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三光寺 由之 院長の独自取材記事

さんこうじ整形外科

(京都市下京区/丹波口駅)

最終更新日:2022/06/03

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嵯峨野線の丹波口駅から徒歩10分。かわいらしい骨のキャラクターが目印の「さんこうじ整形外科」。スポーツをする学生から腰痛に悩む高齢者まで、幅広い患者が訪れている。ブルーを基調とした清潔感のある院内で日々の診療にあたるのは、日本整形外科学会の整形外科専門医でもある院長の三光寺由之先生。湿布を出すだけ、機械で温めるだけの治療提供ではなく、理学療法士らによる指導や訓練を多く取り入れているのが特徴だ。リハビリテーションのスタッフが充実している町のクリニックは多くなく、病院で手術をした後の患者の受け皿にもなっているという。リハビリを重視する理由やこれまでの経験を生かした治療についてなど、幅広く話を聞いた。

(取材日2019年12月3日)

機械より人。「良くなった」と実感できる整形外科に

こちらで開院された経緯をお聞かせください。

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手術が好きで整形外科の道に進み、3つの総合病院を経験しました。しかし実際に働きだしてみると、手術以外にも潜在的に困っている人がいるということを感じてきました。また患者さんとお話しするのが楽しみで外来を担当するのが好きだったのですが、外来に入ることができるのは週に1コマか2コマ。患者さんの中には、「信頼のおける知っている先生に診てほしい」という方も多く、僕が外来にいない時に痛くなったらどうしたらいいのか、という方もいらっしゃいました。そういった環境の中で、患者さんが困ったときにいつでも自分が診てあげられる環境をつくりたいという気持ちが大きくなり、開業に至りました。この辺りは学校や市場があり、高齢者の住む住宅も多いため、小さい子どもさんから働く世代、高齢者まで幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。

診察するにあたって大切にしていることはありますか?

患者さんは困り事があって来院されます。その困り事を取り除いて、満足して帰ってもらえるようにしたいということを常に考えています。整形外科はレントゲンだけ撮って湿布を出し、「大丈夫ですよ」と言って終わりになるところもあり、「結局何もしてもらえなかった。それなら薬局で湿布だけ買えば良かった」という声はよく聞きます。そうはならないように患者さんの悩みを細かく聞き、適切な診断の説明と治療によって、それ以上に良くなったと思ってもらえるように意識しています。注射やリハビリ、装具なども、その人に合わせたプラスアルファの提案が大切ですね。開業医でこれだけリハビリが充実しているところは多くないと思いますし、総合病院から術後の治療で来られる方もたくさんいらっしゃいますよ。

リハビリに力を入れておられるのですね。

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リハビリ用の機械はあくまでも補助的なものと考えており、理学療法士やトレーナーが患者さんに合わせて指導を行い、改善へつなげていくことを重視しています。機械もリハビリのために作られたものなので、もちろんいいところはありますが、同じことしかできないとも思うんです。人が入ることで、患者さんのコンディションなどに合わせてメニューを変えたり、細かなオーダーメイドのプランが組めるのではないでしょうか。毎日たくさんの患者さんがリハビリにいらしておられますが、一人だけでリハビリをする患者さんはほとんどいません。最初はスタッフ2人から始まったのですが、今では10人以上のスタッフが在籍します。症状にもよりますが、1人30分~40分かけて、スタッフと一緒にリハビリをしていきます。

超音波エコーを使った注射で痛み改善をめざす

人に重きを置いているクリニックなんですね。スタッフの方に指導していることはありますか?

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コミュニケーションをしっかりとることを重視するよう伝えています。あいさつに始まり、患者さんの話をよく聞いた上で、どういうことをしていくのか口で説明をしながら施術してもらっています。患者さんがその施術を良いと思っているのか悪いと思っているのかや、患者さんの今日の気分などを知ることが大切だと考えています。また、サッカーをしている患者さんにはサッカー経験のあるトレーナー、バスケをしている患者さんにはバスケをしていたトレーナーをあて、スポーツの仕方やストレッチの方法をアドバイスすることもありますよ。

ほかに、このクリニックの特徴となるものはありますか?

超音波を診断と治療に積極的に活用しています。エックス線は止まった状態しかわかりませんが、超音波は動いている状態を見られるので、「今、ここがこうなっているので治療をします」とリアルタイムで患者さんに説明でき、より納得していただきやすくなりました。従来、整形外科はエックス線の機械しか置いていないところも多かったのですが、超音波であればお子さんや妊婦さんなど、被ばくを心配される方でも不安なく使っていただけると思います。また、今までは手で触れて痛いと言われたところに注射をしていたのですが、超音波で痛みの原因となるトリガーポイントを探して注射をしています。さらに、細い針を使うことで注射自体の痛みも少ないよう配慮しています。整形外科で超音波の利用が普及しだしたのはここ数年ほどですが、これからの時代は超音波が重要になると思い、勉強にも力を入れていたんです。

勤務医時代のご経験が生かされていることはありますか?

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当時は脊椎外科を中心に、膝の人工関節や外傷などの手術全般を担当してきました。手術経験が多いので、手術の適応を判断できるのが強みですね。総合病院では、開業医の先生のもとで漫然と物療や湿布でしのいで、どうしようもなくなってから病院に来られ、手術のやり時を逃し、結果的に手術をしても満足のいく結果が得られなかったケースも見てきました。そういった経験を重ねる中で、適切な時期に適切な先生に紹介することが大切だと改めて感じました。そのため、肩、膝、腰などの分野ごとに、自分が手術を一緒に行った中で「この人は手術が上手だな」と思った先生に適切な時期にご紹介をしています。

痛い時にいつでも診療を受けられる医院でありたい

医師になられたきっかけをお聞かせください。どんな医師を理想とされていますか?

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父が歯科医師として開業しており、自分も地域医療に携わりたいという思いを持ってきました。祖父や親戚も歯科医師が多かったのですが、医療について幅広く勉強したいと思ったため医学部に進みました。医師としてずっと心がけているのは、きちんと時間内に患者さんの困り事を見極めて、解消していけるようにすること。そのためには引き出しをたくさん持って、患者さんの話をしっかり聞くことが大切だと思っています。勤務医時代は、すぐにMRIやCTを撮ることができたのですが、ここではそれができないので、その分、今までの経験をフルに使って診断をしなければなりません。より自分で考え、引き出しを多くもつことが求められていると思います。

お休みの日はどのようにして過ごされていますか?

スポーツが好きで、中学、高校、大学とバレーボール部で、高校と大学ではキャプテンも務めていました。捻挫などのけがをして整形外科のお世話になることもありましたよ。当時は整形外科を意識していたわけではなかったのですが、「専門性をもっていて、けがを治せてかっこいい」というイメージは持っていましたね。今はジムに行ったり、ランニングをしたりしています。クリニックからまっすぐ上がっていけば、通っていた洛星高校の近くでなじみが深い北野天満宮や白梅町の辺りまで10キロくらいなので、仕事後や休みの日に1時間ほど走りに行きます。

今後の展望や、読者へのメッセージをお願いします。

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やはり一番は、地域の患者さんがもっと通いやすい環境をつくることです。待ち時間を少なく、痛い時にすぐ良質な医療が受けられるように人の配置も考えていきたいですね。それから、患者さんにはかかりつけ医をつくってもらって、何かあればまず聞いてもらうことが大切だと思います。整形外科の医師ではありますが、ほかの診療科のことも多少はわかります。お寿司屋さんはおいしいお寿司屋さんを知っていますし、魚屋さんはおいしい魚屋さんを知っているように、医師はいい医師を知っています。周りの先生とも積極的に協力し合っていますので、何かおかしいなと思うことがあれば、まず相談に来てみてください。

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