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花房 崇明 院長の独自取材記事

千里中央花ふさ皮ふ科

(豊中市/千里中央駅)

最終更新日:2019/08/23

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北大阪急行電鉄・大阪モノレール線の千里中央駅から徒歩約5分、医療モールの一画に「医療法人佑諒会 千里中央花ふさ皮ふ科」がある。院長の花房崇明先生は、患者の気持ちに共感し、一人ひとりに適した診療を実践すべくクリニックを開業した。2019年4月にはリニューアルを行い、院内スペースを2倍以上の広さに拡大。今後は一般の皮膚科診療に加えて美容皮膚科領域の診療にも取り組み、さらに幅広いニーズに応えていきたいという。開業を経て「患者さんのことをしっかり考えた診療ができるようになって楽しい」という花房院長に医師としてのポリシーや地域医療への思いを語ってもらった。
(取材日2019年5月29日)

歯科医師の叔父への憧れが、きっかけとなった

医師をめざした理由を教えてください。

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薬剤師の母がかつて医師をめざしていたらしく、私が医学部へ進学できるように教育に力を入れていました。当時は勉強に対して、両親ともに厳しかったですが、今ではあの時勉強しておいて本当に良かったと思っています。また、私の父はサラリーマンで、会社でどんな仕事をしているのか子どもの私にはわかりませんでしたが、母方の叔父が歯科医師で子どもにもわかりやすい仕事でした。住居併設の診療所で昼食を終えてまた白衣を着て診療に戻っていく姿を見て「良いな」と憧れたのが医療の道へ進むきっかけになったと思います。

皮膚科を選ばれたのはなぜですか。

私が研修を始めた年に、すべての診療科を2年間で回るスーパーローテーション制度がスタートしました。手術などで手を動かすのが好きなので、当初は外科系に進もうと考えたのですが、研修を受けた病院は本当に忙しいところで、お世話になった先生の働き方があまりにハードだったので、ずっと続けるのは私には無理だと痛感したのです。それで他の診療科を検討したのですが、私はもともとアトピー性皮膚炎で、受験のストレスで悪化した経験がありました。また、外科研修の際のストレスでも悪化していたので、自分の経験を生かせる皮膚科に進むことにしました。

どういった領域を集中的に学ばれたのですか。

免疫です。皮膚科が扱う疾患には、免疫が関係しているものが多く、がんをはじめとするさまざまな疾病にも通じているテーマです。母校である大阪大学の大学院に進学し、薬を服用することで出現することもある「薬疹(やくしん)」について主に研究しました。奨学金をいただいてアメリカへ行き、胸腺をメインに研究したこともあります。胸腺は免疫をつかさどっている器官で、異常を来すと1型糖尿病など自己免疫疾患の発症につながることもあります。

当時の印象的な出来事を教えてください。

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母校の医局でお世話になった先生に「英語で論文を書いてみないか」と言われました。研修医時代には、英語のウェブサイトで病気のことを調べた経験はありました。しかし、そのサイトに自分が書いた論文が掲載されるなどというイメージはなく、「とりあえず書いてみよう」と半ばおだてられて2006年から2008年にかけて4本の英語論文を書きました。自分の書いた論文がサイトに掲載されたことが本当にうれしく、研究に対する意欲が一気に高まりましたね。最初は先生に手伝ってもらっていたのですが、今度は逆に後輩の論文指導をし、海外の研究者と共著もしました。

全力で向き合い、家族が診てもらいたい医師をめざす

開業を決心されたのはなぜですか。

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大学病院で研究と診療を続けていくつもりでしたが、研究や論文の作成に追われ、患者さんへの対応が不十分になることもあり、「何か、自分のめざしていた医師像と違うぞ……」という思いが強くなっていきました。そんな時にストレスなどが原因でめまいを発症して、院内の耳鼻科を受診したところ、時間外にもかかわらず、先生にとても優しく丁寧に診ていただきました。その時に、今のままでは、自分や家族、友人に受診を勧められる医師になれないと気づき、患者さんと全力で向き合うために開業しました。この場所は母校に近く、自分の医療知識が古びないように、可能なときは今も大学病院のカンファレンスに参加し、吸収した新しい知識を診療に役立てています。

診療ポリシーを教えてください。

当たり前のことですが、自分が診てほしい医師、真摯に患者さんに接する医師になることをめざしています。クリニックの信条である「患者さんの思いに共感する」「一人ひとりに適した新しい診療を行う」は、まさに研究者としての自分の経験から学んだことです。現在、患者さんは小さなお子さんが全体の5割近くを占めています。この辺りは新しく開発された地域で若いファミリーが多く、診療科目に「小児皮膚科」を挙げているのも、お子さんを持つ親御さんが受診しやすいようにと考えたからです。私にも幼い子どもがいるので接し方は心得ており、次の世代を背負っていく子どもたちの治療に当たれることにやりがいを感じています。

4月にリニューアルし診療スペースを拡大。今後は自由診療にも対応していくそうですね。

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院内スペースをこれまでの2倍以上に拡大し、2階は一般の皮膚科診療、3階は自由診療専用のスペースにしました。自由診療を始めたのは、本当に困っている患者さんに治療の間口を広げたいと思ったからです。実は、僕自身がアトピー性皮膚炎で、ひげが生えてくると症状が現れ、ひげをそると悪化するという悪循環に苦しめられてきました。脱毛したくても通常の保険診療では対応できず、美容皮膚科ではリスクを懸念されて断られ、治療を受けたくても受けられない人のために、治療の選択肢を増やしたいと思ったのです。新しさだけに着目することなく、エビデンスが確立された治療で本当に良いと思うものを見極め、取り入れていくつもりです。女性にとって皮膚の悩みはデリケートな問題なので、美容皮膚科領域で相談したいことがあれば、女性スタッフに気軽に声をかけていただきたいです。

さまざまな症例に、クオリティの高い治療を提供したい

アトピー性皮膚炎の治療方針を教えてください。

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アトピー性皮膚炎は治療期間が長いので、長期的な視点に立った治療を心がけています。基本方針としては、ガイドラインに沿って、病状を診ながら飲み薬や注射など、その方に応じた治療を行っています。ステロイドの塗り薬は、必要な時には理由を明確にして使用し、漫然と使用することはありません。いわゆる脱ステロイド療法ではないですが、薬の塗り方を動画でわかりやすく説明し、しっかり保湿してスキンケアを行いながら、薬を減らしていきます。当院は乳幼児の患者さんが多いほか、どこで診てもらっても改善しなかったという、重いアトピー性皮膚炎で苦しんでいる方も来られます。「ここで必ず治してあげたい」という強い気持ちで、常に診療に取り組んでいます。

ほかの疾患や形成外科での治療についてお聞かせください。

紫外線治療器について、保険診療ではアトピー性皮膚炎はもちろん、乾癬(かんせん)や手のひらや足の裏に黄色い水ぶくれができる掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の治療に対応できます。自費診療にはなりますが円形脱毛症の治療などにも役立つので、上手に使っていきたいと考えています。地域のクリニックで、ホクロやできものなどの日帰り手術にも対応していきたいと思い、形成外科を診療科目に挙げました。もともと外科系の診療が好きで、東京の病院に勤務していた頃は、数多くのオペを経験しました。4月からは以前一緒に総合病院で勤務していた形成外科の先生が常勤として来てくれたので、より大きな手術にも対応できるようになりました。

今後の展望をお聞かせください。

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開業して2年、予想を超える多くの患者さんにお越しいただいています。地域にはアトピー性皮膚炎で苦しんでいる人がこんなに大勢いたとは、大学病院にいた頃は思ってもいませんでした。今後の課題は、質を落とさずによりスムーズな診療を提供していくことですね。診療の効率化のため、診察前に簡単な問診を行い、診察中も僕の横でカルテの入力補助をしてくれる医療クラークスタッフを配置しました。おかげで僕は診察に集中することができ、限られた時間の中でも密度の濃い診療を行うことができます。また待ち時間を短縮するために予約システムのほか、新たに自動精算機を導入しました。お会計の時間短縮と同時に、受付スタッフの負担もかなり軽減できました。今後も開業当時の気持ちを忘れずに、新しい知識の吸収や設備の導入を怠らず、幅広い症例や悩みに対して高いレベルの治療を提供できるように努めていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

円形脱毛症治療/3000円~

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