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溝上 智子 院長の独自取材記事

サザンクロス歯科クリニック

(小田原市/小田原駅)

最終更新日:2022/12/14

溝上智子院長 サザンクロス歯科クリニック main

鉄道5路線が乗り入れる小田原駅から徒歩3分の好立地にある「サザンクロス歯科クリニック」は、2017年に開業した歯科医院。溝上智子院長は、鶴見大学歯学部卒業後に上尾中央総合病院歯科口腔外科で研修し、東京医科歯科大学顎顔面外科や横浜総合病院歯科口腔外科、歯周病専門の歯科医院などで研鑽を積んできた歯科医師。対応する治療は虫歯や歯周病などの一般歯科診療から、精密さが求められる根管治療、口腔外科での経験を生かした抜歯やインプラント治療まで幅広い。さらに休診日には講習会に参加し勉強を続けるなど、歯科医療に高い志と情熱を持つ溝上院長に、これまでの道のりや歯科診療にかける思いについて話を聞いた。

(取材日2020年2月21日/情報更新日2022年12月6日)

父の闘病から学んだ「歯科医師」としての気づき

最初に、「サザンクロス」というクリニック名の由来を教えていただけますか?

溝上智子院長 サザンクロス歯科クリニック1

私はこのクリニックを開業するにあたり、自分と同じ想い、同じ目的を持った仲間と働きたいと考えました。「サザンクロス」は南十字星の別名で、4つの星からなる星座です。かつては航海士にとって道しるべとなる星座といわれ、大きな海に出ていても南十字星を見つければ、自分のめざす目標がどの方角にあるかがわかる、心がほっとする存在だったらしいです。その星座をクリニックの名前にしました。4つの星はそれぞれに別の特徴や役割があっても、集まれば一つの星座となり、周りの人たちにとっての道しるべや、ほっとできる存在になる。私も同じ目標、理想の医療をめざす仲間と一緒に一つの星座をつくっていきたいと思ったんです。そうすればきっと患者さんも同じ方向を向いてくださる。そして信頼につながると考えています。

歯科医師をめざされたきっかけをお聞かせください。

亡くなった父が脳外科の医師で、母は歯科医師なので、憧れたんです。「医師になれ」と言われたことは一度もありませんでしたが、父と母が食事の時に仕事の話をよくしていて、その会話に入りたくてたまらなくて(笑)。プライベートな時間までずっと考えているような、そこまで熱中できるものがあるのが、うらやましかったんですね。あとは、中学3年の時にある映画を見て感銘を受けたのも大きかったです。小児科医師の主人公が、薬ではなくて笑いで、患者の体も心も救っていくという内容の映画でした。自分の進路を決める決定打になった気がします。

お父さまの闘病生活を通して、歯科医師として大きな気づきを得たとか。

溝上智子院長 サザンクロス歯科クリニック2

はい。私の父はがんでしたが、がん患者は治療の手だてがなくなると、だいたい自宅に戻るかホスピスに入って残りの時間を過ごすんです。そして、多くの場合、最後は食べられなくなってしまいます。抗がん剤や放射線治療の影響で口腔内が口内炎だらけになって、痛くて食べられないんですね。それでも、父を何とかして食べられるようにしてあげたいと思い、麻酔作用があるうがい薬を調合してもらって、食事の前にうがいをしてもらうことで痛みの軽減を図りました。その時に、食べられる状態が命をつなぎ、生きる意欲を呼び起こすことにもつながると気づいたんです。

食べられる状態を維持することは、命をつなぐこと

大事なことに気づかれて、それが診療の軸になったのですね。

溝上智子院長 サザンクロス歯科クリニック3

そうですね。おこがましいかもしれませんが、私たち歯科医師の仕事は「命を救う仕事」だと思うんです。「歯の病気なんかで人は死なない」と言う人もいるかもしれません。ですが直接の原因にはならなくても、歯の健康と体の健康、人の生死はつながっているのではないでしょうか。父が身をもって教えてくれたような気がします。食べることは生に彩りを与えることであり、患者さんが食事を召し上がれるようにするために働くことは、人生の最後の最後まで関わらせてもらえるということ。普段若い患者さんと接していると、そう感じることは少ないですが、食べられる状態でいられることは本当に大事で、何ごとにも代え難いものだと思います。

患者さんと接する時に、心がけていることは何ですか?

一番大切にしているのは患者さんとしっかりコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことです。当院に通う患者さんの中には、これまでの診療経験から歯科に恐怖や不安を持つ方も少なからずいらっしゃいます。悲しいのは、患者さんから「前の歯医者さんで○○されちゃって」といった話を聞くこと。どんな歯科医師でも助けたいという思いを持っているはずなのに、伝わらずにすれ違ってしまったのでしょう。当院ではそういったすれ違いを少なくするため、悩みや気がかりなことを丁寧に聞き、治療の必要性をかみ砕いてご説明することでご本人が治療に意欲を持てるような対応に努めています。

診療ではどんなことを重視しているのでしょうか。

溝上智子院長 サザンクロス歯科クリニック4

その場しのぎにならないよう、治療に至った原因をしっかりと調べて、根本的な改善をめざすご提案をすることです。例えば、根管治療などで一旦は痛みを取り除いたとしても、日々のセルフケアが不十分であれば、結局また口腔内の環境が悪化していってしまいます。加えて通院が習慣になってない場合は悪い状態が放置され、虫歯を繰り返すでしょう。再発予防のために必要なのは歯科医師による治療だけではありません。ご本人が危機意識を持ち、主体的に取り組んでいただくことも大切です。ですから、自宅での歯磨きを徹底指導し、歯と歯茎を守る方法をお伝えする、といった歯周病治療にも力を入れています。歯周病治療は、セルフケアが75%を占めるとされているんですよ。できる限り長くご自身の歯で過ごし、噛める状態を維持していただくためにも、一緒に頑張りましょう。

患者一人ひとりの人生に最後まで

印象に残っている患者さんのエピソードがあれば教えてください。

溝上智子院長 サザンクロス歯科クリニック5

数本残った歯がぐらぐらだった60代の患者さんはよく覚えています。総入れ歯にしましたが、嘔吐反射で口に入れることすらできず、調整してもうまくいきませんでした。人は口に髪が1本入っただけで違和感があるので、義歯を入れたことのない人が総入れ歯にするのは大変なんです。どうすべきかと思案していたところ、後日突然「先生の顔が浮かんで、今度こそとやってみたら口に入れられた」と言うんです! 「○○さんの努力です」と伝えたら、どうやら「私も頑張るから一緒に頑張りましょう」と伝えたことがきっかけだったみたいで。今まで「頑張って」とは言われても「一緒に」と言われたのは初めてだったそう。やはり信頼関係が大事ですね。「入れ歯を使えた瞬間泣きました。これからもお世話になります」と言ってくださいました。命をつなぐ気持ちで接していますが、結果に表れることはほぼないのでうれしかったです。

今後の展望、めざす医療についてお聞かせください。

父の死をきっかけに母が訪問診療を始めたのですが、そのように、今当院に通う患者さんが来られなくなった時には、こちらから出向いて診させていただきたいという気持ちでいます。患者さんの人生に、最後まで寄り添っていきたい。それが私の目標であり、ライフワークですね。「患者さんの立場になって」と、よく言いますが、正直私はそんなに歯が痛くなったことがないので、想像の域を出ないんです。患者さんがどんなに痛いのか本当のところはわからない。であれば、自分がこれまで経験してきたことから想像するしかないんですよね。だから、決しておごってはいけない。それは肝に銘じています。でも、想像することは絶対に諦めたくないと思っています。医療は常に進歩していくものなので、常に勉強し続ける姿勢は持ち続けています。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

溝上智子院長 サザンクロス歯科クリニック6

私自身、まだまだ未熟で日々悩みながら試行錯誤しています。患者さんにうまく伝えられないこともあり申し訳なく思っています。そんな悩ましい日々を過ごしている中で、最近私がよく行く、妙に居心地の良い居酒屋さんがあるんです。その居酒屋さんは30年以上続いていて、店主に長く続く秘訣を聞いてみると、「こっちが自分を出していかないと相手も自分を出してくれないよ」と言われました。それがお客さんとの信頼関係につながっていると気づきました。医療現場とは環境が少し異なるかもしれませんが、私も純粋に患者さんとこんな関係になりたいと思ったんです。不器用な私ですが、患者さんに寄り添った診療をしていきたいと考えていますので、今後もよろしくお願いいたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【矯正歯科】小児矯正33万円~、成人矯正:16万5000円~、マウスピース型装置による矯正/35万2000円~

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