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安藤 仁志 院長の独自取材記事

あんどうキッズクリニック

(名古屋市昭和区/桜山駅)

最終更新日:2019/08/29

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名古屋市営地下鉄桜通線の桜山駅より西へ約1km、八熊通沿いにあるドラッグストア併設の医療モール「滝子メディカルステーション」に、2017年10月「あんどうキッズクリニック」が開院した。院長の安藤仁志先生は1991年に藤田保健衛生大学の医学部を卒業後、さまざまな大学病院や総合病院で要職を歴任し、研鑽を積んできた小児科・アレルギー科の専門家だ。“地域のたいせつな宝”である子どもたちの健康を守るため、土曜日の夕方診療をはじめとするこまやかな対応を実践する安藤先生に、治療のモットーや専門のアレルギー疾患について、小児科の医師を志したきっかけ、今後の展望などを語ってもらった。
(取材日2017年10月26日)

地域に根差した、きめ細かな医療に取り組む

「あんどうキッズクリニック」の診療範囲を教えてください。

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小児科・アレルギー科の診療を行っています。小児科は「地域の子どものための総合診療医」としてあらゆる症状に対応しますので、心配なことがあったら気軽にご相談いただければと考えています。アレルギー科は日本アレルギー学会アレルギー専門医としてのこれまでの経験を生かし、食物アレルギーや気管支喘息、アトピー性皮膚炎に関する先端の治療に取り組んでいます。「キッズクリニック」という名前ですが、年齢制限は設けていません。花粉症に悩む大人の患者さまも来院されています。また、当クリニックではワクチンによる予防接種にも力を入れています。最近では乳幼児に必要なワクチンの数が増え、生後2ヵ月目から予防接種が始まります。お子さまが産まれたらすぐに予約を入れていただければ、予防接種のスケジュールがスムーズに立てられると思います。

開院されるにあたって、院内やサポートの面でこだわったポイントをお聞かせください。

最もこだわったポイントは、感染症のお子さまと、その他の症状のお子さまの導線をしっかりと分けたところです。待合室も分けることで安心して受診いただけるよう工夫をしています。また、お子さまも楽しんで来院いただけるようキッズスペースを設け、廊下には動物のぬいぐるみを飾っています。エントランスも開放感があるゆったりとした設計で、患者さまを笑顔で迎えられるようにしています。サポートに関しては、医療機関の多くが休診となる土曜日の16時〜19時も診療時間とすることで、仕事を持つ親御さまにも来院しやすい環境を整えています。スタッフ体制も、3名の看護師と4名の事務員で対応を行っています。あとは、近隣の医療機関との連携もこだわったポイントになります。

医療機関との連携について、詳しくお聞かせいただけますか?

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当クリニックはドラッグストア併設の医療モールに入っているのですが、同じフロアにある耳鼻咽頭科のクリニックと互いの専門領域で協力しながら診療を行っています。また、症状が重い場合には、名古屋市立大学病院、名古屋第二赤十字病院、聖霊病院、ばんたね病院(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院)、名古屋掖済会病院などの地域中核病院と連携し適切にご紹介させていただく体制になっています。

食物アレルギーの克服が、生活の質の向上につながる

安藤先生が診療にあたって心がけていることは何ですか?

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患者さまの声にじっくりと耳を傾け、丁寧に説明することを心がけています。お子さまは痛みや症状をうまく表現できないことが多いため、様子や表情を“よく見る”ことにも気を配っています。昨今はアレルギーに関する情報があふれ、親御さまが過度な不安を感じているケースがありますが、食物アレルギーの9割以上はお子さまの成長と適切な治療によって克服することが可能です。できるかぎりわかりやすい言葉で説明し、優しい言葉をかけることで、ご安心いただけるようにしています。また、自己判断から親御さまが不適切な対処をしてしまうこともありますが、頭ごなしに禁止するのではなく、「一緒に考えましょう」と解決案を提示することを心がけています。

ご専門の「食物アレルギー」についてお聞かせください。

食物アレルギーは、特定の食品を摂取することで免疫システムが過剰に反応してしまい、じんましんや痒みなどのアレルギー症状を引き起こす病気です。乳児の10人に1人が何らかの食物アレルギーを持つといわれ、ひどくなると呼吸が苦しくなったり腹痛や嘔吐を引き起こし、血圧低下や意識障害といった命に関わる状態になることもあります。生後2〜3ヵ月の頃に湿疹がひどい場合には、5ヵ月ほどでアレルギー検査を受けてみることをお勧めしています。特に症状がない場合は普通に離乳食を進め、もし症状が出たら検査すればいいと思います。現在、食物アレルギーの原因食物で多いのが「卵」で、「牛乳」「小麦」と続きます。食物アレルギーは血液検査でテストすることができますが、陽性反応が出ても実は食べられる場合も多いため、当クリニックでは「食物アレルギー負荷テスト」を行っています。

「食物アレルギー負荷テスト」とはどういったものでしょうか?

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アレルギーが疑われる食物を少しずつ食べ、30分ごとに経過を見ることで安全な量を確認するテストです。血液検査では「陽性・陰性」までしかわからないのですが、食物アレルギー負荷テストを行うことで「どこまで大丈夫なのか?」という具体的な量まで知ることができるのです。お子さまの成長とともに免疫機能や消化機能が発達していくため、定期的なテストを行って摂取できる量を少しずつ増やしていきます。原因食物を完全に除去するという方法ではなく、摂取量を徐々に増やして食物アレルギーを克服していくことで、食生活がより豊かになり、栄養も取りやすくなり、患者さまのQOL(生活の質)が向上すると考えています。

理想とするのは、家族や親戚のような関係性

小児科の医師を志したきっかけを教えてください。

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私は医師の家庭の生まれではないのですが、幼い頃から医師に憧れを持っていました。小児科の医師を志すきっかけとなった出来事は、小学校5年生の時に経験した初めての入院でした。とてもすてきな先生と出会い、かけていただく一言一言に勇気づけられ、「お医者さまってかっこいい!」と感じたんです。その体験を機に憧れが明確な目標に変わり、ブレることなく小児科の医師の道へと進んでいきました。

独立までの主なキャリアを教えていただけますか?

1991年に藤田保健衛生大学の医学部を卒業し、母校の大学病院でキャリアをスタートしました。そして1993年に小児科医員として刈谷豊田総合病院に入りました。小児科といっても、診療の範囲はさまざまです。大学・総合病院では、風邪の診療から生死に関わる重篤な病気、複雑な慢性疾患、夜間の緊急医療まで多様な医療を経験しました。その一方で、大学院でアレルギー疾患についての学びを深め、1999年に医学博士を取得しました。その後は小児科・アレルギー科の専門医師として豊川市民病院、あいち小児保健医療総合センター、藤田保健衛生大学、八千代病院で医長や部長としてキャリアを重ね、2017年10月に「あんどうキッズクリニック」を開院しました。勤務医時代にさまざまな病院に勤めることができたおかげで経験値が高まりましたし、アレルギー疾患に関しても何千例もの症例と向き合うことができました。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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2015年に「アレルギー疾患対策基本法」が施行されました。アレルギー疾患は今や「国民病」といわれているにもかかわらず、専門の医師が少ないために標準的な治療を受けられない方が多くいらっしゃいました。これまでの経験を生かし、地域の皆さまのために最先端の医療を提供していきたいと考えています。また、少子高齢化の今、お子さまは地域全体の宝です。診療を通じてお子さまの健康を守ることで、地域を一番下から支えていきたいと決意を新たにしています。理想とする患者さまとの関係性は、家族や親戚のような距離感です。「ちょっと風邪をひいたみたいなんだけど……」「気になることがあるんだけど……」と気軽に受診できるクリニックにしていきたいと考えています。擦り傷や虫さされなどの受診ももちろん大丈夫ですし、病気やアレルギーに関わらず、育児で困ったことや悩みがあったらどんな小さなことでもいいので相談いただきたいですね。

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