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南谷 伸 院長の独自取材記事

内科 南谷クリニック

(堺市堺区/三国ヶ丘駅)

最終更新日:2023/08/02

南谷伸院長 内科 南谷クリニック main

JR阪和線三国ケ丘、南海高野線三国ヶ丘駅から徒歩2分。三国ヶ丘医療モール2階にある「内科 南谷クリニック」は、2015年9月に開院したクリニックだ。明るい木目とグリーンを基調にしたシンプルな内装は、内科という幅広い年齢の人が訪れる場所にぴったりの落ち着き。院内はすべてバリアフリーだ。「とにかく地域の皆さまに信頼してもらえるようなクリニックにすることが一番の目標です」と話してくれたのは、院長を務める南谷伸先生。誠実な話し方で医師としての頼もしさを感じさせるが、にっこり笑うと優しい雰囲気にあふれるのが印象的な先生だ。訪問診療を積極的に行うなど、患者のQOLに誠実に向き合い続ける南谷院長に、クリニックの特徴や医療にかける思いを聞いた。

(取材日2018年5月30日)

縁を大切に。患者とじっくり向き合う時間を持ちたい

まず、医師を志したきっかけを教えてください。

南谷伸院長 内科 南谷クリニック1

僕は子どもの頃、おじいちゃんっ子だったんですよ。とにかくずっと祖父といて、祖父が大好きだったんです。その祖父が「お前は大きくなったら弁護士か医者になりなさい」といつも言っていたので、「弁護士とか医者は良い仕事なんだな」と思ったのがきっかけですね。だから、ある種の洗脳です(笑)。それで実際に進路を決める頃に、勉強も好きでしたし、成績的にも頑張ったら医学の道へ進めるくらいの感じだったので医学部を選びました。身近に医者はいませんので、具体的にどんな医者になりたいというイメージもなかったし、人を助けたいとか、病気を治すんだ! といった熱い気持ちがあったわけでもなかったんですが、自分の中では自然な流れだったような気がします。

開業することは最初から考えていたのですか?

実際に働き出して「いつかは開業するんだろうな」と思ってはいましたが、具体的なことは何も考えていませんでした。だから今は、「まさか自分がこんなタイミングで開業するとは!」みたいな感じです(笑)。さまざまなタイミングが合い、せっかく縁をいただいたのだからと開業を決意したものの、三国ヶ丘という土地で育ったわけでもなく、自分にとって縁もゆかりもない土地での開業となったので、最初は「本当に誰か来てくれるのかな?」と不安でした。そこから少しづつ来てくださる患者さんが増えてきて、最近やっとこの土地にも受け入れてもらえるようになってきたのかなと感じています。定期的に来てくださる患者さんも増えてきたので、これからもっともっとこの地域に浸透していけたらいいなと考えています。

診療の際に心がけていることはありますか?

南谷伸院長 内科 南谷クリニック2

当院は内科なので、パッと来て治って終わりではなく、長くお付き合いをしていくことが必要だと思います。特に生活習慣病や肝疾患は、病気の治療だけでなく生活スタイルも病状に大きく影響しますので、コミュニケーションを大切にしています。大きな病院だと患者さんの数も多いので、どうしても一人にかけられる時間が限られます。だからこそ、当院のような規模のクリニックはじっくり患者さんと向き合う時間を取らなくてはいけないなと思っています。病気の話はもちろんですけど、ちょっとした日常の話をしてもらったり、夕飯のメニューを聞いたりするだけでも見えてくることはあるので、患者さんとのそういった時間を大切にしていきたいですね。

内科の医師、肝臓の専門家として、より細かな診療を

得意とする診療項目はありますか?

南谷伸院長 内科 南谷クリニック3

内科は外科に比べたら一つのことよりも、満遍なくいろいろな病気を診ていると思います。ましてや地域で開業しているクリニックは、風邪から生活習慣病まで幅広い知識と診断が求められます。ですから、開業にあたっては幅広い症状を診れるように研鑽を積んできました。ですから、日常の中で不調を感じることがあれば、まずは来ていただけたらなと思います。得意な治療というと、僕は日本肝臓学会の肝臓専門医なんですよ。肝臓の病気に関しては多くの症例を経験してきました。ウイルス性の肝炎から肝臓がんに至るまで、専門的な治療を行うことができると思います。健康診断で肝機能に異常が見つかった場合は、当院に来ていただければ検査から診察、治療までご相談に乗れると思います。

肝機能についての相談もできるのですね。詳しく教えてください。

大規模病院ではないので、MRIやCTといった大がかりな検査はできません。しかし、血液検査や超音波診断装置を用いた検査でわかることもたくさんあります。健康診断の結果で、肝臓の再検査が必要になった方は、まずは僕のような肝臓専門医を訪ねてみたら良いと思います。というのも、超音波での検査は、検査を行う医師の専門性や経験が大きくものを言うんです。特に小さな病変は発見が難しい。早期発見のためにも、できることなら肝臓専門医の診察を受けられることをお勧めしたいですね。肝臓は初期症状が出にくい臓器です。健康的な日々を維持するためにも、定期的な検査を受けてもらえたらと思います。もちろん、超音波で何かが見つかれば、より詳しい検査ができるよう、提携病院をご紹介いたしますのでご安心ください。

訪問診療も積極的に行っているのですね。

南谷伸院長 内科 南谷クリニック4

そうなんです。なんらかの事情があって通院が困難な方のところに行かせていただいています。通院が困難な患者さんの健康維持のために伺っているところもありますし、がんなどを患い終末期医療として在宅を選択された方のもとへも行きます。ご本人からのご希望の場合もあれば、ご家族や他院からのご依頼で伺う場合もあります。当院にかかってくださっている方だけというわけではありませんので、お近くにお住まいでお困りの方がいらっしゃればご相談いただけたらと思います。高齢の方はもちろんですが、若い方でも手術後の自宅療養期間が不安といった場合など、気軽に相談してください。

訪問診療を通して、地域の健康に貢献していきたい

訪問診療を始めたのはなぜですか?

南谷伸院長 内科 南谷クリニック5

実はこのクリニックを開業する前、1年半ほど訪問診療のみを行う病院を手伝い、訪問診療について学びました。患者さんのご自宅での診療は、機材などにも限りがありますし、最初は戸惑うことも多かったです。でも、経験を重ねるにつれて、訪問診療の重要性を肌で感じました。社会が高齢化し、価値観が多様化していく時代です。それぞれのライフスタイルを尊重するためにも、特に終末期医療としての在宅医療はもっと広がっていくべきなんじゃないでしょうか。僕は医師としてこの土地にやってきて、この土地でクリニックをやっているのだから、地域に貢献するという意味でも訪問診療に取り組んでいかなくてはと感じています。

クリニックで診療される中で、大変だと思われることはなんでしょう?

自分の代わりがいないということです。大きな病院だとチームで動いていますから、万が一僕が倒れても誰かが代わりに診療してくれます。でも、ここではそうはいきません。実際に、開院してから1回だけですが、体調不良で午前休にしたんですけど、患者さんに迷惑をかけてしまいました。だから、自分の日々の健康管理はしっかりしなくてはと思っています。ただ、忙しい時も心配な時もあるんですけど、結局は患者さんの笑顔や「ありがとう」の言葉にふれたら元気が出るんですよ。その喜びを感じるためにも、とにかく元気で診療していきたいですね。

最後に、地域の方へメッセージをお願いします。

南谷伸院長 内科 南谷クリニック6

2015年の開院以来、多くの方に来ていただきうれしく思っています。皆さまの「かかりつけ医」として、一人でも多くの方々の健康のお手伝いができればと思っています。風邪などの感染症はもちろん、理由のわからない体調不良、消化器系の不調、糖尿病をはじめとした生活習慣病、肝臓疾患など、なんでも一人で悩まずご相談いただきたいです。それから在宅医療に関しても、一番くつろげる場所であるご自宅で、快適に安心に過ごしてもらえるように尽力してまいります。これからも、皆さまに信頼していただけるクリニックになれるよう、皆さまにお会いできるのを楽しみに、日々の診療を大切にしていきます。

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