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中尾 彰 院長の独自取材記事

なかお眼科

(和泉市/光明池駅)

最終更新日:2024/10/15

中尾彰院長 なかお眼科 main

光明池駅から車で5分ほど、「なかお眼科」は住宅や商業施設が立ち並ぶ道路沿いにある。広い駐車場からバリアフリーで入れる院内は清潔感にあふれ、内装や院内のレイアウトにも「患者さんに心地良く、安心して過ごしてもらいたい」という中尾彰院長の願いが込められている。早くから開業医を志していたという中尾院長が、地元でもあるこの地に念願のクリニックを構えて7年。今では、友人や知人の紹介も多いという。患者への説明は、モニターに写真や検査結果を映しわかりやすくしている。「何よりも患者さんの話をよく聞き、目の不調の早期発見や予防につなげていきたい」と話す穏やかな口調に、地域の眼科医としての使命感もにじみ出る中尾院長。取材では、診療のポリシーや受診しやすさへの工夫など、さまざまな思いを語ってもらった。

(取材日2024年9月25日)

「見える喜びを支えたい」と眼科の道へ

若い頃から開業をめざしていたそうですね。

中尾彰院長 なかお眼科1

父も眼科の医師ですので、もともと医師になりたいとは思っていました。眼科を選んだのは、やはり父の影響でしょうね。毎日夜遅くまで働き、休日も患者さんの目のスライドをチェックしていた姿を覚えています。「白内障手術をした患者さんが喜んでくれている」といった話も、日頃から聞いていました。私も父のように医師として「見える」ことの喜びに関わりたいと、いつしか思うようになっていました。大学や関連病院で勤務している内に、患者さんの身近な医師になりたいと思い、開業を志しました。

清潔感があり、デザイン性の高い内装が印象的な院内です。

診療を行う空間ですから、「清潔感がありきちんとした第一印象」を大事にしたい。ですので、入ってすぐの壁にはストーンタイルと当院のロゴをあしらい、待合室の椅子や内装は白とブラウンのメリハリのある色調で統一しました。ロゴは、「nakao」の「n」と眼科の目をアレンジしたデザインです。子どもの患者さんも来ますので、待合室の壁に触って遊べるおもちゃをつけました。おもちゃを動かす小さな音が聞こえてくると、ほほ笑ましい気持ちになりますね。なお、眼科では何種類もの検査を行いますが、検査機器は患者さんの移動が最小限で済むように配置しました。また当院は駐車場から診察室までバリアフリーですので、車いすの方や足元が不安な方も移動してもらいやすいと思います。

診療内容や、患者さんについて教えてください。

中尾彰院長 なかお眼科2

この近隣は、昔から一軒家が多く、一方で、駅の周辺にはマンションもあり、新しく暮らし始める方もいらっしゃいます。ですから患者さんはご高齢の方が多いですが、乳幼児から小中高校生、働き盛りの方と年齢は幅広いですね。ご家族連れであったり、ご友人やご親戚からの紹介が多いのも特徴です。そのため結膜炎や花粉症、ドライアイといった日常的な症状や、近視や乱視のような視力の問題、さらに白内障や緑内障、加齢黄斑変性といった年齢とともに増える病気、網膜剥離、また私の専門でもある糖尿病性網膜症など、目のトラブルは重症度を問わず幅広く診療しています。眼鏡を作るための検査や、コンタクトレンズの処方も行っていますので、初めてコンタクトを使う若い患者さんも来られています。

話をよく聞く診察スタイルで、個々に合った診療を実践

日々の診療で大事にされていることは?

中尾彰院長 なかお眼科3

何よりも「患者さんのお話をよく聞く」ということです。とにかく患者さんのお気持ちや、感じていることを話してもらいます。定期的に通院されている方は多くの場合「変わりはありません」と言われますが、以前ある方が「そういえば数日前から小さな虫がたくさん飛んでいる」と言われ、念のために眼底検査をすると、網膜剥離が始まりかけていたことも。いつもとは違うことや気になることを気軽に話していただき、そこから異変に気づけることが、対話や信頼関係の上に成り立つ地域医療の良さだと思います。もし、話の内容が病気とは無関係でも、話すと安心できることもありますよね。また子どもの患者さんであっても、なるべくご本人と直接話すようにしています。患者さんが話しやすい雰囲気や、その内容を確かな診療につなげることを大事にしています。

眼科に行くと、待ち時間が長いことも気になります。

確かに眼科では検査が多く、またお話をじっくりと聞いていますと時間がかかってしまうこともあります。そこで当院では、月・水・金の午前診は父である中尾雄三副院長と私の2人で診察しています。またスタッフが検査の順番を随時工夫したり、受付する時点でお待ちになられる時間が長そうであれば、お声かけさせていただいています。私自身も、待合室で長く待つのはつらく感じますからね。

そうしますと、診療ではスタッフさんの役割も大きいのですね。

中尾彰院長 なかお眼科4

そうですね。私は基本的に診察と患者さんへの説明をしていて、受付、検査、会計などを行ってくれるのはすべてスタッフです。検査の順番の調整や検査そのもの、受付での患者さんのサポートなども、スタッフが自発的に工夫してくれています。通常は受付に2人、検査部門に3人のスタッフがいますが、皆さんコミュニケーションや連携を積極的にとり、明るい雰囲気で動いてくれていますね。また、受付が混み合い検査の手が空いたようなときには、検査室のスタッフが受付をサポートする姿もよく見られます。明るく、気遣いのできるスタッフたちには、本当に感謝しています。

定期的に目の検診を、意識して目を休める習慣を

地域で診療をされていて、気がかりなことがあれば教えてください。

中尾彰院長 なかお眼科5

お子さんや若い世代では、この数年で近視がさらに増えています。特にお子さんは動画の視聴やゲームの時間が長くなりがちです。しかも学校ではタブレットが導入され、私の子どもたちも家で宿題の際などに使っています。ピントを近い距離に合わせる時間がどうしても長くなり、これではどうしても視力は下がってしまいます。実際、小学校入学後の健診や幼稚園児でも、眼鏡が必要なレベルのお子さんは増えてきていますね。ご両親の視力が良くても、お子さんが近視になってしまうこともあります。ただ、近視は見え方の問題だけでなく、将来的には網膜剥離や近視性黄斑変性を引き起こすこともあります。「こんな時代だから、環境だから仕方がない」と諦めてしまうのではなく、ご家庭でタブレットやゲームの時間を工夫するなどして、何とか視力の低下を防いでほしいと願っています。

では先生ご自身が、目のためにされていることは?

昼休みには、目を優しくマッサージしたり、酷使しないよう心がけています。多分、ほとんどの方は体を休めるときにも、何か見たりして目を使っているでしょう? ですが、それでは目を酷使しすぎです。皆さんもぜひ、意識的に目を休めてほしいと思います。

最後に、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

中尾彰院長 なかお眼科6

先ほど近視についてお話ししましたが、緑内障も気がかりな病気です。高齢者の病気だと思われがちですが、早い人では40代から診断される方もおられます。早いうちに見つけられれば、視野の欠損を遅らせるのに役立つ治療もありますから、40歳を超えたら、まず一度は眼底検査を受けてください。お忙しい年代だとは思いますが、お子さんや親御さんの受診に付き添うついでにと検査を希望される方もいます。他にも目には年齢や環境に応じたさまざまなトラブルがありますが、目の不調はつい軽く扱われやすいと感じています。しかし、「きちんと見える」のはとても貴重なことです。また糖尿病性網膜症のように全身疾患と関係する目の病気もあり、目について日頃から意識しておくことは大切です。医療機関の受診はハードルが高く、なかなか足を運べないと耳にします。もし目に関して気になることがあれば、些細なことでもご相談に乗りますので気軽にご来院ください。

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