片頭痛の予防注射薬について

最終更新日：2025/08/19 15:55

片頭痛は、疲労やホルモンバランスの変化などの原因により、脳内にCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質が増え、脳の血管に作用して起こるものと言われています。抗CGRP製剤は、このCGRPの働きを抑え、片頭痛発作を予防できると考えられています。

2021年に日本でも承認され話題となった抗CGRP製剤。承認当初は1剤のみでしたが、３年半ほどが経過した現在、日本では以下の３種類の抗CGRP製剤が使用可能です。

「ガルカネズマブ」
「フレマネズマブ」
「エレヌマブ」

【対象患者】
・すでに片頭痛予防の内服薬を服用しているにもかかわらず月に4回以上の片頭痛発作のある方
・頭痛で寝込んでしまい、日常生活や仕事に支障がある方

【治療方法】
原則は月1回の注射投与
※頻繁な通院が難しい方には、選べる薬剤は限られますが1回に３本投与し3ヶ月に1度の受診も可能ですし、ご自宅にてご自身で投与する『在宅自己注射』に切り替えることも可能です。一度ご相談ください。

片頭痛は、仕事や家事の効率が落ちて経済的損失が非常に大きいと言われているほどです。
家事ができなかったり仕事に行けなくなるほど激しく痛む方もいます。
その頭痛のつらさを周囲の人に理解してもらえず悩んでいる方もいます。
頭痛に悩まれている方は、ぜひ一度ご相談ください。