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南 一郎 院長の独自取材記事

さくら通り みなみ歯科医院

(浦安市/浦安駅)

最終更新日:2023/06/16

南一郎院長 さくら通り みなみ歯科医院 main

さくら通りと市役所通りが交わる東野交差点。各方面からの路線バスも多く通るこの一画に「さくら通り みなみ歯科医院」はある。2018年の開業以来、ファミリー層から高齢者まで幅広い年代の患者が訪れるクリニックだ。南一郎院長は東京医科歯科大学で18年間、義歯や咀嚼機能、噛み合わせなどを専門に、臨床・研究・指導に携わってきた。大学病院で難しい疾患を診てきたからこそ、地域のクリニックとして必要かつ重要な歯科医療は何かを見極めている。「生活に一歩踏み込んで根本から改善する。それが当院の考える予防歯科の在り方です」と穏やかな口調で語る南院長に、同院の予防歯科の特徴について、またスタッフや歯科医療への思いについても話を聞いた。

(取材日2023年5月15日)

20年、30年後に多くの歯を残せるよう予防に注力

こちらでは予防歯科に力を入れていると伺いました。

南一郎院長 さくら通り みなみ歯科医院1

当院では「20年30年後に1本でも多くの歯を残せるように」をコンセプトに診療にあたっています。開業前、私は東京医科歯科大学で臨床・研究・教育に従事してきました。補綴分野を追求し、全顎治療などの重症疾患の治療にも携わる中で、予防歯科の重要性に気づいたのです。もちろん補綴を専門としてきましたから、クラウンブリッジや義歯治療には自信があります。そしてそれ以上に再発させない環境づくり、口腔内の良い状態を長く保つことに力を入れています。予防歯科とは、クリーニングや歯磨き指導だけを指すのではありません。嗜好品の取り方や咀嚼の力加減など、生活に一歩踏み込み根本から改善するのが当院の考える予防歯科の在り方です。補綴にセラミックをお勧めしているのも、隙間ができにくく汚れがつきにくいため、虫歯の再発予防を考えてのことです。丁寧に診療をし、歯が悪くなった要因を捉え、経過を予測した上でアドバイスを行います。

衛生管理も徹底されているのですね。

開業当初から感染予防には特に力を入れ、大学病院と同レベルの滅菌対策をめざしています。治療器具は十分な数をそろえ、高圧・高温洗浄機やクラスBの滅菌器などで滅菌。治療が重なる慌ただしい時間帯でも、常にクリーンな器具を用意しています。ユニットには屋外排出タイプの口腔外バキュームを備えています。吸引した粉塵が屋外に排出される仕組みです。空気清浄機も複数設置し、院内には常に清潔な空気が流れるよう管理しています。

浦安に開業したきっかけを教えてください。また、地域性など何か感じることはありますか?

南一郎院長 さくら通り みなみ歯科医院2

もともと浦安市内に住んでいまして、地元で医療貢献していきたいと思い場所を探していたところ、知人からここを紹介してもらったのがきっかけです。周辺にはファミリーから高齢者まで幅広い年齢層の方が暮らし、人通りも多い立地です。私は東京医科歯科大学卒業後、一貫して義歯や補綴、噛み合わせを専門に、幅広く研究と診療を行ってきました。ここならば、その大学病院での経験を生かせるのではないか、そう思ったのです。患者さんのお悩みはさまざまで、初めて歯科医院を訪れたという方や、デンタルフロスの使い方がわからない方もいらっしゃいます。ただ最近は、全体的に歯科意識が高くなってきていると感じています。治療の度に予防の重要性をお話ししているので、患者さん側の理解が深まってきているのかもしれません。

より良い歯科医療の実践には患者との信頼関係が大切

予防歯科の治療はどのように行われるのでしょうか。

南一郎院長 さくら通り みなみ歯科医院3

当院では歯周ポケットが4mm以上の患者さんに対して、PMTCを保険適用で実施します。専用の機械で歯周ポケット内の歯の表面に付着したバイオフィルムを除去する処置で、定期的に行うことが大切です。歯科衛生士は常時5~6人体制です。先ほど予防歯科に対して私の考えを述べましたが、スタッフは皆、この考えを自分の知識に組み込んでいます。生活習慣や習癖も含め、根本から改善すること、つまり、再発のリスクを下げるための包括的な環境づくりをめざして、アドバイスというかたちで提供しています。患者さんの症状は歯科衛生士から私へと共有され、私も必ず患者さんと接する時間をつくり、より専門的な情報を提供するようにしています。患者さんとの距離が近い歯科衛生士と専門知識を持つ歯科医師、両者から説明を行うことで患者さんの不安を信頼に変えていきたいのです。患者さんも通ううちに、ご自分の口腔内について詳しくなっていることでしょう。

先生のお話を伺っていると、患者さんやスタッフを大切に思っていると感じます。

患者さんとは信頼関係が大切ですし、スタッフにとっては働く環境が大切です。そうしたことを守るためにも、当院では、予約の当日キャンセルを2回した方には前もってのご予約をご遠慮いただきたいと考え、予約システムにも反映させています。急な体調不良は別ですが、当日キャンセルが続く場合は、その方とは信頼関係を築けないと判断せざるを得ないと思っています。私は大学病院で外来医長としてマネジメントを務めたこともあり、その経験をもとにこのような対応を取っています。

大学病院での経験が今に生きているのですね。

南一郎院長 さくら通り みなみ歯科医院4

そうですね。大学病院時代は難症例の臨床や海外での研究にも携わっていました。大変ではありましたが、そのおかげで咬合の尊敬する先生にも出会え、勉強させてもらって多くの経験ができました。また、その経験から「現状はこうです」だけでなく「どうして現在、そのような状態になったのか」の診断も正しくできるようになったと自負しており、これらは今も診療の場で生かされています。

技術・接遇ともに十分な価値を提供し続けたい

院内設備や医療機器について教えてください。

南一郎院長 さくら通り みなみ歯科医院5

補綴治療の一環として、セラミック審美修復システムを導入しています。これは3Dデジタルスキャナーで歯型を採取し、コンピューター制御によってセラミックのかぶせ物や詰め物を作製するシステムです。実は大学院時代からこのシステムの研究に携わっていました。セラミックは審美性があり、汚れがつきにくいというメリットもあります。当院では強度や材料などさまざまな種類のセラミックを用意しています。印象材で歯型を採る時の不快感も少なく、治療時間も短いので、患者さんの負担軽減に役立っています。ただすべての治療をこのシステムで行っているわけではなく、歯科技工士さんに依頼する場合もあり、症状に適した治療方法を用いています。そのほか、マイクロスコープも導入しています。ただ長年、手の感覚による治療で経験を積んできましたので、すべての治療に使うというよりも最終的な確認をする際に活用しています。

診療の際に心がけていることはありますか?

患者さんの悩みに寄り添い、ご希望に沿った治療を行えるよう心がけています。というのも、町の歯科医院では、大学病院レベルの高度な治療が、必ずしも求められているとは限らないからです。ご予算やライフスタイルによっても、めざすゴールは異なります。その思いをくみ取って複数の選択肢を提案し、デメリットも含めてお伝えするようにしています。もちろんどの治療法を選択されても、一つ一つの工程を丁寧に行い、真摯に取り組むことに変わりはありません。さまざまな治療に対応できるだけの技術と体制が、当院には備わっています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

南一郎院長 さくら通り みなみ歯科医院6

開業から5年がたち、当院の歯科医療はより本質的なレベルに到達したと感じています。私は大学病院で各科と協力し「本質的な医療」について学んできました。患者数がとても多く、待ち時間も長い東京医科歯科大学になぜ人が集まるのか。きっとそれは「ここならば間違いがないだろう」という安心感だと思うのです。安心・安全でクオリティーの高い歯科医療を、患者さんの生活の近くで提供していきたい。開業時のその思いを今も胸に、一方通行ではない「共感し合える医療」を提供しています。これは私一人では成し得なかったことですね。高いスキルを持ったスタッフが集まり、問題点は週に1度のミーティングで皆で解決しています。これからも、技術・接遇ともに十分な価値を患者さんに提供できるよう、スタッフ一丸となって努めていきます。専門性を生かしながら幅広い診療に対応していきますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/44万円~、セラミックインレー/5万5000円~、セラミッククラウン/8万8000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/66万円~、自費の入れ歯(両側設計)/44万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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