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大野 貴敏 院長の独自取材記事

大野整形外科クリニック

(岐阜市/岐阜駅)

最終更新日:2019/08/28

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岐阜環状線沿いのアクセス便利な場所にある「大野整形外科クリニック」。岐阜大学医学部附属病院や岐阜赤十字病院にて長年の経験を経て、2018年に大野貴敏院長が開業した。日本整形外科学会整形外科専門医であり、骨軟部腫瘍という特殊な領域を専門とする医師だ。大学病院と同じような検査や診断を可能とするためのさまざまな検査機器や手術設備を整え、手術後の治療やスポーツのパフォーマンス向上などを促すためのリハビリテーションに注力するなど、クリニックで一貫してサポートできる体制が整っている。「患者さんが自身の病気を正確に理解し、納得して治療を受けられるよう、十分な説明を心がけている」と語る大野院長。自身の医療や患者に対する想いを詳しく聞いた。
(取材日2019年2月7日)

先進の検査機器と手術室を備え、骨軟部腫瘍に注力

大規模病院での勤務を経て、開院された経緯を教えてください。

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開業する前は、岐阜大学医学部附属病院や岐阜赤十字病院など大きな病院に籍を置き、一生懸命臨床の経験を積み重ねてきました。やりがいもあり充実していましたが、年齢を重ね今後の人生を考えた時に、今まで経験しなかった新しいことにも可能性を追求してみたくなったのです。より患者さんと近いところで力を発揮し、かつ自分の専門性を生かしながら手術や検査ができる土俵で、医療人として全うしたい、そう考えました。これまで思い描いてきた理想の医療ができればと決断に至りました。

開業時に展望されたやりたい医療とは何でしょうか?

一般の整形外科疾患はもちろん、20年以上骨軟部腫瘍という特殊な領域を専門とし、治療を行ってきました。骨軟部腫瘍とは、骨、筋肉、脂肪、神経、血管、関節など、体を支持している組織から発生する腫瘍のことで珍しい病気です。私が開業するまで岐阜県内で治療を受けられるのはほぼ大学病院のみでした。開業を決意したのは、「骨軟部腫瘍の患者さんを私が継続して当院で治療できたら」という思いがありました。それ以外の疾患も、手術が必要であれば可能な限り対応し、術後リハビリを一貫して受け持つことで、患者さんが安心していただけると思いました。日帰りが可能な手術は当院で、大きな腫瘍切除術や膝の人工関節置換術など入院を要する手術は岐阜赤十字病院などで、いずれの場合も私が執刀する体制を取っています。開業してからもこのように自分の専門性を生かしつつ、さまざまな疾患の治療に力を発揮することができ、やりがいを感じています。

検査機器や手術室など、設備にもこだわっておられますね。

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正確な診断を行うために、MRI、エックス線、骨密度検査など、大学病院と同等レベルの機器をそろえ、またクリーン度や気密性の高い手術室を備えました。一般のクリニックですと、ここまで手術室のクリーン度を高めているのは珍しいかもしれません。MRIも、通常のクリニックでは珍しい、超電導1.5テスラの高性能の機器を導入しました。骨軟部腫瘍をはじめ、さまざまな疾患を正確に診断するには、高画質の画像検査が不可欠だからなんです。自分の理想の医療を実現、提供するために、こういった設備を整えました。検査から診断、手術などの治療、リハビリテーションまで、1つのクリニックで完結できて、患者さんが負担なく安心して通えるクリニックをめざしています。

リハビリテーションに力を入れ、チーム医療を提供

リハビリテーションには多様な機械が設置されていますね。

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リハビリテーション施設はなるべく広いスペースをとって、皆さんに伸び伸びとリハビリに取り組んでいただけるようにしたいと思いました。当初、クリニックを1階のワンフロアだけにしようと考えたのですが、やはりリハビリテーションも充実させたくて、2階のフロアをすべてリハビリ施設にしたんです。電気治療や牽引治療などの物理療法と、マシンや器具を用いた運動療法をするための十分なスペースを確保しました。手術とリハビリテーションのどちらも環境を整えることで、患者さんの症状にあわせて、最善と思える治療を行うのが当院のスタイルです。

スタッフとはどのように連携を取っていますか?

理学療法士のスタッフには「今日はどうだった? スポーツの故障で来られた患者さんにはこうしてね」など常に声をかけますし、時間があれば、より良い方法や反省点などを皆でディスカッションしています。また、時には私の手術を見学してもらい、リハビリテーションに生かすようにしています。あとはMRIやエックス線検査を行う放射線技師、看護師、リハビリテーション助手がそれぞれ在籍してます。スタッフに伝えているのは、もし自分や自分の大切な家族が患者だったら、こうしてほしいだろうなということを常に考え、患者さんに満足感が残る医療を実践してほしいということです。スタッフはみんな一生懸命で、患者さんにも丁寧な対応で接してくれています。

スポーツする人や、運動部などに入っている子どもを持つ親御さんへのアドバイスをお願いします。

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スポーツをすることは楽しく、心身にとって良いことですが、限界を超えて頑張り過ぎることは好ましくありません。健康のために始めたのに、方法や運動量が不適切で、かえって不健康になってしまう方が少なくありません。ですので、進め方や運動量など、専門家にアドバイスを求めるといいでしょう。スポーツで肩や肘が痛い、中には関節を痛めてしまって手術が必要なお子さんも来院されますが、特に成長期のお子さんは、やみくもに運動するのは避けたほうがいいでしょう。過度な運動は関節や筋肉を痛め、その後の人生に悪影響を及ぼすこともあります。こうしたスポーツの故障を数多く対応している当院では、負担をかけない投球方法や走り方のアドバイスもしています。指導者への啓発も大切で、学校の先生やコーチの方々と情報交換しています。皆さんが健康的にスポーツを楽しめるようになるのが願いです。

常に疑いの目を持ち、慎重かつ正確な診断を心がける

治療において心がけていることは何ですか?

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一般的な疾患はもちろん、特に骨軟部腫瘍など普段聞き慣れない病気の場合は、患者さんに病状をよくご理解いただくために、わかりやすく説明するよう努めています。手術、薬物療法、リハビリの強度など、最終的な治療の選択は患者さんに委ねますが、その決断のために必要十分な情報を提供するよう心がけています。診断結果をきちんと伝え、ご自身の病気をよく知っていただいた上で、治療方法を提案しています。また、他の医師の意見を参考にするセカンドオピニオンも積極的に取り入れていますので、遠慮なさらずご依頼いただいて結構です。患者さん自身が主体的に治療に向き合える環境を整えることがポリシーです。

診断についてはいかがでしょう。

骨軟部腫瘍は、診断を誤ると命に関わることもありますので、細心の注意を払っています。常識で考えると良性で心配ないと思える場合でも、実際は悪性のことがあります。例えば、80歳すぎの高齢の患者さんが、20歳の頃からあったお尻のできものが、最近痛くなったとおっしゃって受診されました。約60年も存在する腫瘍であり、普通に考えると良性なのですが、その方の場合は病理検査の結果、悪性と診断されました。通常、悪性腫瘍は肺などに転移しますので、60年も生きながらえることはありません。つまりこの方の場合は、最初良性だった腫瘍が、いつかのタイミングで悪性に変化したと考えられます。たいへん珍しいことですが、骨軟部腫瘍には起こり得ることなのです。ですから安易に大丈夫と決めつけないで、常に疑いの目を持ちながら診療し、患者さんにも「経過を見ないとわからないこともあるから慎重にいきましょう」とお伝えしています。

今後の展望をお願いします。

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現在はクリニックの医師が私1人ですが、いずれもう1人医師を増やし、2人体制にしたいと考えています。もう少し時間的な余裕が出てきたら勤務医時代に力を入れてきた研究発表などの学術活動も再開し、そこで得たものを患者さんに還元していけたら、と考えています。あとは医療機器も、CTやリアルタイムで手術に使える移動式のエックス線撮影装置を導入し、治療できる疾患の種類や幅を増やすなど、これまでの経験や技術を生かすためにさらに設備を整えていきたいです。当院は気軽に来ていただける場所ですので、どんなことでも不安に思ったことは聞いてください。そして、納得の上で治療に臨んでいただければと思います。

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