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王子 剛 院長の独自取材記事

おうじ内科・糖尿病クリニック

(中野区/中野駅)

最終更新日:2025/09/12

王子剛院長 おうじ内科・糖尿病クリニック main

中野駅北口から徒歩5分の場所にある「おうじ内科・糖尿病クリニック」は、戸建てということもあり、アットホームでぬくもりを感じさせてくれるクリニックだ。同院の院長を務めるのは、大学病院や中核病院での内科はもちろん、糖尿病と漢方を専門に診療を行ってきた王子剛先生。しかし大きな病院の勤務医は数年ごとに移動があり、その都度担当する患者も変わってしまうため、一人ひとりの患者とじっくり向き合い、継続的に診療したいと開業を決意。2017年9月のオープンとなった。糖尿病や漢方の専門的な治療を受けようとする場合、一般的に予約制が当たり前だが、同院では続けて受診しやすいようにと、あえて予約制にしていない。患者の都合を第一に考え、絆を大切にする王子院長に、さまざまな話を聞いた。

(取材日2017年11月10日/情報更新日2025年9月8日)

漢方や糖尿病の専門治療から総合診療まで幅広く対応

クリニックを造る際にこだわったことを教えてください。

王子剛院長 おうじ内科・糖尿病クリニック1

当院は、お年寄りから小さなお子さんまで、3世代でお付き合いいただきたいと考えています。そのため、車いすでもベビーカーでいらしても入りやすいよう、院内をバリアフリーにしました。靴のまま入っていただけますから、スリッパの脱ぎ履きもありません。リビングのようなリラックスできる空間づくりというのを意識しました。ぬくもりを感じていただけるよう、「自然」をテーマにして、院内全体に木目を多用し、動物や木々の形に切り取った木製プレートを壁に貼ったり。待合室を仕切る木製の壁は、優しい印象のアーチ状。壁紙もいろいろ吟味し工夫しました。

糖尿病だけでなく漢方もご専門と伺いました。

王子剛院長 おうじ内科・糖尿病クリニック2

大学病院では和漢診療科という漢方薬を扱う診療科にいました。漢方を始めたのは、それが「治療学」だったからです。西洋医学で重視されるのは「診断」で、確かに病院ではどの患者さんも診断はついていますが、全員が治っていたわけではありません。それで、診断学ばかりやっていていいんだろうかと行き詰まっていたとき、出会ったのが和漢診療科の創設者で知られるドクターです。その方は、漢方だけに偏らず、診断の得意な西洋医学と治療が得意な漢方医学、双方の良い部分を取り入れていました。そのスタイルは、今の私の診療スタイルに大きな影響を与えています。

専門性の高い糖尿病・漢方治療が予約なしに受けられる

診療内容について教えてください。

王子剛院長 おうじ内科・糖尿病クリニック3

大まかに言えば内科と小児科で、特に糖尿病と漢方については専門的な診療を行っています。内科は、風邪や腹痛などの急性期疾患、生活習慣病を含む慢性疾患など、あらゆるものが診療対象。小児科は、満1歳以上の幼児を対象に、感染症をはじめ、呼吸器疾患、消化器疾患など普段かかりやすい病気を診ています。糖尿病は、1型、2型に関わらずあらゆるタイプを、診断から治療まで一貫して診させていただきます。日本糖尿病学会糖尿病専門医の資格を持っていますので、安心していつでも相談していただきたいですね。漢方は応用範囲が広く、すべて保険診療の範囲内で処方していますので、安心して選択していただけます。

糖尿病治療についてもう少し詳しく伺えますか?

まず検査機器を充実させました。随時血糖やヘモグロビンA1c、尿検査は即日結果が出ますから、診察室で検査結果を見ながらお話しさせていただいています。治療では、運動や食事のアドバイス、血糖降下薬、インスリン自己注射はもちろん、ご希望があれば先進の治療も行います。ただ、ひと口に糖尿病といっても、患者さんのライフスタイルや仕事などによってさまざまですから、その方の膵臓から出るインスリンの量によって治療の強弱を変える必要があります。そうでないと、運動・食事療法にしても処方される薬にしても強めになってしまうことが多いんですね。当院では、患者さんの生活が乱れたときに血糖値が上がる程度の強さのお薬を処方するようにしています。それに、糖尿病は一生付き合う病気ですから、治療を続けることが大事で、継続いただくためにも、あえて予約制にせずいつでも来院いただけるようにしました。

糖尿病の専門家として、特に注意されている点は何ですか?

王子剛院長 おうじ内科・糖尿病クリニック4

例えば、運動や食事制限は、特にお仕事をされている方は忙しくてなかなかできないものです。そういう方に、「運動しましょう」と同じことを繰り返しても実行できません。ですから、患者さんのライフスタイルや仕事の状況など背景をよく伺い、生活習慣に合わせた過剰にならない範囲の現実的なアドバイスを心がけています。もう一つ、日本糖尿病協会「おうじ内科・糖尿病クリニック 松の会」という糖尿病患者さんの友の会をつくり、違った角度からのサポートを行っています。立ち上げたばかりですが、院内での勉強会やどこでもできる運動の指導、外のレストランの協力で行う食事会などを定期的に行っていく予定です。会の活動を通し、病気についての知識を深めたり、患者さん同士の交流ができます。

漢方医学ならではの診断法で患者に合う漢方薬を処方

先生は日本東洋医学会認定の漢方専門医資格もお持ちですね。

王子剛院長 おうじ内科・糖尿病クリニック5

漢方を処方するクリニックは増えてはいますが、専門にしているドクターはほとんどいませんので、当院を探してわざわざ遠方から足を運んでくださっている方もいます。当院では、脈診・舌診・腹診という診断法を使って、患者さん一人ひとりに合った適切な漢方薬を処方しています。舌を診たり脈を診たり、おなかに触ったりして患者さんの現状をつかむ、というこの診断法は漢方を専門にするドクターだからこそできること。漢方薬は、先ほど申し上げたようにカバー範囲が広く、風邪や腹痛、頭痛だけでなく、食欲不振や婦人科系の症状、冷えなどの体質改善まで使えます。お子さんのアトピー性皮膚炎の治療でステロイド剤を使うのが心配という方にも、漢方をお勧めすることがあります。

最後にメッセージをお願いします。

王子剛院長 おうじ内科・糖尿病クリニック6

繰り返しになりますが、当院は糖尿病と漢方の専門的な治療が受けられる、内科・小児科クリニックです。糖尿病の患者さんに治療を受け続けていただくため、予約制にしていません。気軽に足を運んでいただければと思います。西洋医学で解決できない不調や難症状に関しては、漢方で解決が望めることもあります。病名で対症療法的な薬を処方する西洋医学と違い、漢方では一人ひとりの体質を触診して把握し、最適なものを探します。西洋の薬では難しい、「元気をつける」「温める」「副作用が少なく血流を良くする」といったことが期待できるのが漢方の強み。こちらも予約なしで承っていますので、興味のある方、お困り事のある方はご相談ください。これからも、患者さん一人ひとりに寄り添い、地域貢献してまいります。

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