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三光寺 由之 院長、武澤 康信 副院長の独自取材記事

さんこうじ整形外科

(京都市下京区/梅小路京都西駅)

最終更新日:2024/01/31

三光寺由之院長、武澤康信副院長 さんこうじ整形外科 main

嵯峨野線の梅小路京都西駅から徒歩6分のところにある「さんこうじ整形外科」は、2023年12月に移転開業したばかり。スポーツをする学生から腰痛に悩む高齢者まで、幅広い患者が訪れる。院長を務めるのは、日本整形外科学会の整形外科専門医でもある三光寺由之先生。湿布を出すだけ、機械で温めるだけの治療提供ではなく、理学療法士らによる指導や訓練を多く取り入れているのが特徴だ。リハビリテーションのスタッフが充実している町のクリニックは多くなく、病院で手術をした後の患者の受け皿にもなっているという。移転に伴い、研修医時代からの友人である武澤康信先生が副院長として加わって2人体制に。移転の経緯やリハビリテーションへのこだわり、今後の方向性について、2人の先生に話を聞いた。

(取材日2023年12月8日)

機械より人。改善が実感できる整形外科をめざす

開業から移転までの経緯を教えてください。

三光寺由之院長、武澤康信副院長 さんこうじ整形外科1

【三光寺院長】手術が好きで整形外科の道に進み、3つの総合病院を経験しました。しかし実際に働きだしてみると、手術以外にも潜在的に困っている人がいるということを感じました。また患者さんとお話しするのが楽しみで外来を担当するのが好きだったのですが、外来に入ることができるのは週に1コマか2コマ。患者さんの中には、「信頼のおける知っている先生に診てほしい」という方も多く、僕が外来にいない時に痛くなったらどうしたらいいのか、という方もいらっしゃいました。そういった環境の中で、患者さんが困ったときにいつでも自分が診られる環境をつくりたいという気持ちが大きくなり、2017年に開業。その後、スペースが必要になったため、2023年12月に現在の場所に移転開業しました。

スペースが必要になったというのは?

【三光寺院長】一つは、力を入れているリハビリテーション室が手狭になってきたことです。また、診療室とリハビリテーション室が少し離れていたので、患者さんの利便性を良くするためにも、何とかしたいと考えていました。もう一つはMRIを導入するスペースです。開業以来、エックス線と超音波を使って診療していましたが、エックス線では判別できない骨折や筋肉や神経の状態を診るために、MRIが必要なことが多いんですね。近隣の病院に紹介してMRIだけ受けてもらっていたのですが、痛みのある患者さんに遠方の病院に行ってもらうのは申し訳ないなと感じていました。また、先方の予約状況などによっては検査までに時間がかかることもあります。当院にMRIがあれば患者さんも楽になりますし、よりスピーディーに診断・治療ができると考えて、MRIの導入と移転を決意したのです。

力を入れているというリハビリテーションについて、詳しく聞かせてください。

【三光寺院長】リハビリテーション用の機械はあくまでも補助的なものと考えており、理学療法士やトレーナーが患者さんに合わせて指導を行い、改善へつなげることを重視しています。リハビリテーション用機械にも良いところはありますが、患者さんのコンディションなどに合わせてメニューを変えたり、細かなオーダーメイドのプランが組めることが強みだと感じています。毎日たくさんの患者さんが来院され、症状にもよりますが、1人30分~40分かけて、スタッフと一緒にリハビリテーションをしていきます。移転して広くなったので筋力トレーニング用の機械を新たに導入していますし、ストレッチのできるフリースペースも設けています。リハビリテーションの時間以外にも、患者さんの自主訓練という形で使ってもらえれば、リハビリテーションの質の向上にもつながるのではないかと考えています。

人に重きを置いているクリニックなんですね。スタッフの方に指導していることはありますか?

三光寺由之院長、武澤康信副院長 さんこうじ整形外科2

【三光寺院長】しっかりとコミュニケーションを取ることを重視してほしいと伝えています。あいさつから始まり、患者さんの話をよく聞いた上で、どういうことをするのか説明をしながら施術してもらっています。患者さんがその施術を良いと思っているのか悪いと思っているのかや、患者さんの今日の気分などを知ることが大切だと考えています。また、サッカーをしている患者さんにはサッカー経験のあるスタッフ、バスケットボールをしている患者さんにはバスケをしていたスタッフをあて、スポーツの仕方やストレッチの方法をアドバイスすることもありますよ。

2人体制で待ち時間を軽減。骨粗しょう症治療にも注力

2人体制になったというのも大きな変化ですね。

三光寺由之院長、武澤康信副院長 さんこうじ整形外科3

【三光寺院長】これまでは私が1人で診療していたので、受け入れられる患者数に限りがありましたし、患者さんをお待たせしてしまうこともありました。移転にあたって、やはりもう1人医師に入ってもらいたいということで、研修医時代の同期である武澤先生に声をかけました。整形外科医としての経験が豊富ですし、穏やかな人柄と患者さんに寄り添う姿勢も当院の雰囲気に合っていると思います。2人体制になって患者さんの待ち時間は軽減されると思います。

武澤副院長のご経歴を教えていただけますか。

【武澤副院長】出身は関西医科大学で、学生時代はサッカーをしていました。2007年に卒業し、三光寺先生と一緒に武田総合病院で2年間初期研修を受けました。その後、京都府立医科大学の整形外科に入局し、1年間勤務した後に、大阪の松下記念病院、京都武田病院などで研鑽を積んできました。一般整形外科の中でも特に股関節と膝関節の治療を専門としています。

クリニックでは、どのような医療を提供していきたいと考えていますか?

三光寺由之院長、武澤康信副院長 さんこうじ整形外科4

【武澤副院長】総合病院では時間をかけてこまやかに診るのが難しいところがあったので、当院ではより患者さん一人ひとりに寄り添った診療をしていきたいと考えています。一つは骨粗しょう症の治療ですね。骨折をして総合病院で手術を受けても、その後に骨粗しょう症の治療を引き継いでくれるところがなくて困っている患者さんが多くいらっしゃいました。やはり頼りにできるクリニックがなければいけないなと以前から感じていました。当院では骨粗しょう症の治療もしっかりやっていますので、私も力を入れていきたいと考えています。もう一つ、当院はリハビリテーションをしっかりできる体制があるので、そのニーズに応えていきたい。引き続き近隣病院と連携を取って、手術後の患者さんの受け入れなどを積極的に行っていきたいですね。

充実した病診連携で質の高い医療を提供

勤務医時代のご経験が生かされていることはありますか?

三光寺由之院長、武澤康信副院長 さんこうじ整形外科5

【三光寺先生】当時は脊椎外科を中心に、膝の人工関節や外傷などの手術全般を担当してきました。手術経験が多いので、手術の適応を判断できるのが強みですね。勤務医時代、漫然と物理療法や湿布でしのいでいるうちに、手術のタイミングを逃し、手術をしても満足のいく結果が見込めなくなってしまった患者さんも見てきました。そういった経験から、適切な時期に適切な先生に紹介することが大切だと改めて感じました。そのため、肩、膝、腰などの分野ごとに、自分が手術を一緒に行って信頼できると思った先生に適切な時期にご紹介をしています。また、当院の患者さんが京都九条病院で手術を受ける場合は、担当の理学療法士に手術の見学に入ってもらいます。理学療法士が執刀医と直接話をすることで、疾患理解がより深まり、術後のリハビリテーションの質の向上にもつながると思います。患者さんも手術当日に顔見知りの理学療法士がいれば安心ではないでしょうか。

お休みの日はどのようにして過ごされていますか?

【三光寺院長】スポーツが好きで中学、高校、大学とバレーボール部でした。今はジムに行ったり、ランニングをしたりしています。ランニング好きなスタッフと一緒に走ることもあるんですよ。今年の神戸マラソンでは、3時間26分のベストタイムを記録しました。

最後に読者の方にメッセージをお願いします。

三光寺由之院長、武澤康信副院長 さんこうじ整形外科6

【三光寺院長】医師としてずっと心がけているのは、きちんと時間内に患者さんの困り事を見極めて、解消できるようにすること。そのためには引き出しをたくさん持って、患者さんの話をしっかり聞くことが大切だと思っています。それから、患者さんにはかかりつけ医をつくってもらって、何かあればまず相談してもらうことが大切だと思います。整形外科疾患はもちろん、交通事故後の患者さんの相談に乗ることもよくありますし、整形外科以外の診療科のことも多少はわかります。周りの先生とも積極的に協力し合っていますので、何かおかしいなと思うことがあれば、まず相談に来てみてください。

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