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秋築 宏志 院長の独自取材記事

あきづき歯科クリニック

(北九州市八幡西区/三ヶ森駅)

最終更新日:2022/03/15

秋築宏志院長 あきづき歯科クリニック main

三ヶ森駅から徒歩13分の「あきづき歯科クリニック」。院長の秋築宏志先生が同院を開業したのは2017年のことだ。「メンテナンスの意識をもっと高めていきたいですね。そうすれば虫歯や歯周病、インプラント治療になることも防げますから」と、予防の大切さやそのやり方を丁寧に患者に伝え続けている。院長自身も学生時代に患者として歯科医院に通い、その中で歯科医師からの丁寧な説明に感銘を受けたという。「どの方法で治療を行うかを決めるのは患者さんです。そのためにはしっかりとメリット・デメリットを含めた治療の内容をお伝えすることが大前提だと考えます」と快活な口調で語る秋築院長に、同院が取り組む治療や診療スタイル、そして秋築院長が歯科医師をめざすきっかけとなった出来事についても話を聞いた。

(取材日2022年3月1日)

丁寧な説明に感銘を受け、歯科医師を志す

先生が歯科医師をめざしたきっかけからお聞かせください。

秋築宏志院長 あきづき歯科クリニック1

学生時代は友人の親御さんが医師、歯科医師ということが多く、両親も「将来は医師になったらどう?」と勧めてくれました。でも当初はあまり乗り気ではなかったんです。というのも、とある治療で訪れたクリニックの先生に「説明してもどうせわからないよ」と言われたことがあったんです。正直ショックでした。子どもが一人で治療に来たからといって、どんな病気なのか、何の薬を使うのかの説明がないなんて、と。それで「医師なんかにはならないぞ」と決めてしまって(笑)。でもその後、歯科医院に行かないといけなくなって渋々向かったら、その歯科の先生はどんな病気なのか、なぜそうなったのか、どんな治療をするのかをすごく丁寧に説明してくれました。こんな先生もいるのかと、今度は真逆の驚きがありました。そのことがきっかけで歯科医師になる道を選んだんです。

その経験は今の診療にも反映されていますか?

もちろんです。自分がされて嫌だと思うことを患者さんにすることは、絶対にあってはなりません。人と人との対等な関係性を構築するためにも当然のことだと考えています。当院では保険診療だけではなく、インプラント治療やセラミックを使った治療など自由診療も行っています。開業当初は地域の方が多かったのですが、今は市外・県外から通ってくださる方も増えてきました。多いのは親知らずの抜歯やインプラント治療などの外科的な治療で、自由診療も多く含まれます。ここでも大切なのは丁寧な説明です。保険診療・自由診療それぞれのメリット・デメリットなどをしっかりと説明し、患者さんがご自身で考え、選択できるように努めています。

メンテナンスにも力を入れておられるとか。

秋築宏志院長 あきづき歯科クリニック2

開業当初はメンテナンスに来てくださる方が少なくて、どうしたらいいものかと悩んだこともありました。でも地道にメンテナンスの重要性や、口の健康が体全体に関わることを伝え続けていたら、メンテナンスに通ってくださる方がだんだんと増えてきました。とはいっても、人の意識を変えるのは本当に難しいですから、今後10年ほどは、今までと同じように地道に伝え続けていく必要があると感じています。いずれはメインで患者さんと接するのは歯科衛生士で、私は「皆さんしっかり歯石を取ってくださっているなあ」とうれしく思いながら、暇を持て余すくらいになるのが理想だと思っていますよ(笑)。

メンテナンスに通いながら、歯への意識を高めてもらう

そこまで患者さんの歯に対する意識を引き上げるのが目標なのですね。

秋築宏志院長 あきづき歯科クリニック3

もちろん、抜歯しなければならない親知らずなど、ご本人の努力ではどうしようもない症状はありますから、何もしないということはないでしょう。でも基本的にメンテナンスが中心になり、メンテナンスでごくごく小さな虫歯が見つかってすぐに処置できる、というくらいになれば、患者さんが治療で受ける負担は減りますよね。「あきづき歯科クリニックに行けば治療をしなくていいらしいよ」というクチコミが広がるくらいになってほしいと思います。ただ“治療しなくていい”は“患者さんは何もしなくていい”という意味ではないこともしっかりお伝えしなければなりません。正しいブラッシングができ、それを患者さんご自身がご自宅できちんと継続していくことが必要ですから。

患者さんの歯に対する意識が高まれば、治療にも主体的に取り組むようになるのでは?

はい。最初は保険診療を希望されていたけれど、通っているうちに「セラミックやインプラント治療について、もう少し詳しく教えてください」とおっしゃる方もおられますよ。院内に掲示しているポスターなどを見て、興味を持つようになってくださるようなんです。そうやって自発的に質問してくださることが、歯への意識が高くなってきた証拠だとうれしく思っています。これはどの診療科でも同じだとは思うのですが、患者さんの多くは歯が痛くなるなど、症状がひどくなってからじゃないと医療機関に来てくれないものです。そこを変えたいと思って、来院されるたびにお声がけをしたり、冊子をお渡ししたりしていました。そのかいあってか、メンテナンス以外にも、「この治療を受けたいんです」と訪れる方も増えてきました。

患者さんご自身が何をしたいかを明確に決めて、来院されるのですね。

秋築宏志院長 あきづき歯科クリニック4

市外や県外から来られる方は、特にその傾向が強いように感じます。親知らずの抜歯やインプラント治療といった外科的な処置が必要なものや、セラミックなど自由診療を希望される方こそ、明確な治療の意思を持っている方が多いようですね。それこそ「痛くなったからそこだけどうにかしてほしい」という、対症療法的なことを求める方が減ったように思います。意識が高くなれば自然と質問も積極的にしてくださいますから、治療と知識、メンテナンスの良い循環が生まれてきているとも感じています。

難しい治療にも一貫対応。治療における負担を軽減する

矯正歯科にも取り組んでおられるとか。

秋築宏志院長 あきづき歯科クリニック5

当院では大人の方にはブラケット(ワイヤー)矯正、お子さんには取り外し可能な矯正器具を使用しています。お子さんの矯正に用いるのは、お口周りの筋肉を整えて正しい噛み方などを身につけ、顎が本来の大きさまで十分に発達するように導いていく器具。将来的にワイヤー矯正をせずとも自然と真っすぐな歯が生えるようにしていくためのものです。中学生以上の方への矯正では、最近ではマウスピース型装置を使った矯正も増えてきましたが、着脱自在の装置を使った矯正は患者さんの主体性に大きく左右されるので、当院ではあえてそちらを取り入れないようにしています。一般の治療と同様、矯正についても患者さんは意思を固めていらっしゃることが多いのですが、「自分の歯は矯正ができるのか?」というような相談ももちろんOKですよ。

本当に幅広く対応されていますね。

そうすれば患者さんの負担も軽減できますよね。大学病院に紹介することもできますが、大学病院は平日の昼間に行かなければならないことも多く、仕事があるから通えないという方も多いんです。だったら、当院で一貫して対応できるようにしていこうと考えました。メンテナンスや虫歯治療もそうですし、インプラント治療、抜歯、矯正、審美歯科まで幅広く対応していれば、患者さんの通院の負担も減ります。それに以前、抜歯を依頼されたのですが、紹介してくださった先生とのやりとりがスムーズにいかず、どの歯を抜歯すべきかわからないということがありました。その時はやりとりが煩雑になっただけで終わったのですが、もしそれで違う歯を抜いてしまったら大ごとです。取り返しのつかないことをしないためにも、一貫して診ていく体制にしておくべきだと感じる出来事でした。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

秋築宏志院長 あきづき歯科クリニック6

ご自宅でのケアとクリニックでのメンテナンスが、歯を守るための基本になります。この2つをしっかり行っていくことは、将来インプラントなど大がかりな治療を避けることにもつながります。それにインプラント治療やセラミック治療なども、目的はやはりほかの歯を残すことなんです。治療の回数を少なくし、ご自分の歯をより多く残す。そのためにもメンテナンスにぜひ通ってほしいと思います。「こういう治療をしてみたい」「歯を残したいけど、そのためには何が必要なのか知りたい」「メンテナンスを受けてみたい」という方は、ぜひ来ていろんな相談をしていただきたいですね。また、メンテナンスも一度受ければ必要性を実感していただけるでしょうから、まずはその最初の一歩を踏み出してほしいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/35万円~38万円、ワイヤー矯正/70万円~、小児矯正/12万2000円、セラミックのかぶせ物/4万5000円~、セラミックの詰め物/3万8000円~
※症例によって、価格は変動します。

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