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北村 誠司 院長の独自取材記事

明大前アートクリニック

(杉並区/明大前駅)

最終更新日:2025/04/07

北村誠司院長 明大前アートクリニック main

京王線と京王井の頭線が交差する明大前駅より徒歩5分。「すべては患者さんのため」と朗らかな笑顔で語るのは、「明大前アートクリニック」の北村誠司院長だ。高度な生殖補助医療に携わって30年。クチコミや区内の産婦人科からの紹介で、妊娠を望む患者が訪れる同院。北村院長が得意とするのは産科婦人科領域の内視鏡検査で、不妊の原因となる子宮筋腫や子宮内膜症を早期に見つけ、患者を妊娠しやすい状況に整えることに全力を注ぐ。また一般の不妊はもちろん、男性不妊も含めた高度生殖医療までオールラウンドに対応しているのも魅力だ。「理想の医療を実現するために開院した」と語る北村院長に、不妊治療への取り組みや今後の展望について話を聞いた。

(取材日2021年6月22日/情報更新日2025年3月26日)

「すべては患者のため」心身へ負担の少ない不妊治療を

まずはクリニックの特徴を教えてください。

北村誠司院長 明大前アートクリニック1

私は慶応義塾大学病院での経験をはじめ、37年間不妊治療に携わってきました。高度生殖補助医療(ART)に携わる中で感じたのは、妊娠を望まれる患者さんの気持ちに寄り添うことの大切さです。患者さんの負担やストレスになることをできるだけ減らしたい、これまで培ってきた経験を生かし理想の医療を実現させたいという思いで、2018年にこの「明大前アートクリニック」を開院しました。初めて不妊治療をする方、いろいろな病院に行っても結果が出なかった方、妊娠を急ぎたい方などさまざまなニーズに対して、タイミング指導や人工授精などの一般的な不妊治療から、体外受精などの生殖補助医療まで幅広く対応しています。できるだけ少ない負担で妊娠できるよう、早い段階で精度の高い検査を行い、より効果的な方法を提案するよう心がけています。

プライバシーに配慮した、落ち着く内装に癒やされます。

患者さんの多くが女性なので、女性のセンスを熟知している女性用下着メーカーの関連会社にデザインをお願いしました。白と木目を基調にしたデザインは、当院の女性スタッフにも好評です。もう一つこだわったのが個室。体外受精を行った後にお休みいただく回復室を個室で4部屋設けました。病院によってはカーテンで仕切られただけの回復室も多いのですが、それでは医師や看護師との会話が他の患者さんに丸聞こえになってしまいます。受付でも患者さんを名前で呼ばず、番号でご案内させていただくなど、安心して治療を受けていただけるようプライバシーへの配慮を徹底しています。

患者と接する時、どのようなことを大切にしていますか?

北村誠司院長 明大前アートクリニック2

まず大切なのは、私が一人で診察するということ。一人で診察できる状況であれば、私自身が患者さんに対してすべての責任を負えます。これは医療においてはとても大切なこと。規模の大きい病院の場合、複数の医師が在籍しますが、医師によって診療方針が異なることがあります。診療のたびに医師のアドバイス内容が変わると、患者さんは混乱してしまうでしょう。もう一つは患者さんと話す時は目を見て話すこと。一人ひとりの患者さんの気持ちと真摯に向き合い、「ここへ来て良かった」と思っていただけるような治療を提供していきたいですね。

精度の高い検査と治療で、効果的な治療をめざす

カウンセリング制度が整っていますね。

北村誠司院長 明大前アートクリニック3

不妊治療をされている方の多くは、さまざまな不安や焦りを抱えていらっしゃいます。患者さんたちの話をしっかりお聞きし、少しでも不安を取り除くことも私たちの大切な役目です。治療を進める中で気持ちが変わったり、いつまで続ければいいのか悩んだり、パートナーのことやステップアップのタイミングなど、さまざまな悩みが生じることも少なくありません。当院では生殖心理に精通した専門家によるカウンセリングや、看護師への相談ができる枠も設け、患者さんが一人で不安を抱え込まないよう配慮しています。誰かに思いきり話してしっかり受け止めてもらうことで、気持ちが整理でき、前向きになれるのではないでしょうか。些細なことでも気軽にご相談ください。

男性不妊の外来診療にも力を入れているそうですね。

当院では開院当初より、なかなか妊娠に至らないご夫婦に対して、男性不妊の診療を積極的に行ってきました。初めは月に数回程度だったのですが、最近は男性不妊に関するご相談もかなり増えてきたため、木曜と土曜の午後に男性不妊専門の外来を設けています。精液検査の結果、精液中に精子が見当たらない無精子症だった場合は、ご主人の精巣から精子を採取する精巣内精子採取術(TESE)を行って凍結保存し、奥さまの卵子と顕微授精(ICSI)を図り、受精卵を子宮に戻すための胚移植(ET)を行うという一連の治療を他院と連携して対応することも可能です。ご主人の精液所見が不良と指摘された方、夫婦生活がうまくいかないご夫婦などが診療対象となっています。

内視鏡検査を早い段階で取り入れているそうですね。

北村誠司院長 明大前アートクリニック4

当院では、子宮筋腫や子宮内膜症、ポリープなど不妊につながる可能性のある異常を即座にキャッチし、早い段階で適切な治療につなげられるよう、内視鏡検査にも力を入れています。こうした検査が不十分なまま漫然と不妊治療を進めて、後から深刻な不妊の原因が見つかるというのでは順序が逆です。早めに患者さんの子宮の状態をしっかり調べ、問題が見つかれば早めに治療し、妊娠しやすい状況を生み出すことが大切です。私は病院勤務時代は内視鏡手術の執刀も手がけるなど、内視鏡も得意としています。もし、不妊の原因となるような子宮筋腫が見つかった場合は、提携している病院で子宮鏡、もしくは腹腔鏡下手術を受けていただきます。

心のケアもしながら、最善の選択ができるようサポート

そもそも先生はどのような理由で不妊治療を専門に選ばれたのでしょうか?

北村誠司院長 明大前アートクリニック5

私はもともと「人に喜んでもらえる仕事がしたい」と思い、医学部に進みました。卒業後は産婦人科へ進み、勉強のためお世話になった不妊治療専門の病院で細胞から命を生み出すための医療に出会い、「自分の道はこれだ!」と確信。それまで婦人科のがん治療に取り組んでいたのですが、「治す」ことよりも「生み出す」医療に大きな魅力を感じたのです。不妊治療に取り組み始めて30年近くたちますが、今でもその気持ちは変わりません。これまでも、患者さんとともに不妊治療に取り組む中でいくつものドラマのような出来事があり、記憶に残っています。

今後の展望をお聞かせください。

理想の医療を実現するために、近い将来始めたいのが、妊娠したい方向けの「サロン」です。当院に通っている方や不妊治療に興味のある方に集まっていただき、不妊に大敵な冷えの予防や、妊娠につながる体をつくる食生活について、スタッフと気軽に話せるような場をつくりたいですね。もう一つは、体外受精で生まれたお子さんの追跡調査をしたいですね。今はアンケートレベルの調査しかできていないので、ゆくゆくは当院で小児の心理や発達を専門とする外来を設け、5年、10年レベルでお子さんたちの発達が順調か調査して、医療に生かしていきたいと考えています。今はまだ、なかなか思うように活動できませんが、少しずつ形にしていきたいですね。治療については、顕微授精ではPIEZO-ICSIなど、より妊娠につながるような治療法を積極的に取り入れていますので、お気軽にご相談いただけたらと思います。

最後にクリニック選びのポイントと、読者へのメッセージをお願いします。

北村誠司院長 明大前アートクリニック6

相性の問題もあるので一概にはいえませんが、医師や知り合いの方に紹介してもらったクリニックを一度訪ねてみると失敗が少ないかもしれません。女性は35歳ぐらいから妊娠の可能性が下がるので、「いずれ出産したい」と考えていらっしゃる方や生理不順のある方は、自分が妊娠しやすいかどうか、先に卵子や卵巣などをチェックしておくことをお勧めします。当院では、できるだけ自然に近い方法で妊娠していただきたいと思っておりますが、高度な医療を必要としている方に対しては漫然と様子を見ながら治療を進めるようなことはせず、精度の高い検査と高度な生殖医療の中から適していると思う治療法を提案いたします。縁あって当院に来てくださった皆さんに笑顔で卒業していただけるよう、全力でサポートいたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人工授精/2万5300円~、体外受精/22万円~、顕微授精/26万4000円~、胚移植/5万5000円~

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