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高橋 直人 院長の独自取材記事

みやはら耳鼻咽喉科

(さいたま市北区/宮原駅)

最終更新日:2020/04/01

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開業1年を迎えた「みやはら耳鼻咽喉科」は、JR高崎線の宮原駅から歩いて5分という便利な場所にある。埼玉が地元の高橋直人院長が、地域に根差したクリニックをめざして開院した同院は、その願いどおり地域住民が多く通うスタイルになっているという。診療時には患者の話をよく聞き、患者が理解・納得するまで説明を尽くす方針を大切にしている高橋院長。専門は頭頸部の病気の診断と治療で、耳、鼻、喉のほか、首のしこりや痛みに悩む患者も来院しており、頸部エコーやCTを活用しながら原因の特定に努めている。また、患者のニーズに合わせ、睡眠時無呼症候群の診断に役立つ機器を導入し診断を開始したという。再診用の予約システムも活用している同院の近況を、高橋院長に聞いた。
(取材日2018年7月11日、再取材2019年8月28日)

睡眠時無呼吸症候群の診断も開始

開業から1年がたち、患者層に変化はありますか?

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開業して間もない頃はインターネットを見て、遠方から訪れる患者さんが多く見受けられましたが、最近では近隣住民の方がご家族でいらっしゃったり、友人や知人のクチコミで来られる患者さんが増えてきました。地域に根差した診療がしたいという思いで開業したので、地域の患者さんのニーズに応えるかたちになってきたと思います。症状としては風邪の急性疾患や難聴、めまい、飲み込みの違和感などの鼻、耳、喉に関するお悩みのご相談のほか、頭頚部の症状、つまり首のしこりや痛みを訴えられる方が多いことも特徴です。

予約システムもフルに活用されているそうですね。

開業時から導入している、インターネットの予約システムの出番が増えてきました。地域の患者さんが中心のクリニックになると思っていたので、利便性を考えて待ち時間短縮のために取り入れたものです。インターネット上から待ち状況も確認できますが、初診の患者さんなどが入って混んでいる場合は、一度外出して家などで待っていただき、順番が近づいたら来ていただくことも可能です。待ち時間を無駄にせず隙間時間を活用していただけるので、再診の患者さんにはご予約をお勧めしています。

新たに始められたことはありますか?

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睡眠時無呼吸症候群の診断のための機器を導入しました。歯科や内科でご相談される患者さんも多いと思いますが、当院でも相談を受けることがあったのが始めたきっかけです。耳鼻科的見地から、顎の形、鼻の通り道、のどの広さやの形状をチェックして、空気の通り道がしっかりと確保されているか確認します。疑わしい所見があった場合は精密検査を行った上で診断し、治療が必要だと判断される際は適切な治療を受けられる地域の内科へ紹介する流れです。また、睡眠時無呼吸症候群以外に、めまいで悩む患者さんもいらっしゃいます。めまいは脳の症状と思われがちですが、実は耳が原因の場合が多いのです。めまいで悩む場合、まず耳鼻科へ行ってみようかという考えを持っていただくのも良いと思います。

患者と真っすぐに向き合い、理解・納得するまで説明

診療モットーをお聞かせください。

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患者さん目線で診療を行うことはもちろん大切ですが、合う合わないというのはおそらくあると思います。ただ、他の医師に認められる医療水準を維持し、日本で医療を受けるならこれがスタンダードといわれる治療を幅広く、なるべく高いレベルで提供していきたいですね。同業者だと、相手のカバーできている領域や得意分野はだいたいわかります。周りの先生に「あそこでこの治療をしているなら、それが妥当なんだろう」と思われるような地域のクリニックでありたいです。宮大工さんも、何百年後の職人に軽んじられないように、参拝者からは見えない床下の細工にも手を抜かないという話を聞いたことがあります。その気持ちは私にもよくわかりますし、細部へのこだわりは最終的に手術や診療のクオリティーにもつながりますので、一歩一歩プロセスを確実に積み上げていきたいですね。

患者さんとの接し方で心がけていることをお聞かせください。

現状に対して、検査の理由や結果などを丁寧にご説明し、患者さんに一つ一つ理解、納得していただきたいと考えています。私が患者の立場であれば自分の状態や治療の見通しを知りたいですし、時間の許す限り少しでも患者さんに伝わればと思って診療しています。勤務医時代に患者さんが非常に多いクリニックで診療していたことがあり、その時は十分にお話をする時間を確保できず歯がゆい思いでした。なので、自分が開業した際には患者さんにじっくりと向き合える体制を取ろうと決めていました。中には対医師だと話しづらいこともあるかと思うので、診察後にスタッフが患者さんのところに行き、フォローしてもらっています。そのために、日頃からスタッフ間のコミュニケーションや医療知識の向上を意識しています。

医師を志されたきっかけや、これまでの経歴について教えてください。

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小学5年生の頃に人体の仕組みを扱うテレビ番組を見て、人体という分野に興味を持ちました。加えて、ボーイスカウトの活動を通して地域のため、人のためになる仕事をしたいと考えていて、人と話すのも好きでしたから、医師の仕事が自然と選択肢に挙がりました。私は福島県立医科大学を卒業し、東京医科歯科大学の大学院を修了しました。2003年から東京医科歯科大学の耳鼻咽喉科頭頸部外科に在籍し、開業するまで主に頭頸部の手術や副鼻腔の内視鏡手術、音声改善手術などを行ってきました。がんなどの重い病気の手術経験を生かし、開業医としてはそれらの早期発見と方針の立案を得意としています。喉や飲み込みの違和感、声のかすれ、首のしこりや痛みがあればご相談いただきたいですね。当院は首の状態を詳しく調べるための頸部エコー、3次元的に耳や副鼻腔などを調べるためのCTを備えており、それらを活用しながら病気の原因を調べていきます。

目標は地域に信頼されるクリニック。在宅医療も視野に

お忙しい中、休日はどんなふうに過ごされていますか?

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大学時代はテニス部に所属していましたから、勤務医の頃はテニスをして汗を流すことが多かったです。ぷらっと一人見知らぬ町を旅するのも好きで、中でも北海道は印象深い土地でした。休暇中に道内の離島で診療をしたことがあり、現地の方々の忍耐強く素朴な人柄に魅力を感じました。また、北海道の郊外では医療のアクセスが悪く、中には80代のご高齢の女性が自ら80kmの距離を運転して通院しているケースもありました。思えば、開業後に自力で来院できないような方の診療を行いたいと考えるようになったのも、北海道での診療経験が影響しているかもしれません。

今後めざすクリニックのイメージや、取り組みたいことを教えてください。

地元の方に信頼されるクリニックでありたいですね。東京都内などでは耳鼻咽喉科領域の中でも各器官を専門に扱う医療機関を見つけやすいと思いますが、この地域はそもそも耳鼻咽喉科自体が少ない状況です。ですから、頭頸部の診断と治療という専門性を生かしつつ「首から上の症状であればここに行けばなんとかなる」と思われるようなクリニックをめざしています。院名も個人を打ち出すものではなく地域の名前にしたのも、ランドマーク的な存在として、患者さんを適切な医療につなげる地域のかかりつけ医の役割を果たしたいという思いが根底にあります。 さらに今後は施設訪問など、クリニックに足を運べない患者さんの診療にも携わっていきたいです。開業当初は地固め、その先は介護の会などにも参加して、近隣で在宅医療に取り組む内科の先生と連携して、耳鼻科に関わる症状を診ていけたらと思っています。

最後に、改めて読者にメッセージをお願いします。

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耳鼻咽喉科といえば、耳と鼻をを思い浮かべる方が多いと思いますが、実際には首から上全体を広く診ています。特に首の症状に精通する医師は少ないと思いますので、頼りにしていただけるとうれしいですね。アレルギーの治療を受けていたものの鼻の詰まりが取れなかったり、副鼻腔炎でずっと鼻汁を吸引していたけれど改善しなかったり、といった症状の原因が腫瘍だったというケースなど、開業してからも既に重い病気が見つかった方もいます。地域のかかりつけ医でありつつも、専門性を生かしてセカンドオピニオンのような相談にも対応していきたいと考えております。

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