CAD/CAMシステムによるセラミック治療で
長持ちする歯を
さくら通り みなみ歯科医院
(浦安市/浦安駅)
最終更新日:2025/04/15


- 自由診療
CAD/CAMシステムを用いたセラミック治療とは、3Dデジタルスキャナーで歯型を採取し、コンピューターでつくったシミュレーションをもとにセラミックのかぶせ物や詰め物を製作する治療である。コンピューター制御で削り出すため、従来の補綴治療より精巧、かつ短時間でかぶせ物や詰め物を完成させることができる。ただし、治療には、セラミックに適した歯の削り方、接着剤の選び方、噛み合わせの調整を行うことなどが重要となる。「さくら通り みなみ歯科医院」の南一郎院長が高精度なセラミック治療を実践できているのは、18年間にわたり東京医科歯科大学において研鑽を積んできたからこそである。そんな南院長に、CAD/CAMシステムを用いたセラミック治療のメリット、同院で行っている治療法、クリニックを選ぶコツなどを聞いた。
(取材日2025年3月18日)
目次
精密なシステムによって、型採りから装着までを1日で完了させることも可能
- QCAD/CAMシステムについて教えてください。
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A
▲CAD/CAMシステムを使用し、高い専門性を持って治療に臨む
まず、スキャナーで口腔内を撮影し、コンピューターでシミュレーションを作成します。それをもとにセラミックのブロックを削り出し、患部にぴったり合うかぶせ物や詰め物を製作するシステムです。印象材で歯型を採る従来の方法だと時間がかかる上に気泡の混入、材料の伸縮やずれなどが生じやすかったんです。CAD/CAMはコンピューターで型を作るので型採り時の不快感を減らせ、工業製品であるブロックを使うためヒューマンエラーも起きにくく、より精巧な補綴物をめざすことができます。現在の技術であれば、型採りから装着まで1日で完了させることも可能です。また、細菌感染のリスクを減らすことができるのもメリットの一つです。
- Q補綴物にセラミックを使うメリットは何でしょうか?
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A
▲歯科用CTなどを用いて治療が可能か口腔内の状況をチェックする
セラミックの特徴は、銀歯のかぶせ物・詰め物と比べ、長持ちしやすく再治療のリスクが少ないことです。銀歯の他にゴールドも補綴物に使われてきましたが、セラミックはそれより長く持つというデータもあります。治療とはいえ、何度も手を加えると歯の寿命は縮まってしまうため、長持ちするというのは大きなメリットです。また、虫歯になりにくいこと、見た目が天然歯に近く審美性にも優れていることも長所です。セラミックは変色しにくい上に、金属アレルギーの心配もありません。なお、セラミックの取り扱い方は銀歯とは大きく異なるため、特性をよく理解した上で治療する必要があります。その際、歯科医師の知識と腕が重要になります。
- Q治療を行う上でどのようなところを重視していますか?
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A
▲治療のポイントを語る南院長
最も注意すべきは「歯の削り方」です。セラミックは、銀歯を入れるときとはまったく異なる歯の削り方をしないといけないので、それを熟知した上で、歯とセラミック双方が破折しないよう、力のバランスを考えて形成することが大切です。次に重要となるのは「接着剤」です。セラミックに用いる接着剤には複数の種類があり、状況に応じて適切な物を選ぶ必要があります。もちろん、接着する際にも細心の注意を払います。そして最後は「噛み合わせ」です。噛み合わせがうまくいって初めて補綴治療が完成するので、お口全体の噛み合わせを見ながら治療を進めていきます。そうした治療を心がけることが、長持ちする良い口腔環境の実現につながります。
- Qクリニックを選ぶときのポイントを教えてください。
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A
▲治療前にセラミックの特性を理解することが重要
口腔内全体の状態をよく見て治療してくれるクリニックを選びましょう。また、治療はきちんと順を追って進めていかなければなりません。例えば、歯周病がある場合、まずその治療を優先的に行い、歯茎の状態を整えてからセラミック治療に移る必要があります。セラミック治療には専門的な知識と技術を要しますから、先に挙げた特性や精密な治療法を熟知している歯科医師なら安心です。メリットだけでなく、セラミックの破折や脱離の発生率などリスクまで説明してくれるクリニックを選ぶと良いですね。歯をできるだけ長持ちさせたいのなら、治療後のメンテナンスやセルフケアのアドバイスまで受けられるかどうかも確認してください。
- Q貴院では、どのような診療を受けられるのでしょうか?
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A
▲患者に適した治療法を提案する
当院では複数のセラミックを用意し、患者さんの希望や症状に合わせ最適な物を吟味しています。院内にジルコニアの電気炉を備え、型採りから装着まで最短1日で完了できる「ワンデーセラミック治療」も受けられます。特殊な薬剤で表面を処理し、接着方法にも高度な技術を採用しているのも特徴の一つです。可能な限りその日のうちに治療を完了するとともに、状況に応じてラバーダムを使用するなどして、細菌感染のリスク低減にも努めています。一つ一つの工程をマニュアル化することで、秒刻みの厳密な治療の実践をめざしているんです。
自由診療費用の目安
自由診療とはCAD/CAMシステムを利用した修復(単純窩洞)/5万5000円~、CAD/CAMシステムを利用した修復(複雑窩洞)/7万7000円~、CAD/CAMシステムを利用した即時修復/11万円~
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。