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高田 匡基 院長の独自取材記事

高田歯科口腔外科医院

(高松市/端岡駅)

最終更新日:2024/05/08

高田匡基院長 高田歯科口腔外科医院 main

「高田歯科口腔外科医院」は、松本歯科大学出身の高田匡基院長が2017年に高松市御厩町で開業。国道11号に面した立地は、高松檀紙IC・高松西ICのどちらからも車で5分圏内とアクセスが良い。高田院長は日本とアメリカ、それぞれの国における先進のインプラント治療を学び、歯の土台となる顎の骨の再生医療研究にも従事した、口腔外科分野のプロフェッショナル。人柄は気さくで、終始穏やかな雰囲気が魅力的だ。近年は小児歯科など、口腔外科以外の分野でも実力を上げ、全年代の幅広い主訴に全力で応えている。「縁あるすべての人を幸せにしたい」と、柔和な笑顔で繰り返す高田院長にじっくりと話を聞いた。

(取材日2024年2月28日)

日米のインプラント治療を学び、再生医療研究にも没頭

同じ建物の中に、整形外科医院と歯科医院があるのですね。

高田匡基院長 高田歯科口腔外科医院1

ええ、そうです。国道から向かって右側が整形外科医院、左側が当院の入り口になっており、1・2階のフロアを占める整形外科医院では、父が理事長、兄が院長を務めています。歯科医院はエレベーターを上がって3階です。私は祖父が歯科医師だったことで、幼少期から歯科医師になることを勧められていました。松本歯科大学の卒業と同時に母校の大学病院で勤務を開始し、その後10年間、大学病院で口腔外科診療にあたりました。松本歯科大学病院の歯科診療部には保存科、補綴科など複数の診療科がありましたが、その中でも口腔外科を選んだのは、それが歯科臨床の基礎となり核を成す分野だと感じたからです。大学病院在籍中にはインプラント治療に興味を抱き、歯科先進国のアメリカにも赴きながら、この治療における国際基準の知識の習得に努めました。

アメリカのインプラント治療を学ぼうと思われたきっかけは?

大学病院では、インプラント治療や顎変形症治療などで顎の骨に触れる手術に取り組むと同時に、顎の骨の再生を目的とした再生医療の研究も行っていました。歯が失われた場所に人工の歯を固定するのがインプラント治療ですが、中には歯を固定する骨の高さ、厚さが足りない方もいらっしゃいます。そうした方々の新たな選択肢になればと、研究を進めていたのが再生医療です。日本でインプラント治療や再生医療を実践しようとすると、使用できる材料に厳しい制限がありますが、海外であればそのような制限はなく、治療の幅も、治療方針そのものも大きく変化します。私は実際に海外の先生から学ぶ場面が多かったことから、より自由度の高い、アメリカのインプラント治療を学びたいと考えるようになりました。アメリカには、現在も定期的に自己研鑽に行っています。

大学病院では、早くから多くの手術を任されたとか。

高田匡基院長 高田歯科口腔外科医院2

そうですね。人が入れ替わるタイミングもあり、結果的に多くの手術に携わることができたのは幸運だったと思います。口腔外科では口腔内の悪性腫瘍の手術も行いますが、私が自分の性に合っていると感じたのは、1ミリ、1度単位の精密さを求められるインプラント治療や顎変形症治療の手術です。高度な手技が必要とされる分、失敗するリスクとも隣り合わせでしたから、手術は常に全力投球。教授の意見を仰ぎながら随時新しい手法を取り入れて、最善の治療を模索する、その繰り返しでした。10年間の経験で培ったスキルを故郷に還元しようと、地元へ帰り開業したのは2017年のことです。

全年代の幅広い主訴に対応するオールラウンダー

クリニックの強みをお聞かせください。

高田匡基院長 高田歯科口腔外科医院3

私が長野県から戻った当時の香川県では、再生医療について学んでいる歯科医師を見かけることがほとんどありませんでした。そういった現状は知らずに開業したのですが、また違った視点から歯科治療に従事できるという意味で、再生医療を研究していたことは大きな強みになっていると思います。インプラント治療を進めるにあたって、必要な骨が足りない方に対しては、骨の再生を促す「GBR法(骨誘導再生法)」を実施。また歯周病によって歯の周りの組織を失った方に対しては、歯周組織の再生を促す「歯周組織再生療法」をご提案しています。

患者さんの診療内容は、やはり外科的な治療が中心ですか?

いえ、そうとも限りません。患者さんの受診目的を年齢別にたどると、お子さんは虫歯の治療や歯並びのご相談、働き世代の方はインプラント治療やメンテナンス、ご年配の方は入れ歯の治療などが中心です。そのほかでは、他院でトラブルを抱えた方の再治療というケースもありますね。大学病院と違って、クリニックには近隣にお住まいの方々が来院されますので、すべての年代の方々をオールラウンドに受け入れられるよう、診療内容は徐々に充実させていきました。近年よく勉強しているのは、小児歯科の分野です。地域に根づき、地域で成長していく子どもたちの口腔の健康をしっかりとフォローしているかどうかが、町の歯科医院の価値を分けると思います。

院内の衛生管理にもこだわっていると伺いました。

高田匡基院長 高田歯科口腔外科医院4

安心・安全に配慮した環境を提供することで、患者さんにもスタッフにも健康に過ごしてほしいという想いから、衛生管理には細心の注意を払っています。治療中は口腔外バキュームによって飛沫を吸引し、さらに天井に取りつけた歯科医院専用の空気浄化装置によって、空気中に浮遊する微細な粉塵も捉えます。当院では四国でも早い段階から、この装置を導入していました。治療で使用した器具はすべて消毒・滅菌するため、3台の高圧蒸気滅菌器に加えてホルマリンガス滅菌器を活用。ガス滅菌器は、高温下にさらすことが難しいプラスチック製器具などの滅菌に重宝しています。新型コロナウイルス感染症が流行するまでは、キッズスペースのおもちゃも一点ずつ消毒を行っていました。

妥協せずベストを尽くし、縁あるすべての人を幸せに

お忙しい日々かと思いますが、休日のご趣味などがあれば教えてください。

高田匡基院長 高田歯科口腔外科医院5

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけとして、ソーシャルディスタンスが保てる海釣りを始めました。釣りを教えてくれた師匠からは、「おいしく食べるところまでが釣り」と教えられていましたので、初めは動画を見ながら見よう見まねで、魚をさばいていましたね。今は釣るのもさばくのも、随分と上達してきました。抜歯と同じで、数をこなすことが大切です(笑)。

先生が診療を行う上で、心がけていることは何でしょう?

診査・診断におけるキーワードは「可視化」です。歯科用CTによって3次元的に歯や顎の骨の状態を把握し、必要であれば血圧の測定や血液検査も行った上で、治療計画を立案します。その後の、患者さんへのご説明も重要です。治療というものは、医師による十分な説明と患者さんの合意のもとに進行しなければ、大きなトラブルを引き起こしかねません。私は患者さんを自分の家族だと思いながらコミュニケーションを重ねて、最善の治療の選択をサポートします。治療がスタートしたら、あとは妥協せず、ベストを尽くすことです。これからも常に己と闘いながら、目の前の症例に挑んでいきます。

最後に今後の展望と、読者へのメッセージをお願いいたします。

高田匡基院長 高田歯科口腔外科医院6

今の私は、すべての治療において全力投球です。一般歯科でも小児歯科でも、口腔外科と同様のクオリティーを追求しています。その先に、地域の人々や地域の子どもたちの笑顔があると信じているからです。けれども、本来の使命はそうではなく、本当に困っている患者さんたちのために、自分にしかできない治療を提供することだと思っています。インプラント治療や再生医療を中心とした、外科的な治療に注力するためには、クリニックの規模の拡大やスタッフの増員も必要になってくるでしょう。患者さんもスタッフも、私にとっては家族同然の存在です。私と縁あるすべての人が幸せになれるように、今後は口腔の健康を維持するための正しい情報発信にも力を入れていきます。今、皆さんに声を大にしてお伝えしたいのは、「毎日よく噛んで、しっかりと飲み込んで、そしてきちんと歯を磨いてほしい」ということ。やはり、これに尽きると思いますね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1歯)/16万5000円~38万5000円、GBR法/5万円〜(※材料価格により大きく変動)、歯周組織再生療法/8万円〜

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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