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青山 裕美 先生の独自取材記事

宮前平医院 歯科

(川崎市宮前区/宮前平駅)

最終更新日:2020/04/01

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整形外科医院に併設された「宮前平医院 歯科」。整形外科の受付を通り過ぎ、医院の奥まで進むと歯科の受付がある造りだ。歯科医師である青山裕美(あおやま・ひろみ)先生は、患者が恐怖心を感じないようゆったりとしたペースでの治療を心がけており、リラックスして治療中に寝てしまう患者もいるほど。口腔外科での豊富な経験を持ち、特に親知らずの抜歯や顎関節治療は相談者も多いという。それに加え、訪問診療で高齢者を多く診ていた経験がある青山先生の接し方は、とても穏やかで優しく、歯科医院への恐怖心が和らぐ雰囲気がある。家族からの紹介や、「歯科医院が苦手だった」という患者が多いことも頷ける歯科医院だ。「歯科治療に対して怖さを感じさせないように接したい」と語る青山先生に、話を聞いた。
(取材日2018年4月24日)

ゆったりした雰囲気で診療し、患者をリラックスさせる

医院の入り口が整形外科と一緒なんですね。

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ここは父が開業している整形外科で、そこに併設する形で歯科を開業しました。入り口は一緒ですが、受付はそれぞれ別になっていて、建物の奥が歯科のスペースとなっています。整形外科の治療のついでに歯科も治療を、という時にも通いやすいのではないでしょうか。ちょうど昨日も、転んで顎をぶつけてしまったという方が整形外科に来院され、歯も割れてしまったということで、そのまま歯科治療を受けられたところなんですよ。

普段はどのような患者さんが多いですか?

近所に住まわれている方が多いですね。ほとんどが大人の方ですので、入れ歯のご相談をされることもよくあります。入れ歯の不具合は入れ歯を調整すれば、大半は楽になります。痛い、隙間に食べかすが入ってしまう、浮いてしまうというような場合は、お気軽に相談していただければと思います。修理できるものなのか、新しく作ったほうが患者さんにとって楽なのかという違いがあるので、その方に合った対応を決めていきます。患者さんによっては今使っている入れ歯に対して強い思い入れがある方もいるので、その場合は患者さんの思いを最大限大切にし、できる方法を模索しています。

診療をする上で心がけていることはありますか?

開業して感じたのは、「歯科医院が怖い」という方がたくさんいらっしゃるということでした。「歯科医院が怖いから今まで避けていた、けれど今回はちゃんと治療をしようと決心した」という方が多く来院されます。そのため、やっていることは他の歯科医院と同じでも、できる限り恐怖を感じにくくしてあげたいと思うんです。歯科医院を苦手とする方は、音や痛みを苦手としています。そのため機械を動かす前には「音がしますよ」とあらかじめ声をかけたり、一定のスピードで麻酔薬を注入できる機械を使うことで痛みを感じにくくしたりという工夫をしています。あとは、ゆっくり治療をしています。早くやってほしいと希望される場合は短時間で終わらせるようにしますが、そうでない場合は焦らず急がず治療をしています。途中で寝てしまう方もいるくらい、ゆったりした雰囲気なんですよ。

先生はとても穏やかな雰囲気で、安心感を抱く患者さんも多そうですね。

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過去に訪問歯科診療をしていたことがあるのですが、おそらくその際、高齢者の方に接してきた経験が役立っているのではないかと思います。高齢者の方や認知症の方と接するとき、話す内容や雰囲気はやっぱりちょっと変わります。相手に合わせる感覚というのでしょうか。その調整が自然とできるようになり、今の診療に生かされているのだと感じています。そのため、ご紹介や家族ぐるみで来てくださる患者さんが多いんですよ。患者さんが心地良く通院してくださっていたら、うれしいですね。

顎関節症の短期間での改善をめざすスプリント治療

先生が得意とされる治療を教えてください。

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親知らずの処置をはじめとした抜歯と顎関節症の治療です。大学病院では口腔外科に所属していましたから、親知らずの処置を多く経験してきました。大学病院にいた時は、毎日親知らずの抜歯を担当していました。数をこなしていくことによって、短時間で安全に配慮した処置を行うことが可能となりました。

顎関節症では、どのような治療をされているのでしょうか。

スプリント治療を行っています。顎の関節には、骨と骨の間に関節円板という組織があり、靱帯でつながれています。ところが、お口を開けたり閉めたりするときに円板がずれたり外れていたりすることがあるのです。するとお口が開かない、開きにくくなるという症状が出ます。それを楽にするために、寝る時にマウスピースを口の中に入れていただきます。マウスピースを調整して高さを足すことで、顎の関節に隙間をつくって楽にし、円板のズレを戻していくんです。スプリント治療は、口腔外科および顎関節症の治療をした経験がある歯科医師でないと、ほとんど行っていない治療だと思います。当院にはマウスピースを作る機械もあるので、当日中に作製し、お渡しすることができますよ。

顎関節症は、どのような状態になったら受診すると良いのですか?

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音がしても痛みが強烈でなければ生活に支障は出ません。しかし疲れたりストレスを感じていたりすると、痛みや頭痛が起きやすくなります。顎関節症になると、口を開けたときに顎から何かしらの音がします。最初のうちは小さな症状なのですが、少しでも「気になる」と思うのであれば、相談していただければと思います。顎関節症の傾向として、歯ぎしりや噛みしめをしてしまう人が多いです。また、ストレスがあると、寝ている時に強く噛みしめてしまいがちです。就寝中に噛みしめていると、起きた時になんとなく顎が疲れているんです。こういった傾向が出たら、早めに歯科医院を受診し、治療を開始していただきたいです。治療をしないで放っておくと、頭痛がしてきたり、冷たいものがしみたり、虫歯があるような弱い歯はひびが入って割れてしまうこともあります。

自身が患者だった経験から歯科医師をめざした

患者さんとの印象に残っているエピソードを教えてください。

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訪問診療をしていた際、認知症のおじいちゃんがいたんです。今の自分の状態もわかっていないという方でした。おじいちゃんに「どこから来たの?」と聞かれ、当時勤務していたクリニックの住所を伝えたら、昔は飲み屋街だったらしく、おじいちゃんが「あそこはいいね」と急にニコニコされて。飲みに行こうと誘われました(笑)。そのおじいちゃんがある日、あらたまって「言いたいことがあるんだ、でも笑われちゃうかな」と仰って「将来は歯医者になろうと思うんだ」と。その場にはヘルパーさんもいたのですが、とても和やかな雰囲気になり、歯科医師として、また人として、胸が熱くなった忘れられない経験ですね。

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

私はもともと歯並びが悪く、大学病院で矯正を受けていたんです。その頃の担当の歯科医師が女性でした。当時、女性の先生が珍しかったので「女性でも歯科医師になれるんだ」と感じたことを覚えています。その頃から漠然と将来は歯科医師になりたいな、と考えていました。そのような経緯から当初は矯正に興味があったのですが、整形外科医師である父の手伝いをしているうちに縫合をしてみたいと考えるようになり、口腔外科を選択しました。

先生の趣味やリフレッシュ方法は何ですか?

歩くのが好きなので、昼休みに近所を散歩しています。頻繁には行けていないのですが、ハイキングも好きです。とはいっても、あまり難しい山ではなく、高尾山や筑波山など、気軽に行ける山に行っています。趣味は英語です。外国人の患者さんに英語対応で治療をしたいというのもありますし、外国の勉強会に出たいとも考えているんです。外国人の患者さんも来られるのですが、日本語もある程度話せるという方も少なくなく、英語より日本語が良いという方もいます(笑)。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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お口に関する悩みがあれば、気軽に相談してください。特に顎関節症は、朝起きた時に顎が疲れている、口が開きにくいということがあれば、治療を受けたほうが良いというサインです。指1本くらいしか口が開かないという方もいますが、それでは食事に影響が出てしまいます。スプリント治療を受けることで早めの改善が期待できますので、ためらわず気軽に相談してもらえたらと思います。

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