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吉巻 友裕 院長の独自取材記事

小竹向原歯科クリニック

(板橋区/小竹向原駅)

最終更新日:2023/08/08

吉巻友裕院長 小竹向原歯科クリニック main

「小竹向原歯科クリニック」の吉巻友裕院長は、大学院を修了後、若くして助教授に就任。講義を受け持ち後進の育成などにもあたってきたが、「歯科医師として基盤となる場所をつくりたい」との思いから、2018年にこの地に同院を開業した。穏やかな人柄の吉巻院長もあって、親子連れや働き世代を中心に多くの患者が訪れている。エックス線写真や口腔内カメラの画像をもとにしたわかりやすい説明を心がけ、患者と一緒に治療計画を立てていくのが同院の診療スタイルだ。地域貢献を念頭に置き「院内診療のみならず、訪問診療にも力を入れていきたい」と話す吉巻院長。開業から5年がたち、訪問診療への切り替えを望む患者も少しずつ増えているという。今回は吉巻院長に、クリニックの特徴や診療時の心がけについて聞いた。

(取材日2023年6月9日)

閑静な住宅街で、幅広い年代の歯の健康を守る

はじめに、歯科医師をめざした経緯を教えてください。

吉巻友裕院長 小竹向原歯科クリニック1

両親、それから母方の祖父が歯科医師だったので、漠然と私も同じ仕事に就くのだろうと思っていました。子どもの頃からよく両親のサポートを受けていましたし、矯正を受けたこともあって、私にとって歯科医師は身近な職業だったのです。私が歯学部をめざすことを伝えた時、両親がとても喜んでくれたのを覚えています。歯科医師になってからは父にアドバイスをもらうこともありました。実際に私が患者さんの治療を手がけるようになってから、長年この仕事を勤め上げた両親の偉大さをあらためて痛感しましたね。

こちらは2018年に開業されたと伺いました。

はい。私は日本大学を卒業後、同大学の大学院へ進学し、歯周病を専門に研究してきました。そちらでは「歯周病治療の計画を立てるにあたって、ほかの治療計画も自分で立てられなければならない」ということを学び、この教えは今の診療にも役立っています。わりと早い段階で助教授に就任して講師も務めましたが、以前より「いずれは開業を」と考えていたのです。そんな折、現在当院の副院長である小竹向原出身の岡村先生からの紹介もあり、2018年にこの場所で開業することになりました。ここは医科との連携も取りやすい場所。特に高齢の患者さんですと骨粗しょう症など全身疾患の治療をしているという方も多く、薬の服用や治療内容について問題がないか問い合わせるなど、他院と連携しながら安全に配慮した治療を提供できるよう努めています。

どのような患者さんが通われているのでしょうか?

吉巻友裕院長 小竹向原歯科クリニック2

この辺りは住宅街で、幅広い年代の方がいらっしゃいます。ご高齢の方は午前中にお見えになることが多く、日中はテレワークの合間にいらっしゃるビジネスパーソン、夕方には親子連れの患者さんが目立ちます。平日は19時30分まで受付をしていますので、会社帰りに立ち寄られる方もいらっしゃいますね。この地域の特徴としてもう一つ、転勤などで一時的に住まわれている方がとても多いです。数年たつとほかの地域に引っ越されて、春になるとまた別の方が転居されてくるので、毎年のように新しい患者さんを診ている状況です。小竹向原にお住まいの間は歯の健康管理をお手伝いできるよう、患者さんには定期的に歯科検診のはがきをお送りしています。

カウンセリングで口腔内の状態を丁寧に説明

診療内容について教えてください。

吉巻友裕院長 小竹向原歯科クリニック3

歯科全般に対応していますが、中でも歯周病の治療と義歯を用いた治療を強みとし、歯周病治療の観点から治療方針を立てています。というのも歯周病は自覚症状の出にくい疾患で、症状が現れ始めた頃には手遅れで、抜歯を免れないケースも多々あります。早い方だと30代半ばから症状が進行していくので、歯が機能している段階で食い止めることが大切です。そのために、トラブルを起こしている箇所を治療するだけでなく、まずお口全体を診るようにしています。義歯を用いる際も患者さんのご希望に合わせて、適切な素材を提供できるよう説明をしっかり行います。現在は、基本的に私がメインで診療しており、副院長は週の半分出勤しています。どのようなケースであってもどちらも対応できる体制を整えていますが、副院長は女性ということもあり子どもの診療も得意です。

保険診療と自由診療のどちらにも対応していただけるのでしょうか?

当院では主に保険診療を行っており、保険診療で治療できないものについては自由診療のご提案をしています。中には「最新」といわれる治療法が最も良いと考える方もいらっしゃいますが、そうとは断言できません。世に出てまだ日が浅いものについては、将来的にもずっと良いものであり続ける保証はなく、効果について現時点ではきちんとお伝えすることができないからです。対して従来からある治療法は、メリットがあるからこそ浸透しており現在も用いられています。初診から自由診療をお勧めするようなことはありませんので、安心してご来院ください。

検査機器についても教えてください。

吉巻友裕院長 小竹向原歯科クリニック4

デジタルエックス線や歯科用デジタルカメラを備え、初診カウンセリングの際はそれらの撮影画像も交えながら説明しています。合わせてモニターで治療のシミュレーションをし、治療計画についてもできるだけわかりやすくお話ししています。カメラは通常の口腔内撮影用のもののほか、口腔がんの病変が観察できる蛍光観察装置も備えています。「口内炎だと思って放置されていたものが、実はがんだった」というケースもありますので、気になる症状があればご相談ください。

診療する上で心がけていることはありますか?

患者さんにご自分の口腔内の状態をご理解いただけるように努めています。患者さんの理解が得られない状態で、無理に治療に取りかかることはいたしません。そんなことをしたら、きっと患者さんはお口を開いてくださらないのではないかと思います。また、お子さんの診療時には、できるだけお子さんお一人で診療室に入っていただきます。親御さんの姿が見えなくても、頑張って治療を終えられるとお子さんも自信がつくと思います。一人でユニットに座ると気が引き締まるかもしれませんね。もちろん、難しい場合には親御さんのご同席も可能です。

院内と訪問の両診療で、一生に寄り添うクリニックへ

今後、力を入れていきたい分野はありますか?

吉巻友裕院長 小竹向原歯科クリニック5

過去に訪問診療を行っていた経験から、そちらにも今後積極的に取り組んでいきたいと思っています。当院には比較的若い世代の患者さんが多く来院されますが、それはご高齢の患者さんがいないのではなく、通院できない方がそれだけ多くいらっしゃるということです。訪問診療が必要となって「医科」には目が向いても「歯科」に目が向かない患者さんやご家族もいらっしゃいます。ですが健康で過ごすために歯のケアは不可欠なもの。地域のケアマネジャーの方とも連携し、そのことを広く知っていただけるよう力を入れていきたいです。訪問歯科診療が地域に周知され、お力になれる患者さんが少しでも増えればうれしいですね。

訪問歯科診療の大切さについて教えてください。

口腔内を清潔に保つことは全身の健康につながります。ご自身のケアとプロのケア、その両方があって初めて良い状態が保てるのです。歯磨きで汚れを完全に落とすのはとても難しいことで、ご高齢の方やお体の不自由な方ならばなおさらです。さらにご高齢の方の場合、歯や口周りの汚れが飲食の際に気管支に入ってしまうと、誤嚥性肺炎を引き起こしかねません。命を失う原因にもなりますから、訪問歯科で口腔内を良い状態に保ち、そのリスクを減らしたいですね。当院に通われている患者さんから、訪問診療の相談を受けることも増えてきました。この超高齢社会において、訪問歯科の需要は今後ますます増えていくでしょう。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

吉巻友裕院長 小竹向原歯科クリニック6

地域や時代のニーズに合わせ、診療時間や診療内容を都度見直していきたいと考えています。これまで多くの患者さんにご来院いただきましたが、今度はこちらからお伺いするというかたちをつくり上げていきたいですね。院内診療と訪問診療を半々ぐらいで手がけるクリニックになるのが理想です。現在当院に来院している患者さんが通えなくなる日が来ても、患者さんの一生に寄り添えるクリニックでありたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/32万円~
詰め物/8万5000円~9万5000円
かぶせ物/8万5000円~9万5000円
オフィスホワイトニング/1万8000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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