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渡邉 明 院長の独自取材記事

アクリアデンタルクリニック上溝

(相模原市中央区/上溝駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR相模線の上溝駅西口から歩いて10分ほど、県道沿いのビル2階に「アクリアデンタルクリニック上溝」はある。自動ドアのエントランスを抜けると、窓からの光が差し込む明るい待合室がある。白と木目を基調とした空間、シェルフには歯科医療はもちろん、広く健康をテーマとした興味深い書籍がずらりと並ぶ。誠実な笑顔で迎えてくれたのは2018年3月に新院長に就任した渡邉明院長。「お口の中を通じて全身の健康を手に入れていただきたい」と語るとおり、痛みのある炎症部分の治療に限らず、歯周病、噛み合わせ、呼吸など、トータルに口腔内の環境を整える診療を提供している。そんな渡邉院長に忙しい診療の合間の時間を使って、新院長としての医院運営の方針など、詳しく話してもらった。
(取材日2018年3月28日)

口腔環境から全身の健康をめざす、トータルな歯科医療

新院長ご就任おめでとうございます。どのような経緯でこちらの医院へ?

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当院は多摩センターにある「アクリアデンタルクリニック」の系列クリニックなのですが、多摩センターの院長である多田大樹先生は、大学の先輩にあたります。さらに、大学時代の同期の女性が私の前に院長を勤めていましたが、個人的な事情で医院運営を続けることが難しくなったということで、お声がけいただいたのがきっかけです。私は岩手医科大学大学院の歯科補綴学を修了後、埼玉県の明海大学歯学部(クラウンブリッジ学)で助教を、その後埼玉県で別のクリニックの院長を勤めてきました。多田先生とお話をするうち、お口の中の環境改善を通じて全身の健康を手に入れるというその理念に共感し、当院としては3代目となる院長をお引き受けすることとなりました。

全身の健康をめざす歯科医療とは、具体的にどのようなものになるのでしょう?

基本的には患者さんに気づきを得ていただくことが何より重要となります。歯周病が糖尿病などの全身疾患につながるという事実は近年周知されてきましたが、その他にも慢性的な炎症が体に影響を及ぼすという研究結果が次々と発表されています。アレルギー疾患や早期出産など、一見関連性のないように思える疾患も、実はお口の中に隠れている慢性的な炎症と密接に関わっている可能性もあるのです。そうした関連性について折に触れてきちんとお話しし、しっかりと理解していただくことを心がけています。患者さんに理解していただくことこそが、中断のない効果的な治療のためには不可欠です。そのため、できる限り時間をとって、わかりやすい言葉と画像やデータなどを用いながらのご説明を行うことを大切にしています。

治療を中断されてしまう方はやはり多いのでしょうか?

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当院の患者さんに多いというわけではありませんが、残念ながら治療半ばで通院をやめてしまう方はいらっしゃいます。その後、再治療となると、以前より状態が悪化していることがほとんどで、ご提供できる治療の幅も狭まってしまいます。また、一旦治療が終了しても、実はその後のケアを怠ることで状態が悪化することがしばしばあります。補綴やクラウンブリッジなど人工物を入れた後こそ、定期的なチェックやクリーニングが欠かせないのです。近年はセラミックなど、汚れのつきづらい良い素材も登場していますが、汚れていないからとお手入れを怠ると、思わぬトラブルが進行してしまうこともあります。当院の患者さんには「治療後が大事ですよ」ということを、繰り返しお伝えしています。

歯ぎしり、食いしばりは、噛み合わせなどへの影響も

どのような患者さんが多くいらしていますか?

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前院長が女性だったこともあり、女性の患者さんがやや多い印象です。とはいえ、男女問わず中高年から子育て世代の方、お子さままで、幅広い層の患者さんにご来院いただいています。ご相談としては以前勤務していた大学病院時代の患者さんと比べると、比較的軽度な症状の方が多いです。しかし、ご来院のきっかけとなった主訴とは異なる症状、例えば噛み合わせや歯ぎしり、食いしばりなどの患者さん自身がお気づきでない問題点をお持ちの方も多く、こちらからご指摘を差し上げることもあります。お口の中を拝見すれば、どのようなクセをお持ちで、普段どんなトラブルにお悩みかということもわかるので、その都度アドバイスするようにしています。

歯ぎしり、食いしばりなどの問題を抱えた方が多いということですか?

近年多いように感じています。力の問題で、それぞれ弱い部分に影響が出ますから、歯が弱い方は歯が磨り減ったり、割れたり、歯が強い方だと歯茎に炎症が出たりします。さらに歯も歯茎も強い方では顎に影響が及び、顎関節症を起こす方もいらっしゃいます。人によっては下顎の舌側の骨が「こぶ」のように出っ張ってくる下顎隆起ができるため、すぐに痛みはなくとも将来的に入れ歯を入れる際などに痛みが生じることもあります。歯ぎしりや食いしばりに特効薬はなく、睡眠時にマウスピースを入れたり、昼間はご自身で意識して避けるようにしたりなどの対症療法が中心となってしまいます。それでも、100あるものを0にはできなくても、100を50というように減らすことは可能ですから、それぞれの症状やライフスタイルに合せたアドバイスをするようにしています。

歯ぎしり、食いしばりは噛み合わせの悪さとも関係しているとか?

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それがすべてではありませんが、歯ぎしりなどで歯の形が変わった結果、噛み合わせが悪くなっていくことは十分に考えられます。噛み合わせの悪さは見た目の美しさが損なわれるだけでなく、全身のバランスを崩すことにつながることも少なくありません。噛み合わせが悪いために、健康維持に欠かせない鼻呼吸が妨げられ、口呼吸となってしまっている人もいらっしゃいます。私は大学院での研究テーマが日中の食いしばりであり、大学病院時代に睡眠時無呼吸症候群の治療窓口を担当していた経験からも、こうした問題は見逃せないものと考えています。近年注目度も高まりつつある分野ですし、こういった症状が気がかりの方はぜひお気軽にご相談いただければと思います。

全身への入口である「口」だから、定期的な検診を

院長が歯科医師をめざされたきっかけは?

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岩手県遠野市の出身で、実家は父親まで3代続く歯科医院です。高校生になるまで自分が歯医者になることは考えてもいなかったのですが、いざ自身の進路を考えるに至り、歯科医師以上に興味を持てる職業が見当たらず、それならと歯科医療を学ぶことにしました。

多田理事長とも先輩・後輩として過ごされたという大学時代の思い出は?

小学校から大学までサッカーを続けていました。実は、多摩センターの多田院長とは大学で同じサッカー部に所属していましたので、縁を感じますね。もちろん勉強や研究も頑張りましたが、岩手の大学に通っていましたので、冬場は実習後には車に板を積み込んで、ナイター営業のスキー場に通っていました。スキーもできますがスノーボードのほうが好きで、ちょっとしたキッカーを作ってジャンプをしてみたり、グラトリなどをして楽しんでいましたね。今は忙しいのとけがをしては大変ということもあり、雪山はごぶさたです。その代わり、休日はゴルフや海釣りをしたり、愛犬のチワワとたわむれたりしています。

今後の展望について教えていただけますか?

院長に就任したばかりで、まずは環境に慣れることが最優先です。その上で、今後は歯科を通じて呼吸に関わる診療に力を注いでいきたいと考えています。近頃、口呼吸のお子さまが気になりますが、顎骨の正常な成長を誘導する矯正によって解消も期待できます。呼吸を意識した成長方向をコントロールする矯正治療により、口呼吸だけでなく、猫背や慢性的な鼻づまり、中耳炎などにもアプローチできると考えています。矯正は週に一度、水曜日に多田院長による診療を行っていますので、気がかりがあればぜひご相談ください。

読者に向けて、メッセージをお願いします。

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意識していない方もいらっしゃいますが、口は全身の入口であり、とても大切な器官です。歯科医院は痛みのある時だけ通えばいいと思っている方もまだまだ多いですが、お口の中に気がかりがある方だけでなく、お口の中の状態を定期的にチェックし、見た目も含めて状態を整えることは、全身の健康維持の観点からもとても重要なことです。まずは軽い健康診断程度の気持ちで、お気軽にご来院いただきたいですね。

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