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富田 雅子 院長の独自取材記事

とみたまさこレディースクリニック

(豊島区/駒込駅)

最終更新日:2019/08/28

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駒込駅から歩いて数分の閑静な住宅街に、2018年2月に開業した「とみたまさこレディースクリニック」。院長の富田雅子先生は、基幹病院に長年在籍し、多くの患者と接してきた。勤務医の時に自分を頼って来てくれた患者を、今度は開業した自分のクリニックで引き続き診てあげたいという思いから、アクセス便利な山手線沿いのこの地にクリニックを構えた。開業後は、予想以上の患者の多さに富田院長自身も驚きを隠せないようだが、朗らかで明るく何にでもはきはきと答えてくれる富田院長の人柄があってのことであろう。そんな富田院長に、開業するまでの話と、診療に対するスタンスなどを聞いた。
(取材日2018年6月18日)

友人と家族の協力があって開業できたクリニック

勤務医を長くされていたそうですが、開業の計画は以前からあったのですか?

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まったくありませんでした。複雑な経緯から開業することを決めたのですが、開業の準備期間が2~3ヵ月しかなく、とてもタイトなスケジュールでした。しかも、開業の2ヵ月前まで勤務医としてフルタイムで働いていたので、すべてがバタバタで決まっていきました。開業の目的としては、勤務医だった頃に自分を頼って来てくれていた患者さんを診てあげたいという、ただそれだけでした。その継続の患者さんさえ来てくれればいいと思って開業したのですが、実際に開業してみると、新規の患者さんがとても多くて驚きました。

短い準備期間での開業はさぞかし大変だったのではないですか?

友人と主人の助けがあったからこそ、開業できています。友人にいたっては、こんなにも自分のためにしてくれるのかと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。実は、今のクリニックのスタッフも知り合いなんです。優秀な方ばかりで、とても助かっています。ただ、想像以上に来てくださる患者さんが多いので、現在のスタッフだけでは回らなくなってきています。お手伝いをしてくれるスタッフを探しているところです。

この地で開業することを決めた理由を教えてください。

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もともとの開業の目的が、勤務医時代の患者さんに来てもらうためでしたので、その患者さんにできるだけアクセスがいいようにと、山手線沿いで開業の場所を探していました。そして、以前の職場からの帰りに、たまたまこのビルの前を通りかかり一目ぼれしてしまいました。ここはJR駒込駅からも近いですし、とても静かな場所で、近くに公園もあるんです。また、建物はバリアフリーで、クリニック専用の入口と駐車場も設けられる点で、直感でここしかないと思いました。

患者とのコミュニケーションを大切にしていきたい

医学部の前に、東京大学の文学部を出ていらっしゃるのですね?

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そうですね。社会学科を出て、一般企業で4年間働きました。社会人として働いていて、10月のひとつの出来事で医師になろうと思いました。とは言っても、受験する年の1月まで働いていて、2月が試験日だったので、準備という準備もできませんでした。そして山梨大学医学部になんとか合格することができました。

急に決めた受験で合格できるなんて、普段から勉強熱心だったのですか?

とんでもないです。小学校から大学まで、ほぼ遊んで過ごしていました。「やりなさい」と言われてやるのが苦手だったのです。まあ、親も「勉強しなさい」と言うタイプではありませんでしたね。ただ、本や活字が好きで、月に100冊以上本を読んでいます。映画も好きでたくさん観ています。

毎日ご多忙かと思いますが、お休みの日は何をされているのですか?

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仕事とはまったく違うことをしてリフレッシュしていますと言いたいところですが、実際にはそのような時間をまったくとることができていません。実は今、親の介護もあって、名古屋と東京を行き来している状態です。診療日は朝から晩まで働き、土曜日の診療後に名古屋に行き、月曜日の昼に東京に戻ってきて診察をしています。とてもハードな生活ですが、親にはとても感謝をしていますし、できるだけのことをしてあげたいと思っています。仕事後に運動をしたり、ヘルシーな食事をとったりということはしばらくお預けですね。

患者のライフスタイルを重視した治療を提案

特に力を入れていることは何ですか?

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頻尿と性交痛に対する治療や相談を積極的に受けるようにし、治療にあたっています。特に、女性にとって頻尿は日常生活の中で大きな障害になってきます。例えば仕事をされている方ですと、会議中や会食中などでトイレに行きにくい場合に困ったり、趣味でテニスやダンスをやりたくても頻尿が邪魔をして思うようにできないことがあります。現在、まだ尿漏れを起こすまでの症状がなくても、その頻尿のタイプを知ることができれば、治療につながることもあります。頻尿がなくなった時にどれだけ日常生活が楽になるかを多くの人に知ってもらいたいと思っています。性交痛に関しても、同様で悩む女性の皆さまのために治療に励んでいきたいと考えています。

頭痛に関しても深い知識をお持ちのようですが、頭痛について勉強するきっかけが何かあったのですか?

知り合いの神経内科の先生に誘われて、学会に参加したのがきっかけでした。その学会に参加していたのは脳神経外科や神経内科の医師ばかりで、産婦人科の医師はほとんどいなかったのではないかと思います。その時に、たまたまケンブリッジ大学の教授が、頭痛の原因にエストロゲンの血中濃度が深く関わっていることをお話しされていました。その講演を聞いて、「それは婦人科の領域ではないか」と気がついたのです。これを機に頭痛について興味を持ち、勉強し始めました。患者さんの中で頭痛を主訴に来院する方も多いです。頭痛も周りに理解されにくくつらい病気なので、少しでも助けになれればと思います。

どんなことを主訴に来院する患者さんが多いのですか?

1日25人程度の患者さんを診ていますが、主訴として多いのは、生理痛、生理不順、おりものに関することです。先ほどもお伝えした頻尿や性交痛の患者さんも徐々に増えております。開業して驚いたのは、意外にも重症な患者さんが多く来院することです。中には卵巣がんや子宮の病気を見逃され、重症化してからここに来られる患者さんもいます。婦人科系の病気は、悪いものほど症状として現れないものが多いです。そのような自分では気づきにくい病気を、早期に正しく診断し、必要があれば大学病院に紹介することが一次診療の役目だと思っています。

診療に対する心構えを教えてください。

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私がこのクリニックで特に力を入れていきたいと考えているのは、頻尿と性交痛です。これらの症状は、これまで婦人科の診療であまり重要視されてきませんでした。患者さんにとってもこれらの症状で大きな病院にかかることには抵抗があるでしょう。しかし、これらの症状も女性の生活の質を落とす原因の一つとなります。それゆえ、このクリニックをこれらの症状で困る患者さんの受け皿にしたいのです。また、患者さんとのコミュニケーションも大切にしています。プロとして患者さんの病気を見つけることは医師として当然ですが、その患者さんのライフスタイルに合った最良の治療法を提供することも大切な役割だと思っています。そのために、治療を押しつけるのではなく、患者さんの希望をできるだけかなえるような対応ができるように日々心がけています。

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