窪田 徹矢 院長の独自取材記事
くぼたクリニック松戸五香
(松戸市/五香駅)
最終更新日:2023/05/01
新京成線五香駅西口を出てロータリー越しに見える7階建てビルの1階にあるのが「くぼたクリニック松戸五香」だ。これまで近くの商店街で開業していたが、2023年4月に駅前の銀行跡地に移転、リニューアルオープンした。前院の3倍強の広さになり、5つの診療室、美容医療専用の特別待合室などの診療環境が拡充。「泌尿器科、内科、皮膚科などの診療だけでなく、美容医療にも力を入れて、地域の方々が明るく元気に美しくなれるようお手伝いしてきたいですね」と話す窪田徹矢院長。窪田院長は、日本泌尿器科学会泌尿器科専門医の資格を持ち、地域のかかかりつけ医として泌尿器疾患だけでなく内科疾患やアレルギー、皮膚トラブルなどにも幅広く対応している。新しいクリニックの診療体制や特徴などについて話を聞いた。
(取材日2023年3月31日)
3倍強の広さになって移転・リニューアルオープン
とても広いクリニックに生まれ変わりましたね。
2017年に開業して以来、おかげさまで数多くの患者さんに来ていただいたのですが、以前のクリニックは待合室が狭く、患者さんからもそのようなお声をたくさんいただきました。特にこの3年間は待合室が込み合っていると受診しにくいと感じる方も多かったと思います。ですので、患者さんに安心して快適に受診していただけるよう、広いスペースが取れる場所に移転、リニューアルしました。全体の広さは前院の3倍強になっています。今の新しい待合室の広さが、以前のクリニック全体の広さですから、いかに広くなったかおわかりいただけると思います。
内装など、どのような点にこだわったのでしょうか。
患者さんが快適に気持ち良く受診できるよう配慮しています。広い待合室には電源のあるカウンター席も設置し、コワーキングスペースとしても利用できます。診療室は5室用意して、すべて個室になっています。美容医療専門の特別待合室も設置して、その奥に施術室2室と点滴ルームとパウダールームを設置しました。美容皮膚科を希望される方と、一般診療を受診する方が一緒に同じ待合室で待つのは、お互いに気がひけると思うので、待合室をそれぞれ分けました。プライバシーも守れますし、より受診しやすいと思います。院内全体は、イメージカラーであるグリーンを基調に、優しくリラックスできる雰囲気にしています。
あらためて、こちらのコンセプトについてお聞かせください。
単に病気を治療するだけでなく、病気にならないための体づくり、予防をメインにしたクリニックをめざしています。新型コロナウイルス感染症流行が落ち着いても、なかなか病院に行きづらいと思っている方もおられる中、当クリニックに来るだけで元気になる、気持ちが前向きになれる、そんなクリニックにしていきたいですね。泌尿器科、内科、皮膚科、さらに美容皮膚科での自費診療も含めて、体の内面から、そして外面からも元気に、きれいになっていただければと思っています。当クリニックのミッションは、地域に根差した思いやりのある医療を提供することです。当クリニックに来た方が笑顔になって、この地域や社会が明るくなれるよう努めていきたいですね。
内科や皮膚科、美容皮膚科も診療体制が拡充
診療の際はどのようなことを大切にしていますか。
患者さんが多いのでどうしても診療時間が短くなってしまうのですが、短時間であっても患者さんとコミュニケーションを取れる時間として大切にしています。目と目を合わせてお話しながら患者さんが抱えている悩みを受け止め、適切な解決策を一緒に考えます。医師の立場から「これはこうだから、こうしなさい」などと一方的に決めつけるのではなく、常に患者さんの立場に立って考えています。泌尿器の悩みは、人にはなかなか言いづらいと思いますが、当クリニックの診療室は完全個室でプライバシーに配慮していますので、どのようなことでも相談してほしいですね。患者さんの男女比率は半々くらいですので、女性の方も受診しやすいと思います。できるだけストレスを感じずに泌尿器疾患の治療や検査を受けていただけるように、痛みに配慮した軟性膀胱鏡や着衣のまま受けられる電気治療器などの機器もこだわっています。
内科、皮膚科、美容皮膚科なども診療体制が充実したのですね。
内科では呼吸器内科、小児科をそれぞれ専門とする医師も診療しています。アレルギー科では、ほんの1滴ほどの血液採取で41項目のアレルギー検査ができる機器を新しく導入しました。指先から血液を採るだけですので、小さなお子さんや採血が苦手な方でも負担が少なく検査を受けられると思います。皮膚科では大学病院から皮膚科専門の医師が診療に来ており、美容皮膚科では皮膚科の医師と連携しながら幅広い診療を行っています。また内科を専門とする医師による睡眠、いびきの外来も開設し、睡眠時無呼吸症候群の治療も可能となりました。新たに先進的な医療用レーザー機器も導入し、医療脱毛や表在性皮膚良性色素性疾患の治療が可能となっています。そのほか、さまざまなお悩みに対応していますのでご相談ください。
スタッフの人数も多いと聞きました。
以前は4人でしたが、今は20人ほどになり、スタッフとの連携を大切にしています。3ヵ月に1回、ワンオンワン面談を開いたり、テーマごとに委員会を設定して、何か課題があれば委員会で改善策を考え発表したりしています。患者アンケートで寄せられたご意見や、業務上何か問題があればスタッフ同士で話し合い、常に改善策を講じてきています。スタッフ全員、仕事に対する意識も高く、思いやりのある医療という当クリニックの理念も浸透していると思います。リニューアルしてまだ間もないですが、今後もさまざまな課題が出てくるかもしれません。良い箱ができても中身が伴っていないと意味がありません。これからもスタッフとともに改善し、より良いクリニックをめざしていきます。
泌尿器科受診のハードルを下げるために情報発信
先生は動画共有サービスなどで情報発信を行っていますが、その狙いはどのようなところにあるのでしょう。
少しでも泌尿器科を受診するハードルを下げたい、その強い思いからです。ほとんどの方が泌尿器科はかかりづらいと感じているでしょう。例えば尿漏れがあっても、実際に医療機関を受診される方は約1割にとどまるといわれています。残りの方は、年齢のせいだから仕方ない、などと諦めて過ごしているわけです。超高齢社会を支える上で、泌尿器科は欠かせない診療科であり、その存在をもっと身近に感じてほしいのです。尿漏れや頻尿などのマイナートラブルがあっても明るく前向きに生きられる、そのことを伝えていきたいのです。SNSを見て来院したというご高齢の方は少ないですが、20代30代の方は動画やSNSをきっかけに来院されるケースが多いですね。特にオンライン診療ですと、遠方の方からの相談が多く寄せられます。
今後、力を入れていきたいことは何かありますか。
ED(勃起不全)で悩んでいる方も多く、男性の性機能に対する治療にも力を入れていきたいですね。勃起不全は生活習慣病や前立腺肥大症、精神的な面などさまざまな原因があり、適切な治療を行えば改善がめざせることを伝えたいです。前立腺肥大症についてもまだあまり認知されておらず、治療が後手、後手になってしまうケースも多いので、より幅広い方々に知っていただきたいです。また、男性の更年期症状についての認知もまだ少ないです。気分の落ち込みからうつ病と診断されてしまう場合もあります。男性にも更年期障害があること、更年期障害は治療できることを知ってもらえるよう、さらに情報発信していきたいですね。
最後に今後の展望とメッセージをお願いいたします。
泌尿器科をメインに内科、皮膚科、美容皮膚科なども含めて総合的なクリニックとして、地域の方々がより元気に美しくいられるよう、一人ひとりに即した診療をしていきたいと思います。何か悩んでいることや気になることがあれば、気軽に相談に来てください。また、千葉県内の医療従事者とともに、日本予防医療推進協会を立ち上げていて、地域の方々に予防医療に関するセミナーなども開催しています。これからは予防医療がより重要になってきますから、地域の皆さんに具体的な予防に関する知識をお届けできればと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは医療脱毛わき/3300円、レーザーを用いたしみ治療/1万6500円