じるのはどのような瞬間ですか?

中村真弓院長、中村大副院長 なかむら歯科クリニック5

【大副院長】子どもの成長はとても早いので、自分の子と同じように患者さんのお子さんが成長していくのを見るのが楽しいです。以前はできなかったことが、ほんの数ヵ月の間にできるようになっていたり……。そういう喜びを分かち合えることが何よりもうれしいですし、やりがいを感じる瞬間でもあります。
【真弓院長】ご家族で通っていただいて、例えば「ここへ来た日を境に仕上げ磨きができるようになりました」とか、「主人がごはんをおいしく食べられるようになりました」といった報告を聞いて一緒に喜べることがうれしいですね。ご家族のすぐ隣にいる「かかりつけの歯医者さん」に、自分たちがなれていると実感できる瞬間です。

子育て経験があるスタッフさんも多いのですね。

【真弓院長】当院は子育て経験のあるスタッフが多いので、お子さん連れでも安心して来院していただければと思います。スタッフ全員が丁寧な仕事をしてくれていることもあり、私たちも信頼して業務を任せています。そして、日頃から伝えているのは、お互いを尊重すること。患者さんに対してだけではなく、一緒に働いているスタッフ間でもお互いに思いやりを持って接することを心がけています。あとは、働きやすさにつなげるために、例えばお子さんの体調や学校行事に応じて、柔軟な働き方を推奨しています。院内での情報共有や声かけをしっかりと行い、助け合って働ける環境づくりをしています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

中村真弓院長、中村大副院長 なかむら歯科クリニック6

【真弓院長】せっかく夫婦で診療しているので、今後も2つの視点を生かして、患者さんにとってメリットになるかどうかを冷静に相談しながら診療を続けていきたいです。患者さんにとって一番安心できることは、きちんと相談を聞いてもらえるかかりつけのクリニックを見つけることだと思いますので、お子さんとの相性を含めてそのようなクリニックを探すことをお勧めします。また、当院に通ってくださっている方には、口腔内の状況や生活スタイルに合わせて長くお付き合いをしていけるクリニックでありたいと思っています。患者さんには長く継続して通院していただきたいですし、当院もこれまでと変わることなく診療を続けていきたいと思っていますから、何かあればお電話でも構いませんので、気軽にご相談いただければと思います。

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