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鈴木 宏光 院長の独自取材記事

鈴木眼科クリニック名東

(名古屋市名東区/上社駅)

最終更新日:2023/03/29

鈴木宏光院長 鈴木眼科クリニック名東 main

一社駅から徒歩10分の「鈴木眼科クリニック名東」。ホテルのような重厚な外観が印象的で、ロビーを抜けると広々と開放感にあふれた待合室が広がり、キッズスペースやファミリーで座れる長椅子、肘掛けのある椅子の用意など、子どもから高齢者まで安心して通院できるように環境が整えられている。その一つ一つに、「患者が落ち着いて過ごせるように、という思いを込めました」と語る鈴木宏光院長。勤務医として10年、さらに自身の母親が院長を務めるクリニックで10年の研鑽を積み、努力を惜しまず腕を磨いてきた実直なドクター。「人に優しく」をモットーに、患者の人生に寄り添う診療をめざす鈴木院長に、その想いをふんだんに語ってもらった。

(取材日2017年12月26日)

スタッフ一丸となって患者に寄り添う

院長のこれまでのご経験を教えてください。

鈴木宏光院長 鈴木眼科クリニック名東1

愛知医科大学卒業後、大学病院や市民病院など総合病院で10年間勤務医をして、手術をはじめさまざまな経験を積みました。その後、私の母が院長を務める天白区の「鈴木眼科医院」で勤務することに。副院長という立場から、同じく眼科の医師である母の背中を見て、地域医療をとことん学んでいきました。当院を開業する前は、お昼の休憩時間などを使って他の病院の手術に携わるなど、技術面を磨いていくことも欠かさず取り組んできました。多いときでは10以上のクリニックを渡り歩いて手術をしていたこともあります。医師として充実した毎日ではありましたが、その中で開業を決意したのは、「自分の医療をしたい」という思いが強くなったからです。45歳という年齢も、背中を押してくれました。開業をするのには最後のチャンスと思いましたから。

同じ眼科の医師であるお母さまから、どんなことを学ばれましたか?

勤務し始めた頃、診療室のドアを前にして母に言われた言葉は、今でも忘れられません。母は私に、「私情はすべて、この扉の前に置いて診察室に入りなさい」と言ったのです。その言葉どおり、母はたとえ自分の体調が悪かったとしても、扉を開く瞬間から、そんな様子を感じさせないくらい、元気に診療を行っていました。また母は開業から40年もの間、本当にたくさんの患者さんの診療をしてきて、親子3代にわたって診療することも珍しくないほどなのですが、その一人ひとりのことをとてもよく覚えているんです。決して簡単なことではありませんし、母の姿を見ていて、“ドライな医師”とは正反対の、とても“ウエットな医師”と感じました。そんな母を、医師として本当にリスペクトしています。当院でも母から学んだことを生かしながら、そこに私なりのオリジナリティーを加えて「自分の医療」を極めていきたいですね。

めざす「自分の医療」とは、どのようなものでしょうか?

鈴木宏光院長 鈴木眼科クリニック名東2

当クリニックのモットーである「人に優しく」を体現する医療をめざしています。“人”というのは、患者さんはもちろんのこと、当院で働くスタッフのことも含めています。患者さんに寄り添うことは、私一人の力でできるわけではありません。患者さん一人ひとりに寄り添っていくためにも、一つの組織として力を合わせることが必要だと思うのです。だからこそ、スタッフ同士でも優しさを携えた関係性を築いてきたいですね。その上で、頼れるクリニックを成長させていきたいです。目のお悩みはもちろん、それ以外のことでも頼ってもらいたいと思っています。患者さんや、患者さんの身近な人に困ったことがあった時に当院を勧めてもらえるような、いつでも何でも頼りになる存在として、患者さんの人生に関わっていける、「人に優しい医療」をスタッフたちとつくりあげていくことが今の目標です。

医師として、患者の人生を支える存在になる

診察する上で、どんなことを心がけていますか?

鈴木宏光院長 鈴木眼科クリニック名東3

当たり前のことですが、笑顔で患者さんと接するように心がけています。私だけではなく、スタッフにもそうしてほしいと話していますね。やはり第一印象はとても大切だと思うので。スタッフにも、「レストランに行ったときに『いらっしゃいませ』の声かけもなく待たされたら違和感を持つでしょう?」といったことをよく話すのですが、もしかしたら忙しいときは、誰でも無意識にやってしまっているかもしれません。ですので、どんなことも“できている”とは思わずに、気をつけていこうと話しています。スタッフが4人いれば、4本アンテナがあるということなので、一人が気づけば変わると思うんです。気づいたときに、それをきちんと周りに伝えられるような風通しの良い関係を築きたいと思っています。それは患者さんにも伝わるものだと思うので。

どのような患者さんが多いですか?

小さな子どもがいる家庭が多い地域なので、家族で来院してくださる方も多いですね。あとは、高齢の患者さんも多いです。以前勤めていた病院の時からの患者さんで、電車やバスを乗り継いで、通ってくださる方もいます。今日も以前から診させてもらっていた、90歳を超えた患者さんが来てくれました。わざわざ時間をかけて来てくれるというのは、本当にありがたいことです。「先生じゃなきゃ駄目だから。先生と話すのが元気の源」という言葉は、医師冥利(みょうり)に尽きます。

これまでの診療で印象に残るエピソードはありますか?

鈴木宏光院長 鈴木眼科クリニック名東4

勤務医時代のことなのですが、若い頃に片目を失った高齢の女性の診察のことはよく覚えています。私が診た時点で、残された片目が非常に悪い状態だったんです。どうしてこれまで診察を受けなかったのか尋ねてみると、返ってきたのは「もう片方の目も失うと宣告されるのが怖くて来れなかった」という言葉でした。何年も怖くてつらい思いをしていたからこそあふれたその言葉に、胸が痛くなりました。その時、医師は病気を治すこと“だけ”が仕事ではないと気づいたんです。目のことでも、目以外の体のことでも、何でも話せる医師になれば、患者さんのつらい思いを減らすことができるのかなと思っています。たとえ世界一の技術を持った医師になったとしても、患者さんが来てくれなければ、何もできませんからね。医師は患者さんに育ててもらっているのだと思います。この患者さんからは、とても多くのことを学ばせていただきました。

めざす医療の提供を通して地域に貢献

先生が得意とされているのは、どのような診療ですか?

鈴木宏光院長 鈴木眼科クリニック名東5

いわゆる、眼科の医師としての「王道」が得意です。と言ってしまうと、「特別なものはないの?」と思われるかもしれませんが、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性の診断から治療、結膜炎、霰粒腫・麦粒腫(ものもらい)、外傷など多くの人が困る可能性があることに対して高いクオリティーで対処できるようにしているということです。白内障手術については、他院からの依頼で出張手術を続け10年以上、非常に多くの症例の治療に携わってきました。現在も名古屋市内外で手術に呼ばれ研鑽を積んでいます。手術も安心してお任せいただければと思います。また、さまざまな理由から上まぶたの機能に障害が生じ、目が開きづらくなる疾患である眼瞼下垂の治療も行っていますので、お困りの方はぜひご相談いただきたいですね。

小児眼科にも力を入れていると聞きました。

お子さんも多い地域ですし、小さい頃の目のお悩みは早期治療によって早期解決へと導くこともできます。例えば、子どもの目は集中すると手元に視点を合わせようとするんです。そうすることで目に力が入りすぎると、目の筋肉がほぐれなくなってしまい、見えづらさなどを感じるようになります。そういう子には、本来の目の柔軟性を取り戻した上での眼鏡処方を行います。眼鏡に詳しいスタッフによるトレーニングも行っているのですが、そのトレーニングをすると、眼鏡が必要なくなることもあり得るんですよ。保護者の方の不安を取るためにも、検査を段階に分けて行い、適切な診断をしています。

読者の方、地域の方へのメッセージをお願いします。

鈴木宏光院長 鈴木眼科クリニック名東6

先進の設備を備えていますので、予防の段階から重症の方まで、多くの方にご来院いただければと思っています。私自身が病院ではもちろん、レストランなどあらゆる人と接する場面において、優しくない対応に内心とても傷つきやすいタイプなので、それを逆に利用し「人に優しく」を一番に考え、これからもここで真摯に患者さんと向き合っていきたいです。ちょっと話を聞いてほしいという方も、ぜひご来院ください。まだ始まったばかりですが、これからこの地域の中で頼りにされる、そしてさまざまな方の人生に関わっていけるようなクリニックを、そして私自身“ウエットな医師”をめざしていきます。

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