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上與那原 朝秀 院長の独自取材記事

よな歯科クリニック

(札幌市東区/新道東駅)

最終更新日:2021/10/12

上與那原朝秀院長 よな歯科クリニック main

北海道中央バス東苗穂11条3丁目停留所から徒歩1分。ペンギンのキャラクターが描かれた看板が目印の「よな歯科クリニック」がある。沖縄県出身の上與那原朝秀(うえよなはら・ともひで)院長は、北海道医療大学歯学部を卒業後、同大学病院や沖縄県の歯科クリニックでの勤務を経て2017年に開業。大きな窓から日差しが差し込む院内は広々として清潔感にあふれ、個別のパーティションで仕切られた診療室では周囲を気にせずに診察を受けることができる。キッズルームもあるので小さな子ども連れでの来院も安心だ。「親切・丁寧・しっかり説明」を理念に診療を行っている上與那原院長に、いろいろと話を聞いてみた。

(取材日2021年1月15日)

複数の選択肢から患者が選択した方法で治療する

歯科医師を志したきっかけから開院までの経緯をお聞かせください。

上與那原朝秀院長 よな歯科クリニック1

祖父が内科と小児科の医師で、自宅から徒歩数分の場所で開業していました。ある時自分が通っていた塾の先生から、祖父の世話になって感謝しているという話を聞きました。子ども心にも誇らしく感じ、それが医療への道を選ぶ動機となりました。大学卒業後は、10年くらい勤務医をして、歯科医師としての「柱」のようなものをつくってから開業しようと考えていました。そして大学病院に6年、沖縄の歯科医院に3年ほど勤務したところで、そろそろ良い頃合いかなと思い、開業に踏み切りました。この場所を選んだのは、札幌という地が好きだったことと、車で30分ほどの距離に勤めていた大学病院があるので、連携が取りやすいからです。北海道には食の楽しみがあり、四季がはっきりしているのが良いですね。

診療において力を入れているのはどんなところですか?

一般歯科を中心に幅広く診療していますが、中でも大学病院で専門的に行っていた歯周病の治療に力を入れています。それ以外にも虫歯の治療、根管治療は得意分野です。入れ歯も腕のある技工士さんのおかげで良いものが提供でき、インプラント、マウスピース型装置を用いた矯正にも取り組んでいます。特に当院が強みとしているのは、複数の選択肢から患者さんに治療方法を選んでいただけることです。例えば歯が失われた場合なら、保険適用と自由診療それぞれのブリッジまたは入れ歯、自由診療ならインプラントの他に歯のすき間を埋める目的で矯正する方法もあり、それぞれ費用や期間、リスクなどを説明した上で、治療方法を決めていただきます。そのため説明には時間がかかりますが、説明によって初めて知った方法を選択される方もいらっしゃるので、後で後悔したりすることがなく、満足度の高い治療ができるように、一人ひとり丁寧に説明しています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

上與那原朝秀院長 よな歯科クリニック2

患者さんはそれぞれ「理想とする治療のゴール」を持っています。例えば、しっかり噛める、歯がしみない、歯を白くする、歯並びをきれいにする、など。そういったゴールへと導くために、まず治療前の状態を丁寧に説明した上で、全部しっかり治したいのか、気になるところだけ治療したいのか、またはとりあえず1日で何とかしてほしいのか、といった希望をお聞きして、それに合った治療方針を決めます。理想的な状態というのは口の中を見てすぐに描けますが、そうするための費用や期間などのことをいきなりお話しするのも気が引けるので、まずは信頼関係をつくることを第一に考えます。時には治療が必要な状態に本人が気づいていなかったり、お子さんの場合は親御さんにある程度の知識を持っていてほしいなあと感じることもありますが、結果的には理想に近いゴールへ到達でき、お互いハッピーになれるような診療を心がけています。

噛む力が強い人は歯根膜炎に注意

最近目立って感じられるような主訴などはありますか?

上與那原朝秀院長 よな歯科クリニック3

虫歯がないのに「歯が痛い」と来られる方が増えましたね。「痛いのだから虫歯があるはず」と思われがちですが、歯と骨の間にある歯根膜という薄い膜が炎症を起こして痛むことがあります。その原因はいろいろですが、話を聞くと硬めのグミをよく食べているとか、氷をかじるのが好きだという方がいらっしゃって、それが原因だったことがありました。他にも歯ぎしりをするとか、スポーツをしていて歯を食いしばることが多いといった理由で歯根膜が痛むことがあります。筋肉痛のようにそのまま数日で治ることが多いですが、強い炎症が続いたり細菌が入ったりすると、神経を除去しなければいけないこともあります。それ以外の症状では、噛む力が強すぎて詰め物が取れてしまったという人も多くなった気がします。どちらも今の社会状況のストレスの増加と関係があるかもしれません。いずれにしても噛む力の問題はもう少し広く知られても良いのではないかと思います。

印象に残っている患者さんとのエピソードがあればお聞かせください。

大学病院に勤務していた時、4〜5年間定期検診に通ってくれていた60代の女性の患者さんがいらっしゃいました。すごく優しい方で、時にはおでんを作ってきてくれて、みんなで分けて食べたこともありました。書道の先生をされていたそうで、僕が沖縄の歯科医院に移るとお伝えしたときに、芸術的な書の作品を頂きました。それは今でも宝物にしています。大学を出たばかりの若輩者だった自分を信頼してくれたことは、歯科医師としての自信につながりました。その後も、歯科恐怖症だった方が治療を続けられるようになったことなどもありました。そういった、それまで乗り越えられなかった壁を越えるための一押しができた時に大きなやりがいを感じ、歯科医師になって良かったと思いますね。

先生自身が歯の健康のためにしていることはありますか?

上與那原朝秀院長 よな歯科クリニック4

1日に1回は10分くらいかけて全部の歯の汚れをしっかり落とすように磨いています。1日3回短い時間磨くより、念入りに1回磨くほうがお勧めなんです。回数が多くても、実は同じところしか磨いていないことも多いので。食事の内容にも気をつけていて、自分から積極的に甘いものを取ることは少ないですね。食材にも歯にくっついて残りやすいものとそうでないものがあり、洋食に比べると和食のほうが歯に残りにくいものが多いんです。食物繊維の多い根菜類などは、噛むことで歯の表面を掃除する効果もあります。逆にパンやハンバーグなどは歯に残りやすいので注意しています。

歯周病治療における本当の主役は患者

スタッフさんとの連携はどのようにしていますか?

上與那原朝秀院長 よな歯科クリニック5

当院の診療理念を実現するためには、歯科衛生士、歯科助手といったスタッフの協力が不可欠です。そのためのミーティングも定期的に行っています。また、歯科衛生士のスキルを向上させるための勉強会も、月に1回以上は行うようにしています。当院で力を入れている歯周病の治療は、本当の主役は患者さんなんです。正しいブラッシングができていないと、歯周病の治療はできません。そしてそれを支えていくのが歯科衛生士です。歯科医師はその結果をチェックする、嫌われ役みたいなものです。それに対して患者さんと歯科衛生士が協力して立ち向かうような、そんなイメージを持っています。

クリニックの設備でこだわった点はありますか?

新型コロナウイルス感染症の流行に関わらず滅菌消毒は重要なので、開業時から徹底して行っています。可能なものは使い捨てにして、そうでないものは患者さんごとに消毒しています。主な医療機器としては、適切な診断のために欠かせない歯科用CTを導入し、患者さんに説明するために口の中を撮影するペン型のカメラも使用しています。百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、鏡などを使ってもよく見えなかった奥歯の状態などもはっきりと見ることができます。そういった写真を活用することで、説明するのも理解していただくのも短時間でできるようになりました。

今後の展望や読者に向けたメッセージをお聞かせください。

上與那原朝秀院長 よな歯科クリニック6

開業からこれまでに多くの患者さんに来ていただいていますが、今後さらに患者さんが増え予約がいっぱいになってしまうようなら、規模の拡大も視野に入れています。その際には当院の診療理念に共感していただける歯科医師を増員し対応させていただきます。また、現在は医科歯科問わずセカンドオピニオンという考え方が広く定着してきているので、自分が受けている診療に不安や疑問を感じる方は、通院している医療機関とは別の医療機関で診てもらうのも一つの方法です。もしそういったことで悩んでいる方がいらっしゃれば、ぜひいらしてほしいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/44万円~、歯列矯正/11万円~、自費ブリッジ/11万5500円~(3歯)、自費入れ歯/11万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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