さくらそう診療所

さくらそう診療所

飯沼 敏朗院長

185088

「最期は病院ではなく、住み慣れたわが家で迎えたい」。さいたま市中央区の「さくらそう診療所」は、そんな多くの患者や家族の願いに応えてつくられた、在宅診療専門のクリニックだ。院長の飯沼敏朗(いいぬま・としお)先生は、長年慈恵会医科大学で消化器がんの免疫療法などの研究・治療に携わり、多くの重症患者を診てきたベテラン医師。その経験から、看取り・終末医療のあり方を重視し、終末期の患者が、望むなら自宅で充実した時間を過ごせるよう、在宅医療・看護・介護が連携した地域医療をめざしている。「人生の最期を満足いくものにすることは、在宅医療の大きな仕事の一つだと思っています」という飯沼院長に話を聞いた。
(取材日2017年10月18日)

「自宅で最期を過ごしたい」をかなえる在宅医療

―なぜ在宅医療に特化したクリニックを開かれたのですか?

開院以前は大学病院で消化器内科を専門にしており、胃がんや大腸がんの患者さんを見ていました。そこで、抗がん剤の治療も行っていたのですが、病院で亡くなった患者さんのうち「家で最期を過ごしたかった」とおっしゃる方が多くいらっしゃる現状を知りました。そこから最期を迎える患者さんを支えたいという思いが強くなっていきました。自宅での療養生活を支える在宅医療は、東京都内では充実してきていますが埼玉ではまだまだです。ただ、これから確実に必要になるものですし、縁あって近くに「診てほしい」と言われていた老人ホームもありましたので、埼玉で在宅医療に特化したクリニックを開設することを決めました。週1回など定期的に訪問する「訪問診療」と患者さんの要望に応じて訪問する「往診」がセットで、現在50~60件ほど診ています。患者さんは認知症の方や通院困難な方、それからがんの末期で最期をご自宅で迎えたいという人が中心ですね。

―自宅で最期を迎えることを望む人は増えているのでしょうか?

望んでいる方は多いですが、「できるのかな?」という不安や「苦しかったりつらかったら嫌だな」ということから、二の足を踏んでいるのが現状だと思います。ただ在宅医療でも、おなかの水を抜いたり胃ろうの管理など大抵のことはできますし、薬などをうまく使えば痛みのコントロールも可能です。訪問看護師さんやヘルパーさんを入れることで、ご家族の負担を減らすこともできますし、介護用ベッドなど必要な機器をレンタルできる制度もあります。医療センターからの紹介で診るようになった患者さんがいるのですが、病院にいるときは痛みがひどくてどんどん痛み止めの薬の量が増えていたのですが、お家に帰ってからは痛みが落ち着き、薬の量も減ったんです。お母さんの手料理も食べられ、また病院では体を拭くだけだったのがお風呂にも入れて、家族も「よかった」と感じられたようです。そういうのが一番の目標ですし、そのために在宅医療があるのだと思います。

―看取りや終末医療を重視されているのですね。

そうですね。もともと、そういうのをやりたいと思ったのがクリニックを始めたきっかけでもあります。病院にいると「患者」ですが、おうちに帰れば「一個人」になれるので、最期はそういう状態で過ごしていただきたいと考えています。先にお話しした患者さんの奥さんも、最初は無理かもしれないと言われていたんですが、看取った後は「やれてよかった」というふうにおっしゃっていましたね。家に帰れるかどうかで患者さん本人の満足感もやはり違うと思います。この患者さんは、帰れるとわかった日の夜はうれしすぎてそわそわされていましたが、家に到着した時の笑顔がとても穏やかになられたのが印象的でしたね。

標榜の診療科目を同じ行政区・駅で探す



Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
ドクターズ・ファイルをご活用いただく皆様へ
使い分けよう!「総合病院」と「クリニック」
Promotion landing
外出先でもドクターズ・ファイル
Qr doctor

ドクターズ・ファイルの情報をスマートフォン・携帯からチェック!スマートフォン版では、GPS位置情報を利用した最寄りの病院探しができます。

書籍「頼れるドクター」のご案内

ドクターズ・ファイル特別編集ムック「頼れるドクター」を一覧で紹介します。 →全ラインアップを見る

Dento after
Toneri after
Taito after
Chiba after
関連コンテンツ
採用情報『ドクターズ・ファイル』では編集部スタッフを募集しております。 詳細