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患者の負担軽減を大切にした
「手の外科」の治療と日帰り手術

しげまつ整形外科・手の外科クリニック

(東大阪市/八戸ノ里駅)

最終更新日:2023/06/05

しげまつ整形外科・手の外科クリニック 患者の負担軽減を大切にした 「手の外科」の治療と日帰り手術 しげまつ整形外科・手の外科クリニック 患者の負担軽減を大切にした 「手の外科」の治療と日帰り手術
  • 保険診療

指や手に痛みやしびれを感じても、日常生活に問題がない限り、すぐに医療機関を受診しようとは思えないのが現状ではないだろうか。しかし、そうした症状を実感した場合は「自己判断せずに、できるだけ早く受診してほしい」と、「しげまつ整形外科・手の外科クリニック」の重松浩司院長は力説する。神経や骨の異常が原因となっている可能性があり、放置したり、我慢したりしているうちに病気が進行し、まひや関節の変形が起こってしまうリスクがあるからだという。同院では「手の外科」の診療に力を入れ、こうした疾患への専門的な治療を届けている。「手の外科」の対象となるのはどのような症状なのか、実際の治療はどのように進められるのか、重松院長に詳しく聞いた。

(取材日2023年5月25日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qどのような症状が「手の外科」の治療対象ですか?
A

肘から先の腕や指の痛み、しびれ、動かしにくい、むくみといった症状が対象です。ただ実際には、当院には肩から腕全体の症状に悩む方が来院されます。男性に比べて女性の患者さんが多いのが特徴で、女性ホルモンの低下に伴って前述のような症状が出やすくなるからだと考えられています。この年代はリウマチの患者さんが増えるので、手の症状に不安を感じて受診される方も多いですね。疾患名でいえば、一般的に知られている腱鞘炎、バネ指などのほか、手根管症候群や肘部管(ちゅうぶかん)症候群、親指の付け根の関節が変形する母指CM関節症、比較的若い女性に多い、指先の関節が変形するヘバーデン結節、ブシャール結節など多岐にわたります。

Q症状がある場合の注意点を教えてください。
A

手根管症候群は手首の靭帯が腫れて神経が圧迫される病気で、手の親指、人差し指、中指、薬指の中指側の半分のしびれが典型的な症状です。また、肘部管症候群も同じように神経が圧迫される病気ですが、小指と薬指の小指側半分のしびれが特徴です。痛みに比べてしびれはある程度我慢できるので、受診を控えがちですが、放置すると悪化するので、異常を感じたら早めに医療機関にかかってほしいです。また、首に問題があっても指がしびれることがあるので、首のリハビリテーションや整体に長く通う方もいらっしゃいます。「一向に改善しない」と受診されて診察すると手根管症候群や肘部管症候群であるケースも少なくありません。

Q日帰り手術に対応していますね。
A

ほぼすべての手術を局所麻酔を用いた日帰り手術で行っております。中でも、手根管症候群と母指CM関節症については内視鏡を使った低侵襲の手術が可能です。手根管症候群については所要時間は15分程度、費用は健康保険が適用されます。局所麻酔の場合、患者さんと会話をしながら手術を行えるのが利点で、患者さんも気持ちが楽なのではないでしょうか。また、入院施設のある病院でこうした手術を受けると、手根管症候群以外の手術は全身麻酔下で行われ、1週間程度の入院が必要となりますが、日帰り手術の場合は、日常生活への支障も少なくて済みます。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診・触診
しげまつ整形外科・手の外科クリニック 問診・触診

痛みやしびれなどの症状を訴えて受診した場合、まずは問診が行われる。同院では問診を非常に重視しており、患者との会話を通して、どのような疾患が考えられるのか、症状や患者の希望に合わせてどのような治療を提供すべきなのか、適切に判断していく。さらに、問診に続いて、手を動かしたりしながら触診が行われる。「やはり問診がとても大切で、触診は問診による診断結果を確認するためのもの」と重松院長。

2術前検査・治療法の選択
しげまつ整形外科・手の外科クリニック 術前検査・治療法の選択

問診・触診の結果、手根管症候群や肘部管症候群が疑われる場合は、神経に電気刺激を与えて、神経を伝わる電気の速度を計測する神経伝導速度検査が行われる。検査の結果、診断が確定すると、次は治療方針の決定。まひが見られるなど急を要する場合以外は、通常は投薬やサポーターによる保存的治療、リハビリテーションが開始される。その上で、こうした治療を3〜6ヵ月程度継続しても症状が改善しない場合は手術が検討される。

3手術当日までの準備
しげまつ整形外科・手の外科クリニック 手術当日までの準備

局所麻酔を使った負担の少ない手術なので、年齢などの理由で手術が行えないケースはほとんどない。また、入院を希望する場合や、入院が必要なケースには適した医療機関が紹介される。手術当日まで普段服用している薬をきちんと服用するなど、当日に体調不良とならないよう注意したい。ただし、不整脈や脳梗塞、心筋梗塞などで抗血栓薬を常用している場合、手術日までの服用については医師の指示に従おう。

4手術後の注意点
しげまつ整形外科・手の外科クリニック 手術後の注意点

手術当日は入浴、飲酒、激しい運動は避け、感染を防ぐために、患部をぬらさないようにする。また、医師の指示に従って早期に適切なリハビリテーションを取り入れる事も重要。そうする事で、術後の回復にも良い影響を与えるそう。また、患部を心臓よりも下にすると、腫れて動かしにくくなるので、手術後少なくとも3日間はできるだけ患部を上げた状態を保つ。三角巾を使うと心臓よりも低い位置になってしまうので注意が必要だ。

5手術後の通院とケア
しげまつ整形外科・手の外科クリニック 手術後の通院とケア

手術の翌日と3日後に消毒のために通院する。さらに、通常は1週間後に抜糸が行われ、通常どおりの入浴が可能になる。気になることがあれば、受診時に遠慮せずに確認したい。ただし、手根管症候群や肘部管症候群といった神経の症状は、手術後すぐに症状に変化が見られるわけではない。症状が進行していた場合や指の先端部分にしびれがあった場合は、半年〜1年程度かかることもあることを理解しておきたい。

ドクターからのメッセージ

重松 浩司院長

手のしびれや痛みを実感したら、早めに医療機関に相談してください。早期の治療開始により、手術を行うことなく短期間で治療を終えることも期待できます。「この程度なら大丈夫」と受診を控えたり、我慢したりすることにメリットはありません。へバーデン結節、ブシャール結節などの場合は、関節の変形が進んでしまうと元の状態に戻すことはできません。当院では、患者さんができるだけ痛みを感じることがないよう、またできるだけ負担を軽減できるよう、低侵襲の日帰り手術をメインに行っています。手の外科だけでなく、整形外科全般に対応していますので、気になることがありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

重松 浩司院長 しげまつ整形外科・手の外科クリニック
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