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伊藤 良太郎 院長、伊藤 薫子 副院長の独自取材記事

白土いとうクリニック

(名古屋市緑区/徳重駅)

最終更新日:2021/10/12

伊藤良太郎院長、伊藤薫子副院長 白土いとうクリニック main

「白土いとうクリニック」は、徳重駅から車で県道36号線を東へ10分ほど進んだ静かな住宅街にある。緑区、東郷町、日進市、豊明市の境目に位置する白土地区は、古くからある家と新しい戸建てが入り混じる地域。「二世帯住宅の方も多いので、ご家族みんなのかかりつけ医をめざして開業しました。病気の治療だけでなく、健康管理や予防医学、育児支援も提供していきたいですね」と話すのは、伊藤良太郎院長と伊藤薫子副院長。今年5月に開業したばかりの内科・外科・小児科のクリニックだ。プライベートでもパートナーの2人は4人の子育て中でもある。そんな2人にこれからどんなクリニックをつくり上げていきたいかを語ってもらった。

(取材日2018年6月18日)

子育て経験を踏まえたアットホームなクリニックづくり

吹き抜けになっていて広々としていますね。クリニックをつくるときにこだわった点を教えてください。

伊藤良太郎院長、伊藤薫子副院長 白土いとうクリニック1

【伊藤院長】アットホームな感じのクリニックにしたいと思いました。病院に来るというよりもわが家に遊びに来てもらうような感じですね。健康管理や予防医学なども含めて、家族みんなが気軽に来られるようなクリニックが理想です。
【薫子副院長】自分のこれまでの経験で、あったらいなと思ったことをいろいろと反映しました。授乳室とおむつ替えの部屋をそれぞれに設け、多目的トイレには、男児用、女児用トイレとパンツやおむつを履かせるための着替え用ボードも設置しています。また、ベビーベッドは受付の近くにも設置し、受付や会計の際に赤ちゃんをベッドに寝かせられるようにしました。また、水分補給や調乳用にウォーターサーバーを、子供の手が届きにくいカウンター上に設置しています。

この場所に開業した理由と患者さんの層を教えてください。

【伊藤院長】私たちの自宅もこの地域ですし、勤務していた藤田保健衛生大学病院からも近いということで、この地に開業しました。藤田保健衛生大学病院には、信頼できる同級生や先輩、後輩も多く在籍しているので、必要があればご紹介できます。
【薫子副院長】患者さんは、高齢者から赤ちゃんまでとても幅広いですね。昼の診察では予防接種や胃カメラの検査の方がいらっしゃいます。当院では、乳幼児の予防接種の場合、各個人のスケジュール表を作成してお渡ししています。現在、予防接種は種類も増えて、スケジュールが過密になるため、同時接種も行いながら、効率的に接種を進められるようにしています。

開業前はどんな経験をされましたか?

伊藤良太郎院長、伊藤薫子副院長 白土いとうクリニック2

【伊藤院長】消化器外科を専門に学んできました。また、関連のクリニックで骨折やけが、皮膚のできものなどの外科的治療から生活習慣病まで幅広く診療していました。内科疾患だけでなく、転んでけがをした、足をくじいた時なども来ていただければと思います。その他、細胞移植の研究をするためにアメリカのメディカルセンターに3年間留学したのですが、その頃の英語力は豊田地域医療センターに勤務していたときには特に役立ち、自然と外国人の患者さんは私が診療という感じになっていました(笑)。
【薫子副院長】大学病院と関連病院で小児科を学びました。途中、出産、育児、夫の留学などを経て、その後名古屋市郊外の医院で内科を中心とした地域医療を学びました。そこでは学校・幼稚園・保育園の検診、保健センターでの集団健診や予防接種などにも携わり、地域の中での小児科医のあり方について考えるいい機会になったと思います。

外科と小児科で診療科は違っても意見を出し合い連携を

4人のお子さんの子育てと、医院の診療との両立は大変ではないですか?

伊藤良太郎院長、伊藤薫子副院長 白土いとうクリニック3

【薫子副院長】子どもは現在小学校と保育園に通っています。4人とも個性豊かで、とても大変な時期もありましたが、小児科医として子供と向き合うことは大切な経験だと思います。2人目は院長の留学のため、アメリカでの妊娠出産でした。その後、帰国後に出産した3人目の時に産後うつを経験しました。「外に出なさい」と言われてもそんな元気もないし、出る場所もありませんでした。そんな経験から、外に出られないお母さんたちにはぜひ来て相談してほしいですね。地域の子育て支援の場所にも行きづらいという方でも、クリニックならちょっと具合が悪いということで来やすいのではないかと思います。また、一人暮らしの高齢者の方でも、外に出る機会のない方には話し相手にもなれますので、ぜひ気軽にクリニックを利用していただきたいと思います。

患者さんとはどのように接していますか?

【薫子副院長】やはり、小児の患者さんに対しては、保護者の方と同じ母親目線で接していますね。4人それぞれに大変だったことがありますし、親身になって話ができると思います。スタッフも全員育児中の母親なので、日頃使う育児グッズなどについても具体的にアドバイスできると思います。
【伊藤院長】患者さんとはフランクに接しています。大学病院で回診していても一緒にベッドに座って診察と関係ない話などもしていました。副院長からも「患者さんとの距離感が近い」とよく言われますが(笑)、基本的には対等の立場で話をし、困っていることを解決してあげるというスタンスで診療しています。

院長は外科、副院長は小児科と、お二人の専門分野は違いますがどのように連携していますか?

伊藤良太郎院長、伊藤薫子副院長 白土いとうクリニック4

【伊藤院長】判断に迷う症例はもちろん、受診された患者さんの症状や治療方針については二人で検討します。また、急性腹症や腹部手術後の方の場合も外科的な知識や経験が役に立ちます。先日は副院長が小児の患者さんの風邪の診療をしていた時、お母さんから「巻き爪を痛がる」との訴えがあり、隣の診察室から私を呼びに来ることもありました。患者さんにとっても複数の診療科を分けて受診しなくても済みますね。また、基本的に私は大きなかじ取りしかしないので、細かい部分は副院長に助けてもらっています。例えば、院内のこまごまとしたことやスタッフ教育など、主婦目線でサポートしてくれています。

些細なことでも相談できるクリニックでありたい

お互いの医師としての良さはどのような点だと思われていますか?

伊藤良太郎院長、伊藤薫子副院長 白土いとうクリニック5

【薫子副院長】たくさんあるのですが、院長は幅広い疾患に対応できる点ですね。診察をして検査をしてそれに対して治療をするという一連の流れを一人でできるということは、医師として尊敬しています。私にはできない外科的処置や内視鏡検査もできますし。先ほども話題になりましたが、患者さんとの距離が近くて懐に入るのが上手なので、すぐに患者さんと仲良くなれるのもすごいなと思います。

院長から見た副院長はどうですか?

【伊藤院長】学生時代から、副院長は人のお世話をすることが上手でした。それは医師となっても同じで、子育てをしているお母さんの手助けになりたいという気持ちが人一倍あると思います。患者さんだけでなく、子育て中のスタッフのケアにおいてもまとめ役を担ってくれています。もう一つは勉強熱心なところですね。家庭に入っても変わらず勉強を続けていました。子育て中のブランクで、数年前の当たり前が今は通用しないこともあり、勉強が必要だという思いで頑張っていたようです。

今後取り組んでみたいことがあれば、それも含めて読者へのメッセージをお願いします。

伊藤良太郎院長、伊藤薫子副院長 白土いとうクリニック6

【伊藤院長】何科を受診したらいいのかわからない方でも、何らかの答えは出せると思うので、まずは気軽に足を運んでほしいですね。些細なことでも気になる症状があれば、遠慮せずにぜひ来院してもらえればと思います。
【薫子副院長】親族でもない学校の先生でもない近所の大人として、子どもたちの育ちを見守る手助けができればと思います。私もせっかちな部分があって見守るというのは苦手ですが、経験上、第三者が「今はこれでいいんですよ」と一言声をかけてあげるだけでも落ち着いて育児ができると思うので、気軽にお話しいただければと思います。また、昼の予約診察では一人あたりの時間をゆっくり取り、乳児健診や予防接種、育児相談などを総合的に行う時間を設けています。今後は、育児支援の一つとして昼休みの時間を利用してお母さんと子どもが集える時間を持てたらいいなと考えています。

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