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山崎 由紀子 院長の独自取材記事

名古屋金山駅ゆき乳腺クリニック

(名古屋市熱田区/金山駅)

最終更新日:2020/06/19

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金山駅南口に程近いビルの5階に「名古屋金山駅ゆき乳腺クリニック」はある。開業して3ヵ月余り、アクセスの良さもあり、市内外から多くの患者が通う。「乳腺外科」とは乳がん患者や、その疑いのある患者を対象に検査や診断、治療を行う分野で、院長の山崎由紀子先生は長年、外科の医師として乳腺をメインにさまざまな疾患の治療、手術に携わってきた。同院では乳腺外科に加え、女性がなかなか行きづらい肛門外科も標榜しており、安心して気軽に通えるクリニックをめざしている。「乳がんは早期発見が最も大切。正確な検査、診断には力を入れています」と山崎院長。すらりとした長身で、気さくな、親しみやすい雰囲気を持つ先生だ。笑顔で明るく話す中にも、女性のために最善を尽くしたいという強い思いが伝わってきた。
(取材日2018年5月22日)

乳腺をメインに、女性内科や肛門外科も標榜

標榜されている「乳腺外科」とは、どのような症状の患者を対象にしているのでしょうか?

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乳腺外科とは、乳がん検診や、おっぱいに何か症状があると感じる方、検診で要精密検査になった方、乳がん手術後の経過観察が必要な方、再発や転移をした方などを対象にしており、外科の医師が診る領域になります。間違われやすいのですが、婦人科を標榜するレディースクリニックと重なる部分はほとんどなく、更年期障害の治療が少し共通するというぐらいです。同じビル内にレディースクリニックがありますので患者さんを紹介し合うこともありますよ。私は、勤務医時代は外科の医師として乳がんのほか胃がんや大腸がん、肛門外科の手術もしてきました。当院では痔の日帰り手術や注射による硬化療法も行っており、お尻の悩みにも対応しています。いろいろな症例を診てきた経験が現在、強みになっていますね。

来院される患者について教えてください。

患者さんの割合は乳腺外科が7割ほど、肛門外科が2~3割でしょうか。駅も近いので、名古屋市内のほか春日井市や岐阜県、三重県からも来られています。特に肛門外科は標榜するクリニックが少ないこともあって遠方からも来られていますね。年齢は10代から80代まで、多いのは30~40代の方です。10代、20代で乳がんということはほとんどないのですが、湿疹や良性のしこりができて心配でいらっしゃる方もあります。そのような場合、違和感や痛みなど症状をしっかりお聞きし、基本的にマンモグラフィではなく、エコー検査で対応しています。というのは、マンモグラフィではわずかとはいえ被ばくするわけですし、若い方では高濃度乳腺といって乳腺濃度が高く、マンモグラフィでも判別しにくいことがあるからです。ご本人の強いご希望があるときはご相談の上、撮る場合もあります。

こちらでは、3Dマンモグラフィなど先進の機器も備えられていますね。

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はい、今お話しした高濃度乳腺に対応できるのが3Dマンモグラフィになります。見落としや、逆に過剰診断を防ぐことにもなりますね。2次元画像で重なり合って何か影があるように見えるときも、3Dではっきりさせることができます。ただ、圧迫時間が少し長くなったり、多少ですが被ばく線量も多くなるため、必要と思われる場合の確認や、自費検診のオプションとして使用しています。他に、エコー検査の機器も、勤務医時代に複数の機種を経験したことから、乳腺の所見を最もクリアに描出できるものを導入しました。画像検査の結果はその日のうちにご説明しています。

乳がん治療には、早期の受診、診断が大事

先生が診療の際に心がけていること、重視されていることはどんなことでしょうか?

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患者さんは、こちらが思っている以上に心配や不安を抱えて来院されています。そこをくみ取って、ただ「大丈夫ですよ」と言うだけでなく、なぜそうした症状が出ているかということまできちんと根拠に基づいて説明することを心がけています。また私は、乳がんの診療で一番大事なことは、「診断」だと思っています。手術は、どの医師がしても大差があるわけではありませんし、術後の治療も原則、標準治療が決まっています。しかし、診断が早いか遅いか、正しいかどうかは患者さんの治療成績に関わってくるのです。ですから私は、いかに早く正確な診断をするかということに非常に力を入れており、そのために過不足のない、的確な検査も重要と考えています。

早くて正確な診断をするために、さまざまなことに気を配られているのですね。

はい、それにはまず患者さんに早めに受診していただくことが必要です。大きな病院では数ヵ月の予約待ちになってしまうこともあり、実際、勤務していた頃には、受診の機を逃し、乳がんがかなり進行してから来院された方にも出会いました。どうしてもっと早く診断を受けることができなかったのか私も悔しくて、そうした環境づくりの必要性を感じ、何とかしなければと思ったことが開業のきっかけにもなりました。腫瘍を5mmで見つけるのか、2cm以上で見つけるのか、あるいはリンパ節転移があるのかないのかなど、発見時の状態で生存率が変わってきますので、私が100%完璧と言うつもりはありませんが、常にきちんとした診断を提供することが開業した自分の責務だと思っています。

乳がんと診断された方とはどう向き合っていますか?

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乳がんだとしても、すぐに命に関わるということはほとんどありません。多くの方が5年、10年と通院されつつ日常生活を送っておられます。ですから、まずそのことをお伝えし、適切な治療ができる病院を紹介したり、術後に継続してフォローさせていただくことも可能であることをお話ししたりしています。治療は服薬や放射線療法、また患者さんご本人の生き方や価値観も含め、選択肢がさまざまあり状況によって違いますので、その話し合いも大切にしています。ホルモン治療をすると、高脂血症や骨粗しょう症になることもあるので、そうした症状も一緒に診ています。「おかげで安心できました」と言われると、やはりうれしいですね。

診療放射線技師とともに的確な検査をめざす

医療スタッフの方がとても優秀だと伺っています。

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はい、当院の診療放射線技師は2人とも非常にきれいな写真を撮ることができ、かつ、それを適切に読んでくれます。勉強熱心で、休憩時間でも画像のチェックをし合ったりしていますよ。私自身も読影が好きで、得意分野ですね。ですから当院は、技師2人と私と、二重三重に確認をしています。マンモグラフィは乳房をしっかり圧迫して撮影することが肝心ですので、ある程度の痛みはやむを得ないのですが、なるべく痛みのないよう配慮して撮影し、看護師や受付スタッフも皆、患者さんのお気持ちを考えて優しく丁寧に接するようにしています。

そもそも先生が医師をめざされ、外科を専門にされた理由は何でしょうか?

高校3年生で将来どういう仕事をしたいか考えたとき、1つは資格を持ちたいと思ったこと、もう1つは、人と話したりコミュニケーションをとったりする仕事がしたかったことが、医師をめざした理由です。私は診療の時は細かいことが気になるのですが、性格は大ざっぱで人間関係ではあまりくよくよしたり深く悩んだりしないほうだと思います。血液型がA型だというと驚かれることもありますね(笑)。専門は、手術に興味があったからでしょうか、外科系以外は考えていませんでした。外科は男性医師が多く、女性の患者さんは女性の医師を希望されることが多いため、自然に乳腺を診療することが多くなりました。

最後に、女性へのメッセージをお願いいたします。

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乳がんは早期発見が最も治療成績を上げることになります。特に、乳がん検診を受けたことがない方は、何か気になる症状があれば早めに受診してください。当院の診療時間は朝は9時から、午後は14時からと、他院より少し早めになっており、その時間帯に来られる方も結構いらっしゃいます。終了時刻は17時なのですが、私も含めスタッフも子育て中ですのでこうした体制にしています。診察や検査は、検査着に着替えていただいて前の部分だけを開けていただくようにしており、上半身を全部はだけるわけではありませんので抵抗感は少ないと思っていただけるのではないでしょうか。当院が患者さんにとって、思い立ったらさっと気軽に、そして安心して来られる場所になれたらいいなと思っています。

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