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金 児民 院長の独自取材記事

いつもジェネラルクリニック

(相模原市南区/古淵駅)

最終更新日:2019/08/28

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古淵駅から徒歩約2分にある「いつもジェネラルクリニック」。玄関口に貼り出された標榜科を見ると、内科、外科、整形外科、小児科、救急科……とたくさん表示されている。「診療科の垣根を越え、どんな問題があっても頼っていただけるようなクリニックにしたかった」とその理由を語るのは、院長を務める金児民(きむ・あみん)先生。どんなトラブルにも対処できる医師になりたいと救命救急を専門に経験を積んできたからこそ、診療科にとらわれず対応ができ、緊急性があるかどうかをすぐに判断できるのだと院長は言う。その根底にある思いは「ヒューマンラブ」。すべての人に親しみをもって診療にあたっている金院長に、これまでの経歴から今後の展望まで、さまざまな話を聞いた。
(取材日2018年7月4日)

なんでも相談できる開業医のような存在をめざして開業

この場所に開業したのは、どういう理由からですか?

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当院に近い、町田病院で勤務していたことが大きな理由になっています。当時は、病院から離れて地域貢献できる開業先を探していて、町田病院に近いこの辺りも徒歩でよく探索していました。何度か通っているうちに、活気があり、若々しい町だと感じるようになったのと同時に、クリニックや病院が足りないのか、待ち時間が多いという声を多数耳にして、「これは、ジェネラリストとして年齢に関係なく地域住民をサポートしていくという、自分のビジョンを実現するのにぴったりの町ではないか?」と感じ、駅にも近いここでの開業を決めました。当時は名前を知らない場所でしたが、お隣の町田にも劣らないほどの可能性を秘めた、エネルギーあふれる元気な町だと思っています。

開業することを決めた動機はなんでしょう?

いろいろなクリニックや病院に勤務している中で、急性疾患の初期対応から糖尿病・高血圧などの慢性疾患まで、なんでも幅広く対応可能な救急医療を専門してきた医師の、地域に根差した診療が必要だと強く感じたことがきっかけになりました。今、日本のクリニックでは、なんでも相談できて、さまざまな症状から重症かどうかを見極める昔の町医者のような存在がどんどん減っています。それが得意なのは、私が専門にしてきた救命救急です。救急の現場では、どんな症状の人がきても対処しなくてはなりません。日々そういう経験をしている医師だからこそ、町医者のような役割を担うのにぴったりだと思ったんです。

院内の造りでこだわった部分があれば教えてください。

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全体に、患者さんが入りやすいこと、お待たせしないことを意識してデザインしました。入りやすさの面では、院内全体に木目を使い、温かい雰囲気にしました。バリアフリー設計で、各診療室の扉は大きめにとり、トイレも面積を広くしています。待たせない工夫としては、4つある診療室に私が自由に出入りできるよう、入り口と反対側に専用通路を造っています。各診療室で看護師が問診をとったあと私が患者さんを診察する、というシステマチックな流れをスムーズに行うことで、診断のために使う時間を確保しながら待ち時間を減らせます。あとは、診療室を広くとり、家族全員をいっぺんに診られるようにもしています。中が広めなので、ベビーカーのまま入っていただけます。

早期発見で重症化を防ぐためにも通いやすさを重視

診療科がたくさん書かれています。幅広く診ているのですね。

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今の日本のクリニックは専門が細分化されていることがほとんどで、患者さんは「この症状で、この診療科にかかっていいのだろうか?」と悩むことがよくあります。先ほどお話しした昔の町医者は、内科と標榜していても、耳鼻科や皮膚科領域の症状などもどうにか対処してくれたものです。町医者のように診療科の壁をなくしたい、という考えからたくさん掲げているんです。中でも重要なのは、外科でしょう。ジェネラリストの多くは内科医師で、外傷や骨折は診ることができない場合が多いです。当院なら、手術こそできませんが、応急手当や疼痛コントロールは可能。実際、開業から2ヵ月ではありますが、いろいろな症状の方が訪れるようになりました。意外だったのは犬に噛まれて来院する人が複数いたこと。ちょっとした不調で来院し、白血病や糖尿病が見つかるケースもありましたね。

通院しやすいクリニックをめざしているのですね。

結局、こちらに来ていただかないと、治療したり病気を見つけたりすることはできませんからね。一番重要なのは、重症化する前に診断をつけることです。私はこれまでの勤務で、重症化してICU、集中治療室に入った患者さんを何人も診てきました。そしてその多くは、ある日突然、急に悪くなったのではありません。早い時期に見つけてコントロールしていれば、普通に生活が送れていた可能性が高い症例ばかりなのです。ところが、長時間待つのが苦痛だったり、入りにくい雰囲気だったりして、医療機関から足が遠のいてしまう。そういう方を1人でも減らし、重症化する患者さんをなくしたいという思いから、環境も院内の空気も、患者さんが通いやすいようにしました。早期発見ならわずかな金額で済むので、経済的な負担が軽くて済むというメリットもあります。

診療方針について伺います。

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当院の理念は「ヒューマンラブ」です。私は人が好きで、どんな人にも愛をもって接したいという思いから、クリニックのメインテーマとして掲げました。親しみを込め、地域の患者さんと接することでスタッフ全員が近づきやすい存在となる。それでこそ、患者さんはご自分のことをなんでも語ってくださり、それが正確な診断にもつながります。患者さんと親密な関係になるためには、心から愛情を持って接することが必要です。表面上だけでは、相手に必ずばれてしまいます。どんなに忙しくて、相手がどんな人であっても、優しく接するのが基本。私はよく朝礼で、スタッフに「当院の半分以上は、優しさでできています」と言っています。最近では、それが最も重要なことだと、スタッフに浸透してきているようです。

救命救急の医師を増員して対応していきたい

開院までのご経歴を伺えますか。

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私が医師になったのは、医師である祖父を見て育った母からの影響と、医師である兄からの「医療の世界は神秘的ですごく良い」との勧めがあったからです。中学校・高校は東京でしたが、韓国の医科大学に進学し、医師免許を取得しました。その後すぐ、米国に留学して1年後に帰国し、日本で医師として活動することを決意して日本の医師免許を取りました。日本では、東京女子医科大学病院で研修を修了後、同病院の救命救急センターへ入局。並行して、町田病院をはじめとする複数の病院・クリニックで経験を積み、2018年に開業したというのがこれまでの経緯です。東京女子医科大学病院は非常勤医師として、今も月1回勤務しています。

今後の展開について、何かお考えですか?

今はドクターが私1人で、看護師3名、受付事務4名の体制ですが、患者さんがもっと増えてきても十分に対応できるよう、後輩や同僚など救命救急の仲間を増やしていきたいです。当院には0歳から90代まで幅広い年齢の患者さんがいらっしゃるので、後輩たちにもいい勉強になるでしょう。もう1つは、専門科を設けること。現状でも、循環器内科が専門である私の兄が週1回診療に来てくれていますが、この地域で特に必要とされる疾患に対してもっと何かできるよう、設備を調えていきたいと考えています。例えば、古淵は近くにスギがたくさん植わっていることから、アレルギー性鼻炎の方が非常に多いので、まずアレルギー対策で何かできないかと検討しているところです。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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当院は、来院しやすいクリニックをめざし、幅広い診療科を掲げ、緊張せず入れる上、待たせない工夫を院内に施しました。また、週末しか仕事が休めない多忙な方でも通いやすいよう、土日祝日診療や、週2日は夜21時まで開けるなど遅い時間の診療も行っています。スタッフの対応も、「親切に」をモットーに患者さんに接するよう院内統一を図っていますので、ちょっとしたことでも、ぜひ気軽にいらしてください。問題ない場合もありますが、放置すると重症化する疾患が隠れているかもしれません。将来のQOL(生活の質)のためにも、早期発見を。そしてそのためにも、何か気になることがあればすぐに受診をお勧めします。

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