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佐藤 雅基 院長の独自取材記事

佐藤脳神経外科

(豊橋市/豊橋駅)

最終更新日:2019/08/28

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豊橋駅から車で15分ほど。緑豊かな牛川遊歩公園そばにある大きな建物が、2018年6月に開院したばかりの「佐藤脳神経外科」だ。広々とした造りの待合室にはグランドピアノが置かれ、月に一度コンサートも開かれるなど、地域に開かれたクリニックとして早くも親しまれている。脳神経外科というと敷居の高いイメージを持たれがちだが、迎えてくれた佐藤雅基院長は、穏やかで優しい雰囲気だ。「ここはさまざまな体の不調や不安を受け入れる窓口なんです」とほほ笑む佐藤院長に、クリニックの特徴や治療方針について詳しく聞いた。
(取材日2018年7月13日)

親しみやすさと快適さにこだわったクリニック

オープンしたばかりだそうですが、この地に開業されたきっかけは何でしたか?

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ここはもともと私の先祖が住んでいた土地で、私自身もこのエリアが地元で愛着があったものですから、開業するならここで、と前々から思っていました。研修先が豊橋市民病院だったこともあり、働いているうちに余計にこの地域が好きになりまして。患者さんと話をしていても共通の話題で盛り上がったりできますし、生活環境をイメージしやすいのがいいんです。例えば、ご近所同士が仲が良い地域なので、一人暮らしでもお茶飲み友達が様子を見に来てくれるだろうから安心できるな、とか。患者さんを身近に感じることができる分、診療に対するモチベーションも上がりますし、地域の皆さんのお役に立たなければという思いも持っています。

待合室も診察室も広々として開放感がありますね。

患者さんがどこにいてもリラックスできるよう、全体的にゆとりのある造りにこだわりました。効率性を考えればもっといろいろ詰め込んだほうが良いのかもしれませんが、ゆったりくつろげる空間にしたかったのです。どなたでも利用しやすいように全面バリアフリーで、2階にはお子さん連れの方のために広いキッズルームもあります。車で来る患者さんが多いものですから、駐車場は余裕を持って第2駐車場まで備えています。スタッフにも患者さんへの対応は「とにかく丁寧に、そして待ち時間の無駄をなくすこと」と伝えていて、できるだけ快適さを感じてもらえるように工夫しています。

どのような患者さんが多く来られますか?

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後期高齢者の方が最も多いですが、赤ちゃんを抱っこして落としてしまったという方なども来られるので、生後数ヵ月から90代まで年齢層は幅広いです。症状で言うと、頭痛やめまい、しびれなどを訴える方が多いですね。調べてみると脳に血液が足りていなかったり、血管が著しく狭かったりする患者さんもいます。脳神経や脳血管の診療には画像診断がたいへん重要ですから、当院ではMRIやCTなどの検査機器を充実させています。MRIは病院で導入されているような1.5テスラというパワフルなクラスのものを備えていて、クリニックでは珍しいと思います。そもそもなぜ血管が狭くなったのか、検査をすると生活習慣病が原因だったりもするので、脳の治療と同時に生活習慣病の改善を行っていくことも少なくありません。早めに病気を発見するためにも、血圧やコレステロール値の検査は定期的に行っておくことをお勧めします。

画像で確認しながら生活習慣病の管理含め、幅広く対応

診療において、どのようなことに力を入れていらっしゃいますか?

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生活習慣病の治療ですね。生活習慣病の多くは血管との関連が強く、心臓血管であれば心筋梗塞、脳の領域においては脳卒中などを引き起こす原因となる場合もあります。つまり生活習慣病の治療において、脳血管を含めた、全身の血管の状態管理が非常に重要となってくる、というわけです。「脳神経外科」と「生活習慣病」と並べられても、一見強いつながりを感じにくいかもしれませんが、実はとても関連が深いものなんですよ。私は脳神経の中でも脳血管の分野で研鑽を重ねた日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療専門医であり、全身の血管の管理の知識も有しております。検査の数値に加え、血管の状態を把握しながら治療を進めていけるのは、当院の強みの一つです。

先進の検査機器を導入されている背景についてもお伺いしたいです。

正確な、そして迅速な診査診断において、検査機器は欠かせません。それに皆さんが思う以上に、脳神経外科がカバーする領域は広いんですよ。例えば手足のしびれの診察では、頭、首、腰といった整形外科の領域に加え、脳神経外科では脳はもちろん、脊髄までを総合的に調べます。考えられる可能性を一つに絞っていくためにも、すぐに検査できる体制を整えておくことは非常に重要なんです。また当院のように、脳神経外科に加え、内科疾患・整形外科疾患を診療しているからこそ、病気を見つけられるといったこともあるでしょう。以前にも、脊椎疾患を疑い、MRI検査を行ったところ、腫瘍といった内科の病気が見つかった、ということもありました。当院は読影に長けた放射線科の医師と密に連携しております。先進の検査機器を各種導入することで、診断の精度向上と、的確な治療につながっていると感じます。

その他、診療の特徴、強みについて教えてください。

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脳神経外科を軸に、内科・整形外科の領域を包括的に捉え、治療に落とし込めることでしょうか。各科にかかっていることで、薬の種類が増えていき、症状がなかなか改善しない、といったケースもありますから。患者さんの症状の根本的な原因がどこにあるのかを見極め、的確な治療につなげることで、処方される薬の種類を減らすことも可能となります。患者さんにとっても負担が軽くなり、治療にも前向きになれることでしょう。これもまた、治療を経て健康的な生活を送る上で重要なことと考えています。

人生すべてを診るのが脳神経外科の役割

先生はなぜ医師になられたのですか?

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実は最初は東京に出て遺伝子工学を学んでいたのですが、その頃は玉ねぎの薄皮を顕微鏡で見るなど、静的なものばかりが研究対象でした。でもしだいに動的なもの、つまり生命や人に目が向いて医師の道へと進路を変えました。今は医師になって良かったと、大いにやりがいを感じています。脳神経外科とは、私は「人生を全部診る科」だと思っているんです。脳の病気は残念ながら後遺症が残ることがありますし、患者さんとは長いお付き合いになります。それも含めて、責任を持って全部診るのが当院の役割だと考えています。総合病院に勤めていた時には手術が主で、治療したらすぐに次の患者さんに移っていたのですが、クリニックではよりじっくりと患者さんと向き合えるのが魅力ですね。

診療の際に心がけていることは何ですか?

常に感じているのは「患者さんは多くのことを敏感に感じ、教えてくれる」ということです。例えば教科書どおりに痛みやしびれを治療したとしても、「ビリビリ感は取れたがジーンとする感覚は残っている」といった自覚症状については、実際に経験している患者さんにしかわからないことです。だから積極的にお聞きして、教えていただくようにしています。また、自分の治療方針を理解してもらうために、とにかく説明はわかりやすくするよう注意しています。例えば患者さんが脳の病気だと思って受診されていて、実際は首・頸椎に問題がある場合、いきなり「頸椎の画像を撮りましょう」と言ってもなかなか納得できないと思うんです。なので私は最初に「どう思いますか」と患者さんの自覚症状を聞いた上で、首を調べることを理解してもらうように心がけています。丁寧な診察と十分な説明とは、そういった患者さんの思いを尊重することではないでしょうか。

今後の展望を教えてください。

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今後はさらに、患者さんが家に帰った後の生活をイメージしながら診る必要があると感じています。診断と治療を行うだけでなく、介護保険など福祉の制度を紹介したりして、地域の資源をうまく活用できるようにつなげるのも街のクリニックとしての役割だと思うのです。まだ十分に詳しくはないので、実際に制度を利用した患者さんから感想を尋ねながらフィードバックしている最中です。そうやって声を聞くことで、地域に必要とされるクリニックに成長していきたいですね。当院はあらゆる健康の不安を受けつける「窓口」だと思っていますから、悩みがあれば気軽に来て話してもらい、一緒に解決策を考えていきたいです。また、最近問い合わせが多い脳ドックや脊髄の検査にいても周知啓発を図っていくつもりです。脳のことだけでなく生活習慣病や痛み、しびれなどの症状でも、お困りのことがあれば気軽にご相談ください。

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