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窪田 徹矢 院長の独自取材記事

くぼたクリニック松戸五香

(松戸市/五香駅)

最終更新日:2020/04/01

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新京成線の五香駅に降り立ち、駅前商店街の一角に構える「くぼたクリニック松戸五香」を訪ねた。医院の看板にも顔写真入りで登場している院長の窪田徹矢先生は、前立腺がんなどの手術を数多く手がけてきた日本泌尿器科学会泌尿器科専門医。頻尿や尿漏れなどに悩む中高年層に加え、風邪や感染症、アレルギー症状といった内科疾患や皮膚トラブルなどにも対応しており、地域のかかりつけ医として幅広い世代に頼られるクリニックだ。朗らかな語り口が印象的な窪田先生に、診療にあたり大切にしていることや、勤務医時代に手がけた前立腺がんのロボット支援手術の経験のほか、超高齢社会における泌尿器科の重要性、開業後に始めた診療外での取り組みなどについて、幅広く話を聞くことができた。
(取材日2019年5月17日)

患者目線で心身ともにストレスフリーな診療を提供

どういったご相談で来られる患者さんが多いですか?

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一番多いのは泌尿器科で頻尿や尿漏れなどのトラブルを抱える中高年の方々ですね。また、当院は内科や皮膚科も標榜しているので、皮膚トラブルの多い0歳の赤ちゃんから、そのお母さん世代、そしてご高齢の方まで、比較的幅広い世代の方がお越しになっていて、当院はこの地域のかかりつけ医をめざしています。また、今は週1回、7月からは週に2回になりますが、皮膚科を専門とする先生にも来ていただいているので、専門性が高い疾患の場合はご案内も可能です。泌尿器科は専門性の高い診療科でもありますので、近所に専門のクリニックがないといった理由から、千葉県内のほか、都内や茨城などから通って来られる方もいます。

駅や医院前にある看板に先生の顔写真が入っているんですね。

初めての病院を訪れるとき、「どういう先生なんだろう?」とあれこれ考えて、緊張してしまうものですよね。でも看板であらかじめ顔を見ておけば、患者さんが既に私と会ったことがあるような安心感を持って、リラックスして入ってきてくださるのではないかと思い、顔写真を入れました。看板を駅で見て、当院の入口で見て、さらにホームページも見た方なら、受診前に3回も私の顔を見てから入って来られます。泌尿器科というと、尿のトラブルだったり、なかなか人に話しづらいプライベートなお悩みを抱えている患者さんもいますし、患部を見せることに抵抗感を伴うケースもあります。ですから、患者さんが入りやすいと感じられるように、院内も明るく温かな雰囲気づくりを大切にしています。

診察にあたって心がけていることはありますか?

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勤務医時代は診察して手術して治すといった疾患中心の考え方でしたが、街のかかりつけ医になった今は、体の治療だけでなく、患者さんの気持ちを含めたケアがとても大事だと思っています。患者さんの目線に立って考えることはもちろんですが、細かいところでは診療中の対話の際にはアイコンタクトをしっかりして、患者さんに寄り添い、お気持ちを共有する姿勢を大切にしています。また、通常の診察では医師である私以外にもスタッフが立ち会いますが、患者さんのご希望があれば、私と1対1の診察という形にも随時対応しています。当院では、検査機器類にも痛みの少ない軟性膀胱鏡や着衣のまま受けられる電気治療器などをそろえていますが、そうした体の負担に配慮するだけでなく、心にも負担なくストレスフリーな状態で受診していただけるよう、常に心がけています。

泌尿器科は超高齢社会を支える上で欠かせない診療科

イベントの開催やブログでの発信など診療室の外でも精力的に活動されていますね。

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「尿漏れ」を例に挙げると、症状があっても医療機関を受診される方は約1割にとどまるといわれています。残りの9割の方は、年齢のせいだから仕方ないと諦めて過ごしているわけです。「恥ずかしい」「病院で何をされるのか不安」、あるいは「どうせ治らない」といった先入観もあるかもしれません。私はそうした受診を選択しない方々に対するアプローチの手段として、講演をしたり、フィットネスクラブとタイアップしたイベントなどを行っているんです。診療室での数分の診療だけで治すというのはなかなか難しいことでもありますから、診療室以外の場を設けて、運動習慣の定着を促したり、日常生活で実践できる尿漏れ予防のポイントなどを発信することで、患者さんの意識が高まり、最終的には治療の助けにもなります。こうした活動を通じて泌尿器科を受診するハードルが低くなり、気軽に来られる場所になっていくことをめざしたいという思いがあります。

泌尿器科をもっとよく知ってほしいとお考えなのですね。

泌尿器科はマイナーな科で、他の科に比べて医師も少ないですが、実はこの超高齢社会にあって極めて重要性の高い科なんです。前立腺がんは男性で特に罹患率の高いがんで、これからもますます増えていくでしょう。また年を重ねるにつれ、男性ならば前立腺肥大症、女性では過活動膀胱、尿漏れといった悩みは多くの方が経験します。泌尿器科が超高齢社会を支える上で欠かせない診療科なのだということを広く一般に認知していただけるような社会になるよう、泌尿器科医としてできる範囲で活動していきたいですね。よく医療もののドラマだと、外科医や救急救命医、ドクターヘリなどが定番ですが、そういうところで泌尿器科の医師が取り上げられるような時代が来たら、こんなにうれしいことはありません。

勤務医時代のご経験についても聞かせてください。

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現在、前立腺がん手術においてはロボット支援手術が定着していますが、私は千葉西総合病院で手がけて以降、主導的な立場でロボット支援手術に携わってきました。通常の20倍くらいの視野で見ますから、精度への意識が格段に違いますし、出血量を通常の10分の1に抑えられるので、患者さんの体にかかる負担は少なく済みます。前立腺を取り巻く神経を残しつつ、手術できるというのが最大のメリットです。というのも、前立腺がんは予後を重視しなくてはならない疾患なんです。術後の後遺症として尿が大量に漏れる、あるいはED(勃起不全)になってしまうと、患者さんのADL(生活基本動作)は著しく低下してしまいます。ですから手術にあたっては、神経の処置に細心の注意を払い、予後のことを常に考慮して対応してきました。

マイナートラブルがあっても前向きに生きられる社会に

勤務医時代の経験が今に生かされていると感じることはありますか?

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開業してから、セカンドオピニオンを求められる機会が結構あるのですが、長年手術を自分で手がけてきたこともあって、しっかりとお答えできるというところも、強みの一つかなと思っています。勤務医だとどうしても病院の方針などがあって、発言にも一定のバイアスがかかってしまいがちですが、今は本当に中立的な立場ですから、その患者さんにとって最適だと考える治療法をメリット、デメリットを含めて詳しくお伝えすることができます。万が一当院を受診されてがんが見つかった場合には、患者さんと十分に相談の上、6ヵ所の連携病院をご紹介しますので安心して患者さんの率直なお気持ち、要望を伝えていただきたいと思います。

プライベートな時間はどのように過ごされていますか?

趣味は筋力トレーニングです。毎朝4時には起きて、6時から1時間ほどパーソナルトレーニングのためにジムに通っています。半年ほど前からいわゆる「朝活」にシフトして、1日も欠かさず続けているんですよ。勤務医時代は当直もありますし、いつオンコールがあるかわからないですから、朝活なんて考えもしませんでしたが、開業してからは診療時間以外ならある程度自分のペースで動けるので、診療前の朝の時間を有意義に使っています。

最後に今後の展望をお聞かせください。

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街のかかりつけ医として、患者さんに寄り添う医療を追求していきたいですね。また、泌尿器科のことをより多くの方に認知してもらい、頻尿や尿漏れといったマイナートラブルがあっても明るく前向きに生きられる社会をめざして、将来的には動画共有サービスなども使いながら、泌尿器科専門医の立場から広く発信を続けていきたいと思っています。そして、今後は予防医療がより重要性を増してきます。病気じゃない方がより元気に生きられれば、医療費削減という観点でもメリットが大きいですからね。地域に元気なお年寄りを増やすことを念頭に、当院でも予防医療に力を入れていきたいと思っています。受診を迷っている方がおられましたら、まずはカウンセリングから始めますので、ぜひ一度足を運んでみてください。

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