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名取 徹 院長の独自取材記事

名取歯科医院

(久留米市/宮の陣駅)

最終更新日:2023/10/30

名取徹院長 名取歯科医院 main

西鉄天神大牟田線の宮の陣駅から車で約5分ほどの「名取歯科医院」。久留米市出身の名取徹院長は、久留米大学病院などで長年経験を積んできたインプラント治療の専門家だ。地元に貢献したいという思いから2017年に同院を開業し、難症例にも対応可能なインプラント治療や審美面に配慮した治療を強みとした歯科診療を続けている。九州のみならず広島や大阪からも患者が訪れる同院。すべての治療において、オーダーメイドの治療計画を作成し、再治療や歯の喪失の予防に努めている。「何十年先もしっかり噛むことができる口の中をめざして根本的な治療に取り組むことで、結果的には機能的かつ美しい口元をかなえることにつながると思うんです」と語る名取院長に、診療の方針や特徴、治療に対する思いなど話を聞いた。

(取材日2023年8月24日)

地元、久留米でインプラント治療と審美歯科に注力

まず、こちらがどのようなクリニックなのか教えてください。

名取徹院長 名取歯科医院1

お口に関するさまざまなお悩みに対応するため、一般歯科や歯科口腔外科、審美歯科、インプラント治療、矯正歯科、小児歯科と幅広い診療を行っています。中でも、私が専門とする歯科口腔外科とインプラント治療や、セラミック治療をメインとした審美歯科に力を入れています。患者さんは10代から60代までさまざまで、働き世代が中心です。インプラント治療が得意な歯科クリニックをお探しの方が、県内だけでなく九州各地から、遠くは広島や大阪の方からもいらしています。

院長のこれまでのご経歴と、開業を決めた理由をお聞かせください。

私はここ久留米で生まれ育ちました。もともと祖父が歯科クリニックを開業していたことや、家族に医療関係者が多かったことから、将来は歯科医師か医師になりたいと考えていましたね。最終的に歯科医師の道を選び、大学卒業後は久留米大学病院へ。入局してすぐの頃から、当時はまだ一般的ではなかったインプラント治療について専門に学び始め、多くの経験を積みました。久留米大学病院に関しては、現在も外来を担当するなど、とてもつながりの深い病院でもあります。2003年には、大分で歯科クリニックを開業。親戚の歯科クリニックを引き継ぐかたちで開業したのですが、やはり地元に戻りたいという思いが強くなり、2017年に久留米に戻り当院を開業しました。

院内づくりで工夫された部分はありますか?

名取徹院長 名取歯科医院2

歯科クリニックって、狭くて暗くて怖い、という印象がありませんか? 大分の歯科クリニックには合わせて13年間いたのですが、そこも昔ながらのとても小さな建物で、診療スペースも限られていました。こうした経験から、当院を開業する際には患者さんが少しでも苦手意識を抱かないような歯科クリニックにしたいと考え、白を基調に明るいオフィスをイメージしたデザインにしました。バリアフリー設計に加えて、化粧室にはおむつ交換台も用意してありますので、車いすやお子さん連れの方も気兼ねなくお越しいただけますよ。また、治療に使用した器具は機械を使って洗った後、高水準の滅菌機で処理するなど、開業時から院内の滅菌に力を入れて取り組んでいます。

入念な準備と精密な治療で、インプラント周囲炎防止を

専門であるインプラント治療において、どのようなこだわりがあるのか教えてください。

名取徹院長 名取歯科医院3

今インプラント治療に関して最も問題となっているのが、インプラント周囲炎です。インプラントの周辺組織が細菌に感染し、歯周病のような症状が現れる病気で、最悪の場合インプラントが脱落してしまうことも。せっかく入れたインプラントをできるだけ長期間保つためには、いかに周囲炎を起こさないようにインプラントを埋入するのか、そしていかに患者さんに適合した補綴装置を作り上げるかが非常に重要で、歯科医師の経験や技術が問われる部分になります。特に、インプラントの埋入角度や進度は周囲炎の発症に大きく関わっています。ですから、歯科用CTを用いて骨の状態や血管の位置を確かめるための細密検査、さらにガイドシステムによるコンピューター上のシミュレーションなど、安全性に配慮して治療を行うという意味でも手術前の準備をとても入念に行っています。

治療して終わりではなく、治療後のケアも重要になってきますね。

通常の歯と同じく、ブラッシングをはじめとした日頃のケアが不十分ですとインプラント周囲炎のリスクが高まります。とはいえ、しっかり磨けているかや不具合が出ていないかを患者さんご自身で判断するのは不可能です。治療が終わった後も、少なくとも季節ごと年に4回はクリニックでメンテナンスを受け、インプラントが正しく機能しているか、あるいはトラブルがないかを歯科医師が確認する必要があります。あとは、昔から「眼科と歯科は上手な先生のところへ行け」という言葉があるように、インプラント治療が専門で、経験の多い歯科医師を選ぶことも非常に重要です。実際にインプラント治療を受けたことのある人から話を聞いたり、インターネットで情報を集めたりして、信頼のおける歯科クリニックを探していただきたいと思います。

インプラント治療のほか、メタルフリーを希望される方も増えていると聞きました。

名取徹院長 名取歯科医院4

欠損した歯を補うことを図る場合、戦後の日本では銀歯が一般的でした。銀歯の良さは、強度があって壊れにくいという点でしたが、近年はやわらかい食事が増えてきましたし、壊れにくいがゆえに噛んだ際の力を逃がすことができず、歯根や対になる歯が壊れてしまうという欠点もありました。これまで診てきた患者さんの中には、銀歯の影響で歯そのものを失ってしまったという方も。その点セラミックであれば、見た目の美しさはもちろん、無理な力がかかった際には、補綴部分が先に割れるため歯根や周囲の歯への負担回避が望めます。金属アレルギーやプラークの心配もいりません。あくまで選択肢の一つではありますが、健康な歯を1本でも多く残すためにもメタルフリーの良さをもっと多くの人に知ってもらいたいと考えています。

残っている歯を失うことなく一生笑顔でいられる治療を

クリニックの理念である「審美と機能の両立」について、院長の考えをお聞かせください。

名取徹院長 名取歯科医院5

当院では、目に見える症状に対処するだけでなく、口の中を一口腔と捉えて治療を行うグローバルスタンダードを意識した治療や予防に取り組んでいます。その場で痛みを取ることをめざすだけの治療では、治療箇所が長持ちせずに、再治療や歯の喪失につながりかねません。例えば、歯並びが悪く歯磨きがしづらいために虫歯になっているのであれば歯並びの改善を図らなくてはなりませんし、噛み合わせが悪くて歯が欠けてしまった場合には、全体の噛み合わせについて考える必要があります。このように虫歯や欠損の原因を明らかにすることで、10年後20年後もなんともないような治療をしたいという思いがまずあります。そして、歯磨きしやすい口の中をめざした結果、整った見た目になり、審美と機能の両立につながると考えています。

患者さんと接する際、心がけていることはありますか?

一つは、自分の家族に受けさせたい治療というのを意識しています。最終的にどの方法を選ぶかは患者さん自身が決めることですが、将来的にも患者さんの負担が少なく、今でき得る最善の方法と思われるものを選択肢の中に提示するようにしていますね。その方法を含めた選択肢の範囲で、当院と患者さん、どちらも納得できる落としどころを見つけていけるのがベストだと思っています。もう一つは、患者さんにご自身の口の状態を知ってもらうということです。そのために口の中の写真をこまめに撮影し、経過がわかるよう時系列でお見せするようにしています。視覚的にわかることで治療へのモチベーションや、定期的なメンテナンスにもつながると思います。

最後に、今後の展望と読者の方にメッセージをお願いします。

名取徹院長 名取歯科医院6

現在の治療の水準を維持しながら、できるだけ長く患者さんを診ていきたいと考えています。顎の骨が薄い、または骨量が少ないなどの理由から、他の歯科クリニックでインプラント治療を断られた方がいましたら、一度当院にご相談ください。歯肉移植などを施すことで、難しい症例でも施術が可能になることも望めます。また、どんなに頑張って磨いても、セルフケアだけでは歯の汚れを落としきることはできません。自分の歯で笑い続けられるよう、定期的に専門家によるクリーニングを受けるようにしてください。インプラント治療に限らず、「暗い」や「怖い」といった従来の歯科クリニックのイメージを覆すことができるよう体制を整えてお待ちしております。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/30万円~、矯正治療/40万円~、セラミック治療/12万円~

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