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後藤 正之 院長の独自取材記事

ごとう小児科アレルギー科

(横浜市青葉区/青葉台駅)

最終更新日:2022/06/28

後藤正之院長 ごとう小児科アレルギー科 main

東急田園都市線青葉台駅南口からすぐのビル2階に位置する「ごとう小児科アレルギー科」。聴診器をモチーフにしたかわいらしいシンボルマークが目印だ。2017年の開業以来、「一般疾患をしっかり診る」「予防医学に力を入れる」「保護者の育児負担の軽減」を3本の柱に、子どもと保護者両方に寄り添う診療を行ってきた。後藤正之院長は、「保護者の方が家庭でお子さんの様子を見る際の注意点などを、できるだけ詳しく説明するよう努めています」と話す。院内感染予防のために、複数の待合室を備え、完全予約制やウェブ問診なども導入。地域の子どもたちの健康をサポートする後藤院長に、診療ポリシーや診療体制、今後の展望などについて聞いた。

(取材日2022年5月20日)

2つの待合室と3つの診療室で、院内感染予防に努める

温かい雰囲気で、広々とした待合室ですね。

後藤正之院長 ごとう小児科アレルギー科1

ありがとうございます。当院は、地域密着の小児科クリニックとして2017年に開業しました。院内には診療室に直結した2つの待合室を備えています。入り口もそれぞれ異なりますので、感染症の疑いがある場合、一般的なアレルギーなどの場合、健康診断や予防接種の場合と分けて対応しています。待合室には余計な物は置かず、発熱がある患者さんに対しては、通常の診療室とは別の特別診察室で診療しており、クリニック全体で院内感染を防ぐ工夫を施しています。当ビルの側面に設置された排煙口により換気も非常に良く、地域の皆さんに安心して来院いただける環境だと思います。

診療予約などの体制について教えてください。

密閉・密集・密接を予防しながら、一人ひとりの患者さんに安心して診察や予防接種、乳幼児健診を受けていただくために、診察、予防接種、乳幼児健診すべてに完全予約制を導入しました。ちょっとした風邪など軽い疾患の場合はまだしも、アトピー性皮膚炎のお子さんが、しっかり塗り薬を続けなければいけないのに薬が切れて症状が悪化してしまったり、喘息のフォローがしっかりできず、ぶり返してしまったりしてはいけませんからね。診療時間や保護者の方に説明する時間を確保できるよう、予約時にウェブ問診票に記入してもらうなど、さまざまな工夫を施しながらより良い診療体制を整えていきたいと思います。

患者と接するときに大切にしているのはどんなことですか?

後藤正之院長 ごとう小児科アレルギー科2

お子さんの体調のプロセスを保護者の方と共有し、家庭で看病する際に気をつけることなどを詳しく説明するようにしています。そうすることで、お子さんの気になる症状に対して保護者の方が迅速に対応し、大きな病気などの早期発見につながればいいなと思っています。発熱者診療のための特別診察室にはタブレット端末を置き、僕が検査などで移動する時間に保護者の方に知っておいてほしい情報を読んでもらうようにしています。医師は24時間その子を診られるわけではないので、このような取り組みにより、お子さんの健康をサポートしていきたいですね。

子どもと保護者、両方に寄り添い育児負担を軽減

「3つの診療ポリシー」について教えてください。

後藤正之院長 ごとう小児科アレルギー科3

当院では、「一般疾患をしっかり診る」「予防医学に力を入れる」「保護者の育児負担の軽減」、この3つを診療の柱としています。1つめの「一般疾患をしっかり診る」というのは、単なる発熱の中に重大疾患がひそんでいる可能性があるので、それを見逃さないようにするということです。2つめの「予防医学に力を入れる」というのは、健診、予防接種、アレルギー治療をしっかり行い、病気を未然に防ぐということです。3つめの「保護者の育児負担の軽減」は、診療の際、保護者の方にはちょっとしたことでも気軽に相談いただき、体調が悪いお子さんはもちろん、保護者の方にも寄り添う姿勢を大切にするということです。

アレルギー疾患はどのように診療しているのですか?

乳児湿疹、喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの疾患に対応しています。症状により塗り薬を処方したり、必要に応じて検査を行ったりします。食物アレルギーは、小さいお子さんの場合、本当にその食べ物がアレルギーかどうかわからないこともあります。「心配だから食べさせない」と決めつけず、“正しく恐れる”をモットーに、危険のない範囲で食べられるように慎重に進めていくようにしています。状況に応じて定期的に血液検査を行ったり、経口負荷試験が必要だと判断した場合は病院に紹介したりしています。アレルギー性鼻炎では、舌下免疫療法も行っていますが、まずは一般的な治療を行い状況が変わらないようであればお勧めするなど、保護者の方のご負担を考慮しながら進めていきたいと考えています。

女性スタッフさんが多いのですね。

後藤正之院長 ごとう小児科アレルギー科4

当院には、医師の僕以外に、常勤・非常勤含め看護師が3人、受付が3人います。全員女性で子育て中のスタッフも多く、患者さん目線で接してくれるので非常に助かっていますね。問診の時間がないときには待合室で積極的に看護師が対応したり、皮膚の外用薬の塗り方や胃腸炎の対応の仕方など、パンフレットを用いて丁寧に説明したりしています。もちろん、患者さんの情報は次の診察につながるよう常にスタッフ間で共有し、コミュニケーションを取っています。おかげさまで、とても良いメンバーに恵まれていると思います。

地域の親子の役に立ち続けていきたい

医師をめざしたきっかけを教えてください。

後藤正之院長 ごとう小児科アレルギー科5

実は、大学卒業後、会社勤めをしていたんです。すごくいい会社だったのですが、このまま勤め続けることに疑問を感じていました。父は実家で医師をしていたのですが、ある時父の医師としての仕事ぶりに感銘を受ける出来事がありまして。父のように、世の中の助けになるような生き方をしたいと思うようになり、医師を志しました。その後受験勉強して医学部に入学し、今に至ります。僕は、小さい頃体がとても弱く、しょっちゅう肺炎を起こして入院していました。両親にはとても心配をかけたと思います。でも、小さい頃の病気って、乗り越えられることが多いんです。自身の経験もふまえ、保護者の方に寄り添ってきたいですね。

お忙しい日々の中、診療以外の時間はどのようにお過ごしですか?

子どもがサッカーを習っているので、練習場や試合会場に送迎したり、保護者として子どもたちの練習をサポートしたりしています。大変なことも多いですが、「サッカーを頑張りたい!」という子どもの気持ちを尊重して応援していきたいですね。こんなふうに子どもと関われることも、家族の幸せだと思います。3人子どもがいて、一番下の子も、最近「サッカー始めたい」と言い出しました。ついこの間まで「料理の道に進みたい」と言っていたはずなのですが(笑)。今後のなりゆきを見守っていきたいですね。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

後藤正之院長 ごとう小児科アレルギー科6

当院では予防接種にも力を入れており、新型コロナウイルスのワクチンに加え、折を見て子宮頸がんワクチンも始めていきたいと思います。地域に根づいた小児科クリニックとして、先ほど申し上げた「一般疾患をしっかり診る」「予防医学に力を入れる」「保護者の育児負担の軽減」の3本の柱で地域の皆さんのお役に立ち続けていきたいですね。大きなことはできませんが、スタッフ一同、地域のお子さん、保護者の方に寄り添い続け、ここ青葉台の地で生きていきたいと思っています。お子さんのことで気になることがありましたら、お気軽に足をお運びください。

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