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武澤 正浩 院長の独自取材記事

ながつた脳神経外科

(横浜市緑区/長津田駅)

最終更新日:2025/09/08

武澤正浩院長 ながつた脳神経外科 main

長津田駅南口から徒歩1分の「ながつた脳神経外科」。頭痛やめまい・認知症の治療から脳の精密検査まで、脳に関わるさまざまな相談ができるクリニックだ。武澤正浩院長は、大学病院や地域中核病院で脳卒中の手術やカテーテル治療を数多く手がけてきた専門家。脳卒中は命に関わり、後遺症が残るケースも多いことから、早期発見や脳卒中につながる生活習慣病診療にも注力したいと同院に入職、院長となった。近隣他科との協力体制も強化して、「脳神経疾患であってもそうでなくても、患者さんを良い方向に導いていきたい」と、脳神経だけでなく全身の健康に目を向けている。気さくな人柄と穏やかな語り口が印象的な武澤院長に、同院の特徴や診療時の心がけについて話を聞いた。

(取材日2025年5月27日)

頭痛やめまい、物忘れ、生活習慣病の診療にも対応

こちらのクリニックの概要を教えてください。

武澤正浩院長 ながつた脳神経外科1

「予防のために気軽に通える脳神経クリニック」をコンセプトとして、脳と神経の病気を専門的に診るクリニックです。脳の病気は発見が遅れると重篤な症状を引き起こしかねませんから、日頃から予防することと、早期発見が重要になってきます。そこで当院では、CTやMRI、超音波機器、血管年齢の測定装置、めまいやふらつきの原因を調べる測定器などを備えて、病気の兆候を早く見つけることに努めています。このほか以前に脳卒中を起こされた方の再発予防や、脳卒中につながる睡眠時無呼吸症候群の検査も実施。幅広い診療を行っていますのでさまざまな症状の患者さんが来られますが、最も多いのは頭痛の患者さんです。女性の方が目立ちますが老若男女ともに多く、頭痛に悩む人が多いことを実感しています。

生活習慣病診療にも力を入れているのはなぜですか?

私は以前、急性期病院の脳神経外科で、脳卒中の外科治療やカテーテルを使う脳血管内治療に携わっていました。運ばれてくる患者さんの多くは、高血圧症・脂質異常症・糖尿病などの治療や管理がうまくいかず、結果として脳卒中などを起こされた方でした。脳卒中は命に関わることも多く、手術が成功しても後遺症が残ることもあります。そこで、発症前の生活習慣病の管理や軽い段階での早期発見など内科的な診療が重要だと考えるようになったのです。当院での勤務を決めたのも「ここならば予防段階から貢献できる」と考えたからですし、院長となった今も脳卒中の前段階である生活習慣病診療に力を入れています。当院には管理栄養士も在籍しており、月に2回ほど栄養指導を実施。薬の処方だけでなく、専門的な栄養指導、生活上のアドバイス、糖尿病治療を専門とする医師の紹介など、多様なアプローチを行っています。

認知症や物忘れの診療についても教えてください。

武澤正浩院長 ながつた脳神経外科2

ご本人やご家族が心配して相談に来られるケースが多く、横浜市の「もの忘れ検診」で来院する方も多いですね。ご希望があればMRIなどの画像検査を行うこともできますし、当院には認知症ケア専門士の資格を持つ言語聴覚士も在籍していますから、デイケア利用のアドバイスやリハビリテーション支援、ご家族のケアなど幅広いサポートが可能です。また2024年にこちらのビルの3階に同法人の訪問看護ステーションが開設し、密な連携を取っています。今や超高齢社会となり、私が院長に就任してからの2年間だけでも物忘れに悩む方はとても増えていると感じます。「物忘れ」は法人全体で取り組んでいくべき課題の一つですね。

他科との協力体制で、脳神経疾患だけでなく全身を診る

頭痛の場合、どのような時に受診すれば良いのでしょうか。

武澤正浩院長 ながつた脳神経外科3

いわゆる「頭痛持ち」の方は市販の頭痛薬を服用している方も多いですが、片頭痛や緊張型頭痛、画像検査に異常が出るような頭痛などいくつかのタイプがありますので、一度専門的に検査を受けることをお勧めします。片頭痛と思っていたら緊張型頭痛だったということもありますし、高齢になると片頭痛より緊張型頭痛が増える傾向もあり、頭痛の種類によって薬も治療も変わります。経験したことのないような激しい頭痛や、普段と性質が違うと感じる場合は別の病気が隠れていることがあるので、特に注意が必要です。最近はめまいの患者さんも多く、高齢の方が脳梗塞を心配して来院されるケースが目立ちます。画像検査で脳に異常がなければ耳鼻科的なめまいの可能性があるので、適宜耳鼻咽喉科をご紹介しています。頭痛、めまいや手足のしびれ、動かしにくさなどが突然発症することは、なんらかの異常の可能性があるので放置してはいけません。

頭痛やめまいの原因が脳神経にあるとは限らないのですね。

例えば頭痛の裏に貧血や甲状腺疾患が隠れていることもありますから、当院では血液検査などで全身の状態を確認しています。また肩凝りが頭痛の原因となることもあり、最近ではスマートフォンの長時間使用が引き起こす「スマホ首」などお子さんの受診も多いです。そのほか、まぶしい光がチカチカと見える「閃輝暗点」や視野の異常は、眼科疾患でも脳神経疾患でも起こり得ます。このように脳神経疾患が疑われる症状が、耳鼻咽喉科・眼科・整形外科など他科の病気から起きている場合もあり、脳神経に異常がないことを確認した上で他科をご紹介することもあれば、その逆で他科からご紹介いただくこともあります。2023年に院長に就任してから、近隣地域で診療を行う他科の先生方と実際にお会いしてきました。その協力体制を生かして、患者さんにとって必要な医療連携や信頼できる先生におつなぎしています。

頭痛や物忘れの症状で受診して、睡眠時無呼吸症候群が見つかることもあるのだとか。

武澤正浩院長 ながつた脳神経外科4

いびきをかいて呼吸が浅くなると、体は酸欠状態となります。そのため朝起きた時に頭痛がしたり、日中に眠気を感じたり、頭がボーっとして記憶力が落ちたりしてしまうのです。検査をしても脳神経疾患や認知症が確認できない場合に睡眠時無呼吸症候群を疑うことがあり、自宅での検査も可能ですし、診断後の治療方法もマウスピースやCPAP治療などの選択肢があります。

患者の悩みに耳を傾けて不安な気持ちをサポート

診療の際にはどのようなことを大切にしていますか?

武澤正浩院長 ながつた脳神経外科5

患者さんの訴えに真摯に耳を傾けるということですね。しっかりコミュニケーションを取り、個々の悩みや症状など来院の目的を把握して、それに対してきちんと対応することを心がけています。脳神経外科は敷居が高いイメージがあると思いますので、できるだけ専門用語は使わず、わかりやすい言葉で丁寧に説明するように心がけています。また、脳卒中を起こされた方、頭痛や物忘れなどで受診された方に、高血圧症など生活習慣病があれば当院で治療を行います。日常生活をサポートしていくことは地域のクリニックの大切な役割ですから、予防の積み重ねで病気の発症や再発を防ぎたいと考えています。

脳神経外科では、シビアな状況を伝えなくてはならない場面もあるのでは?

そうですね。重い病名を伝えなくてはならないこともありますが、患者さんやご家族の気持ちに配慮して言葉の選び方に気をつけています。病名だけを聞くとショックを受けられるかもしれませんが、「どのような検査や治療でフォローしていくか」もきちんとお伝えすることで、少しは安心していただけるのではないでしょうか。また、認知機能は年齢を重ねれば必ず低下しますが、“認知症”という言葉に良いイメージを持たない患者さんやご家族もいらっしゃるでしょう。当院では私もスタッフも認知機能の衰えを“物忘れ”と表現しています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

武澤正浩院長 ながつた脳神経外科6

脳の病気は早期発見、早期治療が大切です。頭痛やめまい、しびれなどの症状がある場合はもちろん、脳の病気に関して気になることがあれば遠慮なくご相談ください。平日は19時まで受けつけていますし、平日に検査が受けられない方にも脳の精密検査を受けていただけるよう、日曜に受付から会計まで最短40分以内で検査が受けられる脳ドックを行っています。脳の病気以外でも血管の異常などが見つかることもありますから、生活習慣病などが気になる方も、ぜひ検査を受けにいらしてください。当院では脳卒中につながる高血圧症・脂質異常症・糖尿病など生活習慣病の診療も行っています。即日検査ができて、悩みや困り事に対してすぐに答えを出すことができるよう体制を整えている当院ならではのメリットを生かして、若い方も高齢の方も気軽に受診できる脳神経クリニックをめざしたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/1万9800円

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