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池田 紫 院長の独自取材記事

むらさき乳腺クリニック五反田

(品川区/五反田駅)

最終更新日:2023/03/08

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五反田駅から徒歩1分の好立地にある「むらさき乳腺クリニック五反田」は、2018年2月にオープンしたばかり。木の素材感を生かした温かみのある院内は、カフェのようなおしゃれな空間だ。院長の池田紫先生は、昭和大学病院ブレストセンターで研鑽を積んだ経験豊富なドクター。乳腺の外来、乳がん検診、授乳期トラブルの相談、乳がん手術後の治療および経過観察、リンパ浮腫の外来など、乳腺に関する悩みに幅広く対応してくれる。「乳腺の診療を通して、女性が納得のいく人生を送れるようお手伝いしたい」と語る池田院長。その華やかな笑顔と前向きな姿勢に、励まされる女性は多いだろう。日々真摯に患者と向き合う池田院長に、クリニックの特徴や医師を志したきっかけなど、さまざまな話を聞いた。

(取材日2018年3月20日)

フライトアテンダントから医師へ、キャリアチェンジ

まずは、先生のご経歴をお聞かせください。

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実は一度は航空会社に就職して、フライトアテンダントをしていたんです。仕事はとても楽しかったのですが、一方で子どもの頃から「困っている人を助ける仕事がしたい」という思いも抱いていました。そんなとき、機内で具合が悪くなったお客さまに対して何もできなかったという経験をして、病気の人に寄り添うことができる医師をめざそうと決心したのです。日本医科大学に再入学し、卒業後は昭和大学医学部の乳腺外科に入局、2010年からは同大学病院ブレストセンターで多くの乳がん患者さんの診療を行ってきました。2011年にはシンガポールに留学し、ホルモン剤や分子標的治療薬が効かない乳がんの病理特徴についての研究に携わりました。とてもいい経験ができたと思っています。

キャリアチェンジを経て医師になられたのですね。その中で開業されたのはなぜですか?

留学後は大学に戻り診療を続けていましたが、大学病院は患者さんの数や手術件数が多く、外来で一人ひとりの患者さんからお話をお聞きする時間が十分に取れないことが気がかりでした。また、患者さんから「怖くてなかなか受診できなかった」、「敷居が高いと感じていた」という声をお聞きすることもあり、大学病院に行くには抵抗がある方も多いと感じていました。それで、患者さんと専門の医療施設との「懸け橋」になれるクリニックが必要ではないかと思い、開業を考えるようになったのです。開業に際しては、医局の同僚や大学病院で一緒に働いていた医療従事者の皆さんなど、多くの方々にご協力をいただきました。とても感謝しています。

内装もすてきですね。どのようなコンセプトでデザインされたのですか?

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ありがとうございます。不安を抱えて来院される方も多いので、病院らしくない空間にしたいと思い、白とブラウンを中心に木などの自然な素材を取り入れました。マンモグラフィ検査のお部屋に自然や女性をテーマにした壁画を施したり、診察室と超音波検査室には友人のイラストレーターが描いてくれた絵を飾ったり、患者さんの心が和むような小物やインテリアを配置しています。また、待合室の一角に棚で仕切りを作り、ご家族でお話ししたり、お子さんのお世話ができたりするスペースを設け、プライバシーにも配慮しました。車いすやベビーカーでも来院できるようバリアフリー設計になっていますので、赤ちゃん連れの方にも気軽に立ち寄っていただければうれしいですね。

乳がんに限らず、胸周りの悩みに幅広く対応

クリニックの特徴をお教えください。

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当院では、乳がん検診や乳がん術後の治療および経過観察、乳がん治療の後遺症であるリンパ浮腫のケアなど、乳がんに関することはもちろん、乳腺炎や授乳期トラブルなど、がん以外のお胸周りの悩みにも幅広く対応しています。大学病院とは別に週に1度、産婦人科病院の乳腺の外来でも診察していましたし、私自身が2児の母で重度の乳腺炎にかかったこともあります。このような経験から、お胸に関することならなんでもご相談に乗れることが当院の強みだと思っています。胸はデリケートな場所ですから受診をためらっている方もおられるでしょうが、私をはじめスタッフのほとんどが女性ですので、お気軽になんでもご相談ください。

どのような訴えで来院される方が多いのでしょうか。

胸の張りやしこり、かゆみや赤みなど、受診のきっかけはさまざまですが、まずは乳がんの可能性について正確な診断をすることと、受診のきっかけとなった症状の原因についてもきちんとご説明するよう心がけています。検査の結果を、単に「良性でした」と伝えるだけでは、大きな病気ではなかったと安堵する一方で「これからどうすればいいのか」という不安感が残り、納得できる説明を求めて病院を転々とされる方もおられます。ですから患者さんの目線に立って、その方のお胸の特徴やホルモンのバランスなどを踏まえて、なぜしこりができたのか、今後どんなことに気をつけていけばいいのかというところまでお話しすることが大切だと思っています。

院内ではどのような検査が可能でしょうか。

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超音波検査とマンモグラフィ、血液検査が可能です。検査の後は診察室に設置しているモニターで撮影した画像を見ながら結果をご説明し、必要があればその日のうちに組織検査まで実施します。組織検査は結果が出るまで7~10日ほどかかりますが、その結果より詳しい検査が必要な場合は昭和大学病院をはじめ連携先の専門施設をご紹介し、患者さんが納得のいく治療が受けられるようサポートしていきます。また、その方のお胸の状態や生活習慣、家族歴、乳腺濃度のレベルなどから乳がんリスクを適切に評価し、その方に適した検査や検診プランをご案内しています。乳がんは手術や放射線、抗がん剤やホルモン剤など、多岐にわたる治療法があり、早期に見つけるほど選択肢も広がります。検診を受けたことがない、あるいはしばらく受けていないという方は、今のご自身のお胸を知るためにもぜひ検診を受けていただきたいですね。

乳腺の診療を通して女性の人生をサポートしたい

さまざまな診療科がある中で、乳腺外科をご専門に選んだのはなぜですか?

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私が医師になったのは30代で、乳がんが増えてくる年齢だったんですね。ですから、他人事ではなく、同じ女性として心から共感の気持ちをもって診療に臨めるのが乳腺の領域だと思ったのです。また、乳がんの治療にあたる医師は当時は男性医師が多く、女性患者さんが医師に悩みを相談しにくいという面もあり、女性の体は女性が診たほうがいいのではないかと感じていました。あとは、乳腺外科では病気の診断から治療方針の決定、手術、術後の治療や経過観察、精神的・緩和的なケアまで、すべての場面で継続して患者さんと関わり、最後まで寄り添うことができるところも魅力でしたね。カンファレンスやコンサルトを通じて他科ドクターと連携を取りつつ、基本的には最初から最後まで、専門家として責任を持って診療にあたることを、今も変わらず大切にしています。

お忙しいかと思いますが、どのようにリフレッシュされていますか?

開業を決めてから準備で忙しくて、ずっと休みがとれなかったんですよ。でも、昭和大学の先生に非常勤で来ていただけることになったので、子どもと過ごす時間をもっととりたいと思っています。もう少し余裕ができたら、ゴルフやスキー、ダンスなどの趣味も楽しみたいですね。

最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

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当院では院内にマッサージ室を併設していて、リンパ浮腫を専門とする看護師の指導のもと、エステティシャンがリンパマッサージやアロマセラピー、ストレッチ指導を行っています。マッサージ室のみの利用もできますので、興味のある方はどうぞお問い合わせください。私は医師なので、どうしても診療のことに目が向きがちなのですが、治療だけではなく、患者さんがトータルとしてハッピーかどうか、納得のいく人生を送れているかどうかというところも大事に考えています。一人ひとりの患者さんの抱えている悩みや不安を少しでも和らげて、乳腺の治療を通してご本人がより豊かな毎日を過ごせるよう、全力でサポートしていきますので、気になることがあればぜひ気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

乳がん検診
・超音波検査:6480円~(税込み)
・マンモグラフィ:8640円~(税込み)
・超音波検査+マンモグラフィ:1万2960~(税込み)

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