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春山 勝紀 院長の独自取材記事

春山クリニック

(鹿児島市/鹿児島中央駅)

最終更新日:2021/10/12

春山勝紀院長 春山クリニック main

鹿児島中央駅西口から徒歩7分のところにある「春山クリニック」は、形成外科・美容皮膚科をメインとするクリニックだ。福岡大学医学部を卒業後、済生会下関総合病院など複数の病院で形成外科の医師として研鑽を積んだ春山勝紀院長が、地元である鹿児島の地で2017年に開業。ほくろや傷痕の治療、形成外科分野の延長で美容面の相談も受けるほか、眼瞼下垂症や腋臭症の治療なども行っている。同院には近隣の保育園や学校に通園・通学している子どもをはじめ、ビジネスパーソンや主婦、駅から徒歩圏内のため遠方から通ってくる人など幅広い層の患者が訪れる。今回、春山院長に医師をめざしたきっかけや患者に対する想いのほか、日々の診療において心がけていることなどをインタビューした。

(取材日2021年6月10日)

自分の得意なことで、地元に貢献したい

医師をめざされたきっかけと、形成外科を選ばれた理由を教えてください。

春山勝紀院長 春山クリニック1

やはり外科の医師だった父の影響かなと思います。勤務医として患者さんのために働いている父の姿を近くで見てきました。本当に好きじゃないとできない仕事ということを感じていたので、もともとプラモデルを組み立てるなど細かい作業が好きだったこともあり、手先の器用さや得意なことが生かせそうな形成外科を選びました。形成外科という科に「傷をきれいに治す職人」というイメージを持っていて、強く惹かれたというのも理由です。

どのような経緯で開業されたのでしょうか?

何かしらの形で鹿児島という地域の役に立ちたいという気持ちは以前からあり、それなら自分の得意なことで貢献しようと思いました。好きなことを仕事に生かしたいという気持ちもプラスされ開業に至ったというのもありますが、形成外科を軸に開業するという目標を立てていた部分も大きいですね。というのも、目標があるとさらにやる気が出るタイプで。母校でもある福岡大学医学部の形成外科に入局し日本形成外科学会形成外科専門医となった後、血管吻合手術などをマスターして経験を積み、自分の出身地であるこの土地で2017年に開業しました。勤務していた時は、ほかの診療科の手術のお手伝いに行くことが多かったですね。治りにくい傷を治療する、他科の医師の手術で最後の仕上げとして縫合を担当するといったフォローも行っていました。

地域での役割や救急時の対応についてお聞かせください。

春山勝紀院長 春山クリニック2

地域の病院とは、特に皮膚科の先生方とやりとりさせていただく機会が多いですね。この辺りは学校や保育園などの施設が多い地域なので、親御さんだけでなく、学校の先生や保育士さんから「子どもがケガをしたので、診ていただけませんか」と連絡が来ることもあります。電話をもらえれば当院の待ち時間や診察状況をお伝えした上で、可能な限り優先で受診していただけるよう柔軟に対応しています。そのため事前に予約を入れていただいている患者さんをお待たせしてしまうこともあり申し訳ないのですが、緊急時の対応を優先とさせていただきたいと考えておりますので、ご理解いただけるとうれしく思います。

形成外科分野の延長で、美容の相談にも対応

クリニックの診療領域について教えてください。

春山勝紀院長 春山クリニック3

当院では、体の表面にあるケガやほくろの除去、粉瘤の切除や、しみに関するご相談などが多いですね。腋臭症でにおいにお悩みの患者さんに対しては、保険診療内の手術などを行っています。腋臭症は遺伝性のあるものなので、親子や兄弟で一緒に来院されることもあります。また、ケガに対しての治療も形成外科の診療領域です。機能障害が残らないように、皮膚だけでなく筋肉や腱といった損傷した内部組織を元の状態に修復するように配慮しています。手術痕やニキビ痕が気になるので目立ちにくくしてほしいと受診される患者さんもいますね。当院は傷痕やしみが気にはなっているものの、美容専門クリニックに行く勇気は出ない、という方のご相談も多いです。治療からの流れできれいにするためのアプローチまで一貫してご提案できるのが当院の強みですので、悩みをためこまず、気軽にご相談いただきたいですね。

先生が得意とされる治療とはどんなものでしょうか?

やはり形成外科の小手術ですね。ほくろの除去については、どんなサイズのほくろでも対応できます。形成外科では、切除やレーザーでほくろを除去するだけではなく、別の場所の皮膚を移植する手術を行うことも可能です。ほくろは腫瘍ではありますがほとんどが良性ですのであまり心配いらないことも多いです。しかし、中には診てみたら本当は悪性の腫瘍だったという場合もあります。放置すると大きくなることもありますし、急に大きくなった・ほくろが気になるという方は、形成外科を受診されると良いでしょう。また、しみのケアやニキビ痕の治療については、患者さんの状態に合わせて適切な治療をご提案します。保険診療では対応しきれない見た目への配慮ができますので、症状を抑えるだけでなくきれいに治したい、という方には一度受診いただければと思います。

まぶたが上げにくくなる眼瞼下垂症で受診される患者さんも増えているそうですね。

春山勝紀院長 春山クリニック4

眼瞼下垂症は、年齢だけでなくハードコンタクトレンズや目のこすりすぎの影響が原因として挙げられます。保険診療内での治療が可能で、二重のラインを切開して緩んだ筋を元の位置に戻していく方法で手術を行います。眼瞼下垂症は、まぶたが上げにくくなり文字が読みづらい、車の運転をしにくいなどの不便があるほか、眼瞼挙筋(まぶたを上げる筋)の役割を補うために眉毛や額といった場所の筋肉が緊張して頭痛や肩凝りなどの症状が現れることもあります。眼科でも対応している疾患ですが、手術が必要になりますので、機能性と見た目どちらにも配慮できる点は形成外科ならではの強みだと感じますね。

地域医療の発展を願い、日々の診療にあたる

日々の診療において気にとめていることはありますか?

春山勝紀院長 春山クリニック5

治療に対する満足度を上げたいと思っています。形成外科は特に移り変わりの早い分野なので、勉強会や専門誌などで情報を得て、知識のアップデートを常にしていますね。自分の経験などをベースに、新しい情報を積極的に治療に取り入れることも重要視しています。患者さんと私が互いにめざすゴールにギャップが生まれてはいけないので、綿密な打ち合わせも欠かせません。事前に患者さんの希望をじっくり聞き、治療の回数、かかる費用、合併症などについて十分にお話しします。当院にはカウンセリング担当者が3人おり、同意書の内容の再確認や治療のスケジュールを決めるなどフォロー体制も整えています。診療の際は治療の選択肢をすべて提案した上で、患者さん主体で選んでもらいますが、患者さんにとってあまり結果が見込めない治療を選択された場合は、医師という立場からそのことをお伝えするようにもしています。

目標を立てることでやる気が出るとおっしゃっていましたが、先生が思い描く今後の展望はありますか?

形成外科は、戦後の過酷な状況下で、やけどや切断などの治療から発達した診療科です。鹿児島では形成外科を掲げるクリニックはまだ少なく、認知されにくい診療科でもあります。形成外科はケガややけどの治療を行うなど、生活に身近な「あれば便利な科」です。形成外科を少しでも身近に感じてほしいという想いから、最近ではささやかながら動画サイトでクリニックのチャンネルを開設しました。しみのケアの基本やニキビ治療についてなど、形成外科領域である治療について発信しています。開業当初から形成外科をあまりご存じでない方たちに対して、以前と比べて新しい治療法が出始めていることや改良されてきていることをどうやって伝えようか悩んでいたので、開設できて良かったです。形成外科の認知度を上げることが、いずれ地域の医療を発展させること、ひいては鹿児島の方たちの幸せにもつながると信じています。

最後に、地域の皆さんへメッセージをお願いします。

春山勝紀院長 春山クリニック6

形成外科・皮膚科分野の悩みは、ただ症状を抑えるだけでなく、できるだけきれいに治したいという方も多いのではないでしょうか。保険の領域だけでは最低限の治療しかできない一方、美容専門クリニックでは疾患の治療に対応できない場合があります。当院は見た目にも配慮した治療を重視しており、患者さんごとに適切なアプローチをご提案できる点が特徴ですので、何科に行けば良いかわからない場合や、美容専門クリニックにハードルを感じていらっしゃる方には、ぜひ一度ご相談いただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

レーザーによるしみ・ほくろのケア(直径1cm以内):5280円〜

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